ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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情報

今は実際に物理的な時間の流れが速くなっているのかどうかは分かりませんが、
一定の時間に対する物事の動きというものは、
加速度的に速さを増してきているのは事実です。

毎日新聞を見るといろんなニュースが紙面を賑わし、
ひとつの事件でも、その展開の速さに驚かされます。

それは日本だけではなく、中国でもアメリカでも、
ごく近い数ヶ月先のことですら予測するのが困難です。

長い目で見ると、時代は確実に陰の時代、
東洋、精神文明へと移りつつあるのですが、
その移行する過程でどのような道筋を辿るのかはまったく見えてきません。
たぶん近未来への選択肢は、
今この瞬間の私たち一人一人が決めていくものなのだと思います。


物事が猛烈な勢いで動いていくひとつの大きな要因として、
情報の伝達が、その量、種類、速度、すべての面に渡って
飛躍的に向上してきたということがあげられます。

情報は多ければ多いほどよいということはないのですが、
この情報革命といっていい今の状況を変えることは不可能で、
私たちは、その大量の情報と
いかに付き合っていくのかということが求められています。

こうして私がネットを通して不特定多数の方に思いを伝えることができるのも、
ひとえにインターネットという情報伝達手段の発達の恩恵ですので、
それはそれでとてもありがたいことだと考えています。


たくさんあふれている情報の中には、
正しいものもあれば、中には意図的に誤った内容を流しているものもあるでしょう。

また正しい間違っているという以前に、
ひとつのことでも人によって見方、考え方は様々であり、
あることを肯定する意見も否定する意見も出てくることは当然です。

情報をたくさん入手すれば、より正しいことが分かり、
正しい判断力を身に付けられるということはありません。
身の回りにある情報をいかに活かすかは、
やはりその人自身の内面に大きなポイントがあるように感じます。


ひとつはいかに私心をなくすかということです。
最近の自分のテーマとして、
心の中の様々なとらわれや感情をいかに手放すかということに取り組んでいますが、
これを続け、少しずつ心の中のモヤモヤした感情が解放されていくにつれ、
そういった感情が、いかに物事を見る目を曇らせていたかがよく分かりました。

不安や葛藤が心の中にあれば、
出合ったものを、つい疑いの目で見てしまいます。
また自分を救ってくれると期待するものには、
実際以上に高い評価をし、心の中の安心感を得ようとします。

以前社会問題にもなった自己啓発セミナーは、
閉ざされた空間の中に受講生を置き、
はじめに徹底的に自己否定せざる得ないようなワークを行い、
不安な心をかき立て、その上で肯定的なメッセージを提示することにより、
それがあたかも絶対的なものかのように受講生に錯覚させるのです。

恨み、ねたみというものも人の目を曇らせます。
これは説明するまでもないでしょう。
これは自分の心を縛り、苦しめるものであり、
まさに「心の牢獄」ともいえるものです。

私は聖人君子ではありませんので、
こういった感情から完全に解放されたとは言いません。
それができたら、それはもう解脱者でしょう。
けれどもこのホームページで紹介していることを実践し、
昨年あたりから、何分の一と言っていいぐらい、
大きな心の苦しみから解放されました。

これは声を大にして多くの人に伝えたい事実ですし、
日々ホームページにメッセージを書いている最大の目的です。

大切なことは何度でも同じことを書きますが、
今の私にとって、心を解放させる三種の神器は、
トイレ掃除セドナメソッド、「今すぐ・・・」の三つです。

    

もしこれらを実践して、どうも今ひとつ効果を実感できないという方がおられたら、
私の方にメールをください。
できる限りのアドバイスをさせていただきます。


もうひとつたくさんの情報と関わる時に心得なければならないのは、
いかに自分をしっかり持つかということです。

これは自分を愛するということにもつながりますが、
たくさんの情報、その中にはまったく異なった考えのものもたくさんあり、
これは立派な大学の先生が言ったから、
これは権威ある本に書いてあったから、・・・
そんな外部の権威に踊らされ、いつまでも自分の外にばかり目を向けていては、
頭ばかりが重たくなった根無し草のように、
風に揺られてフラフラする状態が永遠に続いてしまいます。

情報に基づく判断というものは、
それが正しいか正しくないかというところに価値があるのではありません。
価値は自分の中にあります。

その判断を導くために、いかに自分の頭と心を使ったのか、
本当に自分の心の奥底から出てきたものなのか、
そこが最も大切なのです。

これは学校のテストでも同じです。
本当に将来のことを考えたならば、
正しい答をたくさん丸暗記するよりも、
まずどうすれば答を導くことができるのかという、
その手法を学ぶべきでしょう。

公式をひとつ丸暗記しても、
暗記したものは応用がききませんが、
公式を自分で導く力を身に付けたなら、
その力は後からいくらでも他の分野に活かすことができます。

それがすごく時間のかかることであろうと、
また導いた公式が少し間違いを含んでいようと、
そちらの方がはるかに価値が高いと思います。

私たちは外にある「正解」にのみに価値があると思い込まされています。
だから私たちはもっともっとという貪る心で、
物質的に豊かな暮らし、より快適で利便性のある暮らしという「正解」を追い求め、
心の中が空虚になってしまっているではないですか。

外にある「正解」に価値があるのではなく、
それはあくまでも結果の世界であり、
本当に求めなければならないのは、心や頭の中の働きです。

自分を持って情報と関わるということは、
その外にある情報に「正解」を求めるのではなく、
あくまでも外のものは自分を知るための手段に過ぎず、
本当の価値は自分の中にあるという、
自分に対する絶対の信頼の元にあるのです。

2010.10.25 Monday  
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