ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



真綿の心

セドナメソッド「今すぐ人生を変える簡単な6つの方法」のワークを続け、
心が解放されるというのはどういうことなのかが、
体で分かるようになってきました。

セドナメソッドでは無気力、悲しみ、恐れ、渇望、怒り、誇り(高慢)といった
ネガティブな感情とともに、
勇気、受容、平安といったポジティブな感情をも手放すことを求めています。

心が解放された自由な状態とは、幸せがいっぱいに満たされたというものではなく、
心の中に波風が立つことのない静かな状態です。

表面的には喜びも何もないように見えてはいても、
それだからこそもっと奥深くの、
より根源的なところから湧き出てくる幸福感を享受できるのです。


最近の私の心は本当に軽くなりました。
様々な感情を手放すということは、
いろんなことに煩わされたり、感情を揺さぶられることがなくなり、
心に重くのしかかるものがないということです。

何か事が起こっても、
すべては必然であり、自らの意志によって導かれたものだということが
これまで以上に深く得心できるので、
すべての思いを自らの内に向けることができます。

その内なる世界が安定してきているのですから、
外部的条件に左右され、心が揺れ動くことがないのです。


感情は、過去のことに思い悩み、未来に心煩わせ、
今この時という原点から飛び離れ、
心を無駄に疲弊させます。

心が解放されたから身の回りの物理的条件が飛躍的によくなった
ということはないのですが、
どんな問題が生じても、過去のことを後悔したり、
まだ来ぬ未来に対していらぬ心配をすることがほとんどなくなったので、
その分最も大切な「今この時」に目を向けて、
心静かに対処することができるようになりました。


感情が解放され、心が軽くなったから、
心の中が寒々しくなったということはありません。
逆により深いところにある、
生命の根源ともいえるようなものの温かさを感じます。

私は仏教哲学にそんなに詳しいわけではありませんが、
これが無と空の違いなのではないのでしょうか。

大好きな山に登り、遠くまで続く山並みを眺めた時、
心の奥底から生きる喜びのような感覚が湧き出てくることがありますが、
今の心の状態はそれと少し似ているような気がします。

自然や命、あるいは永遠不滅な魂に対する絶対的な安心感、
大げさに言えばそんな感じかもしれません。


今は晩秋から冬に入ろうとする時期です。
寒空の元、最近はいつもユニクロのフリースを来て自転車をこいでいるのですが、
このフリースの軽く暖かな感触、
これが今の自分の心の感触とよく似ているということに先日気がつきました。

真綿のような感触、そんな心になれるとは、
つい数ヶ月前までは想像すらできませんでした。

たぶん子供の頃の自分は、
こんな自由な軽い心で日々過していたのでしょう、
もう昔のことで忘れてしまいましたが ・・・ 。


子どもは棒きれ一本、石ころ一個に無限の夢を膨らませ、
その瞬間、瞬間を100%の喜びでもって過すことができます。

さっきまで大泣きしていた赤ん坊も、
ちょっとあやして上げるだけですぐに満面の笑みを取り戻します。

私たち大人にも、必ずそんな子ども時代があったはずです。
頭の表面では忘れていても、
心の奥にはきっとその当時の記憶がしっかりと残っています。

私も子供の頃はブロック遊び、特に精巧にできているレゴで遊ぶのが大好きでした。
色とりどりのブロックを組み合わせ、
どんなものでも創ることができるのだと夢を馳せたものです。

最近のスピリチュアルな世界では、
「人間の想念は無限の力を持っている」と言いますね。
それはまるで子どものブロック遊びと同じ世界ではないですか。

ほんのわずかなブロックのパーツを組み合わせることで、
戦車でも、飛行機でも、恐竜でも船でも、
なんだって創り上げることができてしまいます。

今の私たちに求められているのは、身に付けることではなく手放すこと、
ほんの少し前の、幼かった頃の自分の心を取り戻すことです。

誰もが通り過ぎたことのあるものなのですから、
本当に望むのであれば、必ず手に入るもなのです。

lego ブロック 戦車

lego ブロック 飛行機

lego ブロック 恐竜

lego ブロック 船

 

2010.11.15 Monday  
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