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ヨガナンダ



平和を引き寄せる

潜在意識に主語はありません。
いくら「私は幸せになりたい」と願っていても、
「けど嫌いな○○さんは不幸になればいい」などと考えていると、
その思いは必ず自分に返ってきます。

この時空にあるすべてのものは根っこの部分で繋がっています。
ですから人の幸せを願うことは自分の幸せを願うことであり、
人の不幸を願うことは自分の不幸を願うことなのです。

情けは人のためならず、
(※人に情けをかけるのは自分自身のためという意味です)
人を呪わば穴二つ、
(※人を呪ったら、その人と自分のための墓穴が必要になるという意味です)
これらはその潜在意識の法則を表すことわざです。

最近こんなことを耳にしました。
人を呪わば穴三つ、
人を呪ったならば、その人と自分、そして自分が最も愛する身近な人に
その呪いによる災いが降りかかるということです。
とても恐ろしい話です。

天に向かってつばを吐けば、そのつばは自分の顔めがけて返ってきます。

何かをする、何かを思う、それらは運命の種を蒔く行為であり、
蒔いた種は必ず時を経て実りを結びます。
この法則に例外はありません。


倫理なき欲望によって突き動かされてきた文明は、
地球環境を壊滅的にまで破壊し尽くしてきました。

世界の主要国は膨大な軍事費を使い、
人類を何度も壊滅させることが可能なほどの兵器を抱えています。
しかしその反面、世界中には今日食べるものない
飢餓で苦しむ人たちが9億人もいると言われています。

こんな状態のまま、今後数十年、数百年、
人類が地球上に繁栄し続けることができるでしょうか。

今語れば理想論と言われかねないことですが、
人類が周りの環境と共生するまったく新しい文明を築き、
世界中から核兵器のみならず、
軍隊や兵器というものが完全になくなるような世の中を作らない限り、
数十年後どころか十年後までも人類は地球上で
今のように生存することは難しいのではないでしょうか。


人類が戦争の愚かさに心の底から気付き、
軍隊を維持することによって平和を保つという考え方からの転機をもたらすのは、
9.11のテロがアメリカ政府の自作自演のものであるということを
世界中の人たちがしっかりと共通認識として持つことから
はじまるのではないかと考えています。
  <9・11 事件の真相<3>>

アメリカ(政府)は自国の利益を確保するためにアメリカ人の同胞数千人を犠牲にし、
アフガニスタンやイラクへ軍隊を派遣する口実を作り、
そのアフガニスタンやイラクで罪のない何万人という人たちが命を奪われました。

人類の歴史は戦争の歴史とも言えるほどであり、
たぶん人類は過去にも同様の愚挙を繰り返してきたものと思われます。

けれどももう人類に同じ過ちを繰り返す余裕はありません。
もうこういった下劣な論理から卒業し、
新しい、より意識の高い価値観へと移行しなければならない時を迎えました。

そのために9.11のテロの真相が、
主にインターネットという水の時代のメデイアを通して広く世間に知られることとなり、
それをキッカケに人類がもう一段ステップアップできるのかどうか
試されている時なのであろうと感じています。


最も尊いものは命です。
これを肝に銘じ、言葉、論理、ロゴス、法、
そういったものを命の上位概念として置き、
誤った『正義のための戦争』は二度と繰り返してはなりません。

けれどもこれは本当に難しいことです。
正義のための戦争はいけないとは言っても、
『命を守るための戦争』ならば許されるのでしょうか。

もし自分たちが武器を持って反撃しなければ、
自国民が大量に虐殺されると分かっている時、
それを指をくわえて見ていることができるでしょうか。

インドのマハトマ・ガンディーや私が懇意にしていただいている
日本山妙法寺のお坊さんたちは、
徹底した無抵抗非暴力主義を貫いておられますが、
それが本当に理想論ではなく現実的に実行可能なことなのかどうか、
私にはまだ十分に理解することができません。

そうあった欲しいという思いはありますが、
まだ心の中で解決しきれない大きなテーマです。


これまでの人類の歴史では、
争いが争いを生み、憎しみが憎しみを生むという負の連鎖を延々と続けてきました。
この負の連鎖は必ずどこかで断ち切らなければなりません。

そのためのひとつが、自らが行った行為や思いは、
必ず自分のところに返ってくるということを、
私たち一人一人が深く知ることだと思います。

『正義のための戦争』であったとしても、
そこで行った行為や憎しみを持った思いは、
必ず自分たちに返ってきます。


そんなことを象徴的に表している素晴らしいポスターと出合いました。
以下の四枚のポスターを見てください。









手榴弾を投げる兵士、銃口を向ける兵士、
大砲を構える戦車、ミサイルを発射するジェット戦闘機、
実はこれらのポスターは、丸い柱に貼るために作られたものなのです。

柱に貼られたポスターがこれです。










もう何も説明する必要がないですね。

私たちにとって、人の幸せを願えるほど幸せなことはありません。
ありがとう、愛しています、世界人類が平和でありますように、・・・
こんな言葉を心で願うのもいいでしょう。
トイレ掃除、ゴミ拾い、近所のお年寄りの方のお世話、・・・
どんなことでもいいですので、
「自分の幸せ」というベクトルを、ほんの少しずつ「周りの人たちの幸せ」と
同じ方向を向くようにしていきましょう。
それが世界平和に向けての第一歩です。

2011.1.22 Saturday  
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