ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



思考のガラクタ

感情を解放するワークを続け、心の中のとらわれがなくなってくると、
心が軽くなると同時に、「今この時」という
今の瞬間に思いを集中することができるようになってきました。

これまでは過去や未来のことに心を煩わせ、
何の役にも立たないばかりか、本来活用すべき思考力の足を引っ張り、
自分の可能性を大きく阻害する様々な感情が、
自分を心を強く拘束していました。

何かをしている時に、
「昔○○さえしておけば、こんなことしなくてすんだのに ・・・ 」
「今こんなことをしていて、将来大丈夫なんだろうか ・・・ 」
考えても仕方がない、考えるだけ時間の無駄、
また考えることによって気持ちがマイナスの方向にしか向かないことに、
これまではついつい心が向いていました。

これはいわゆる心の牢獄ですね。


時間は川の流れのように過去から未来に向かって淡々と流れていくものではなく、
本当の時間とは「今この瞬間」しかなく、
時間の流れとは、今という時の積み重ねなのだということを
本やネットで何度か目にしたことがあります。

今という時に心を集中できるようになってから、
この今という一瞬に、過去も未来も、すべての時間の要素が凝縮されていることを
体で感じられるようになりました。

「今この時」という大地にしっかりと足を踏ん張り、
そこから過去や未来のことを考えるのは悪くはありませんが、
根無し草のように過ぎ去った過去のこと、
まだ来ぬ未来のことに心わずらわさせるのは、
“迷い” 以外の何物でもありません。

本当に大切なのは今というこの瞬間であり、
この瞬間のみが唯一の時間です。


感情を解放することによって今という時に集中できるのと同じく、
ものの世界では、使わなくなった、
または利用価値の低いガラクタを処分することにより、
自分にとって本当に大切なものに意識を集中することができます。

私が「スペースクリアリング」を実践し、
部屋の中のガラクタを大量に処分した時、
心の中がスッキリすると同時に、
身の回りにある厳選された大切なものに自然と目と意識が向き、
「自分にとってやらなければならない大切なものは何か」ということがよく分かり、
“自分” を深く知ることができるようになりました。


普段私たちの心の中に渦巻いている感情は、
言葉を変えるなら、心の中のガラクタです。

その心の中のガラクタを処分すると、
ものであるガラクタを処分した時と同じように、
本当に大切なものに意識が集中していきます。

やはりものと心、目に見えるものと見えないものはふたつでひとつ、
表裏一体です。


今日のTwitterにも書いたのですが、
この半年ほど前から、やらなければならないのにほったらかしていた
ひとつの作業を、ここ数日集中して行い、
無事終わらせることができました。

「いつかはやらなければ ・・・ 」と心の片隅で思い続けているのは、
思考の浪費であり、思考のガラクタです。

やはりこれは最近、感情のガラクタを捨てる作業を進め、
その作業を進めるに当たって
心の中にある思考を無駄に浪費しているものに突き当たり、
それをなんとかしなくてはという思いがわき上がってきたのだと思います。

やりかけの仕事、読みかけの本、ほったらかしの書類、
保留になっている案件、・・・
こういったものにも私たちの思考は常にアンテナを向けています。


今年も残すところあと一ヶ月半、
新たな年を心地よく迎えるために、やり残しのないよう、
感情、もの、思考、すべてのガラクタを整理し、処分したいものです。

2010.11.18 Thurseday  
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