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情報<4>

やはり書いているうちに思いつくことがありますね。
これも何度か書いていることですが、
情報には出と入りのバランスがとても大切です。

バランスとは共生の理であり、
バランスよく共生をするから、
全体がうまく循環していきます。

私たちは大量の情報に囲まれた暮らしをしていて、
ただ漫然と日々過していると、
知らない間に情報過多になってしまいます。

情報過多になってしまうから、情報に対して受け身になり、
頭でっかちになり、自分をしっかり持つことができなくなって、
価値観を他人に依存してしまうことになります。


このバランスを保つ方法は、簡単に言えばふたつあります。
ひとつは、入ってくる情報を制限すること。
もうひとつは、なるべく自分から情報発信することです。

私は家ではテレビを見ませんし、新聞も読みません。
なので家での情報入手はもっぱらインターネットです。
机の奥に22インチと17インチのディスプレイを並べ、
寝る時以外はパソコンの電源はほとんど入れっぱなしです。

それでも何か用事をする時は、
パソコンの電源は入れたままでも、ディスプレイだけは電源を落とし、
視界に余分なものを入れないようにしています。

また一日に見るサイト数やメールの数は相当な量になるのですが、
なるべく短時間に集中してみるようにしています。

テーマを絞って見るようにはしているのですが、
それでもついついネットサーフィンであちこち流され、
時間がどんどん過ぎていくこともあります。
そんな時でも、「時間を無駄にしないように、ここから何かを得てやろう!」
という気概むんむんで見るようにしています。
まあこれは、罪悪感を消すための一種の言い訳みたいなものですが・・・。

スペースクリアリングでガラクタを処分すると、
余分な情報が整理されて、本当に必要なものだけが、
目の前に迫るようにして入ってきます。

スペースクリアリングの経験のない人は、
ものが少なくなったら寂しくなる、
必要なものが手に入りにくくなると思われるかもしれませんが、
それはまったく逆のことです。

身の回りのものを、本当に必要、重要なものだけに制限すると、
自分のやるべきことがハッキリ分かり、
今現在の自分が、いかに豊かな可能性を持っているのかということが、
心の底から感じられるようになります。
これは本当に心ワクワクする体験です。

家の中のものは、ひとつ増えたらひとつ捨てる。
それぐらいの心構えが必要です。
それと同様に、どんないい情報でも、
ひとつ増えたら、必要性の低いものをひとつ捨てるぐらいの心構えがあれば
理想的です。


入ってきた情報は、外に向けて発信しなければなりません。
または自分のものとして活かさなければなりません。
そうしなければ、
たくさんの食べ物を食べて運動しなかったりトイレに行かないのと同様に、
メタボになったりお腹の中で食べ物が腐敗して、
病気になってしまいます。

日本人は元々農耕民族で、足腰が強く、腸の働きも活発でした。
しっかりした下半身に支えらた長大な腸は、
食べたものを十分に消化することができ、
脳と腸の思考の働きで分かるように、
日本人は表に感情を表さなくても、
腸で深い熟慮ともいえる思索ができたのです。

そして長い腸は、消化しにくい植物のようなものでも消化し、
自分の体に栄養として取り入れる力を持っています。

ところが戦後日本の食生活が変わり、
肉食文化が入ってくるようになり、
体内に入ると短時間で腐敗する肉にとって、
長い腸というのは腐敗した肉をいつまでも体内に留めておく余分なものとなりました。

そのため、戦後数十年のわずかな期間で日本人の体型は変り、
手足の長い、そして胴体、腸の短い新日本人たちが生まれてきたのです。

手足の長い新日本人の体型は、
植物よりも肉を食べることに適し、
クワを持って農耕するよりも、槍や弓矢を持って狩猟をするのに適した
狩猟民族的体型と言えるでしょう。

話が関係ない方に行きましたが、
食べたものは、しっかり消化すると同時に、
最後はきちんと運動や尿や便として外に出さなければいけません。

これは情報もまったく同じということです。


コンピューター社会が発達し、
不特定多数の方たちに情報発信することが、きわめて容易になりました。

私はその恩恵を受けている筆頭なのですが、
パソコン、ネット社会の進歩は、
人と機械のインターフェイスをとても優しいものにしてくれています。

特別に高度な技術を持たなくても、また費用をかけなくても、
簡単にブログやホームページで情報発信することが可能となりました。
またSNSやTwitterといったものもあります。

今は身の回りに情報があふれている社会だからこそ、
自分発の情報を世間に公開するということが、
自分にとって深い意味を持つようになったのだと思います。

星の数ほどあるネットの情報の中には、
「こんなの誰が見るんだろう?」と思われるものもありますが、
人に見せるためではなく、きわめて自己満足のような形であっても、
自分の頭の整理という意味で情報発信することは、
とても意義のあることだと思います。


私はホームページを自分で作るようになって8年ぐらい経ちました。
そしてこの2月からほぼ毎日更新するようになり、
それが習慣化し、情報に対する世界も大きく変りました。

元々すごく論理的思考の強い人間で、
なんでも理論、理屈を知りたがり、
物事の根本を解明することにとても興味があったのですが、
ここ最近は、今まで以上にものを深く見るようになったと感じます。

そして頭の中に描いているものを、
言葉(文字)として外にアウトプットするのに要する時間が短くなりました。
以前からメールなどで長文を打つのは早かったのですが、
不特定多数の方たちが見るホームページの文章は、
文末表現や構成など、かなり気を使いながら時間をかけて打っていました。

それが速くなったなと感じたのは、
ここ一ヶ月ぐらいでしょうか。
日々の実践トレーニングの成果ですね。

本当はもっと速く打ちたいと思うのですが、
そのためにはキーボードを打つ速度を速めることも必須でしょう。
頭に浮かんだことが指の速度に制限され、
少し足踏みしているのを感じます。

口で話すのと同じ速度で打てるのが理想ですが、
恥ずかしながら私は二十数年来ひらがな入力一途でやってきましたので、
いまだブラインドタッチができないのです。
やはりローマ字入力の方がいいのでしょうか。
いいアイデアがあればお教えください。

作家の志茂田景樹が、
小説の原稿を口でしゃべりながらテープレコーダーに録音しているのを
テレビで見たことがあります。
それもひとつの方法だと思います。

まったく逆のケースでは、
偉大な日本の作家である故安部公房は、
まだ出始めの頃のワープロを使って原稿を書き、
「ペンで原稿用紙に書くと、スピードが速くて筆が踊ってしまう」
と語っていました。

頭の中の思考速度とアウトプット速度の関係は、とても大切な問題です。


情報を自らアウトプットすることは大切ですが、
それはブログやホームページという特別な手段を用いなくても、
日常の心がけでできないことはありません。

そのためには、常に問題意識や何らかのテーマを持ち、
自分の中の確立された視点から外を見るということです。
そしてそこから発想で行動するということです。

これまでにはないオリジナルな発想で、
家事や仕事に取り組むというのも素晴らしいアウトプットです。


けれどもやはり思いを文字という形にする作業はすごく力を持ちます。
頭の中の思いというものはあやふやなもので、
いくらでもごまかしがききます。
けれどそれを文字にする作業は、あやふやで幅のある思いを一点に集中させ、
揺るぐことのない固い基盤へと昇華させます。

成功哲学や願望実現の世界でも、
「目標を具体的なものとして紙に書け」と言うではないですか。


情報の海で溺れないように、
たくさんの自分にとっていい情報とうまく付き合い、
それを気持ちよく循環させ、
自己成長のサイクルとしてください。

2010.10.28 Thurseday  
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