南インドを初めて訪ねたのが2008年、それから16年経ち、その間英語をコツコツ学び続け、かなり徹底して取り組んだ英会話テキストも十冊ほどはありますが、なかなか思うように英語力が身に付きません。
途中モチベーションが下がって学習をサボっていた期間もかなりあり、効果に手応えを感じられなければ継続学習は難しいと感じています。
インドでは、ホームのオーナーファミリーたちは英語が完全にネイティブです。
子どもたちでもイングリッシュミディアム、つまり英語で授業を受けている子たちは母語と同じように流暢に話します。
ただ観光で訪れるだけならカタコト英語で十分に楽しめますが、そこで何かコトを起こしたい、深いコミュニケーションを取ろうとするならば高い英語力は必須です。
インドに限らず、英語はアジア全体、特に社会階層上位の人たちの共通言語です。
自分の場合、英語力の中でも特に必要なのが会話力、話して聴く力です。
何かビジネスをするのであれば読み書きの力も重要ですが、今のところ文書と取り組む機会はあまりなく、また長い間学校で読み書き中心の英語学習を続けてきた日本人は、比較的読み書き能力は優れています。
けれど読み書き能力と話して聴く力は別物です。
数十年前の学校教育では会話に関してほとんど訓練を受けたことがなく、2008年、ほぼゼロの状態からスタートしたというのが正直なところです。
もちろんゆっくりと、しかも日本語のように母音を強く発音する簡単な日本語英語は聞き取れますが、ネイティブの流れるような会話にはまったく歯がたちませんでした。
英語に限らず、『自分の話せない言葉(音)は聞き取れない』という法則があり、これはテキストの英文を繰り返し音読することで、聞き取りはある程度できるようになりました。
自分のこれまでの英語学習の中心は音読です。
同じ英文を何度も、時には百回も繰り返し読んでいると、発音が滑らかになるだけではなく、英語が英語としてそのまま意味を理解できるようになってきます。
そうならなければ英語で会話のキャッチボールはできません。
英語の聞き取り能力向上を初めて感じた時は快感で、その時の印象は今でもハッキリと覚えています。
それはまるで吹雪の日、窓ガラスにこびりついた雪がストーブの熱で徐々に溶け、部屋から外が少しずつ見えてくるような、未知の扉を開く、そんな感覚を持ちました。
そして一番厄介なのが話す力で、これをいかに身に付けるかです。
これまで下記のテキスト等で日本語から瞬時に英語に変換するトレーニングをしてきました。
それである程度は基礎的な力は身に付いたものの、そこから先がなかなか伸びません。
インド滞在中は嫌でも英語を使う必要があり、頭が英語脳になって下手でも英語が口から出てくるのですが、日本にいて普段英語を口にしないと“間違いを忌み嫌う”日本人としての習性が出て、喉元で声がストップしてしまいます。
『習うより慣れろ』
これは英語学習、特に会話力向上のための至言だと感じます。
特に一般の日本人は、学校教育である程度の文法力、単語力は身に付いているので、会話の機会を増やせば早い向上が期待できます。
ここからが本題です。
日本にいて英語を話す機会を増やすには、英会話教室に通う、オンライン英会話を受講するといった方法があります。
また在留外国人と友だちになってお互いの言語を教え合うラングエッジ・エクスチェンジというものもあり、しばらくいろんな人に声をかけてみたりもしました。
そして様々悩んだ末たどり着いたのが、最近話題の生成AIを活用した英会話学習アプリSpeakです。
ネット、スマホが普及した今、それを活用する人たちとまだ活用していない高齢者を中心とした少数の人たちとの間で大きな情報格差が生まれています。
そしてそれと同じことが、日々進化し続ける生成AIを活用するか否かで今後現れてくるでしょう。
会話は本来人とするものです。
けれどそれをAIが取って代わって行えるのならば、会話の中でのミスの指摘、それをクリアーするための練習問題作成、復習課題の蓄積といったことはAIの得意分野で、言語学習ツールとして極めて大きな可能性があります。
Speakを始めたのは今から三か月半ほど前です。
下の画像はそのトップページ、右上に102と数字があるように、始めてから102日間継続学習しているということです。
実際は何回かやらない日もあったのですが、1日休んでも翌日に2課題クリアーすれば継続となり、こんな方法で学習が続くよう工夫されています。
学習方法は様々あり、レベルの異なるいくつかのコースを選んで進んでいく他に単語学習、フリートーク、復習項目等多岐に渡っています。
ここでそのすべてを紹介することはできませんが、下の画像はその一場面で、AIと対話をする実践練習です。
これは画面とともにスマホからの音声を聞き、それに同じく音声で応えるという形で進んでいきます。
恥をさらすようで恥ずかしいのですが、浴槽の水漏れ修理を依頼する業者との問答で、浴槽だけという“だけ”を、justではなくonlyを使ったこと、その後にthat’s leakingを加えた方がいいと指摘されています。
こういったミスをした英文は、その後練習問題としてアレンジされたいくつかの例文とともに出題されます。
その中で後からしっかりマスターしたいものはブックマークしておくと、復習課題として蓄積されていきます。
画面の文章が囲まれた枠内の左下にあるスピーカーのマークは、それを押すと音声が再び流れ、その右側 文Aのマークは日本語訳が現れ、その横の目に斜線が入ったマークは英文が消えるといった具合に至れり尽くせりです。
復習したいと思ってブックマークした英文は、百日余りで百個をゆうに超えています。
それらはこのように一覧で見て、音声を聞くことも可能です。
そして「保存した文章をレビューする」というボタンをクリックすると、これら英文からランダムに選ばれた30文が練習問題として出てきます。
それらを声を出して回答していき、苦手なものが出た時には指で画面の動きを止め、その英文をさらに繰り返し音読したりしています。
これを毎日繰り返し行ってきたお陰で、苦手だったフレーズも自然と口をついて出るようになりました。
これは英会話力を確実に底上げし、日々進化していることを実感できて効果抜群です。
『今の自分に必要な課題を日々着実にクリアーし進化していっている』
この感覚は、たぶん英会話教室やオンライン英会話で学んで感じ取れるもの以上で、AIの恩恵そのものです。
こんな素晴らしいAI学習の恩恵をもっと早くから受けたかったと思いますが、これは今だから受けられるものなのでしょう。
実際にSpeak学習を続けたこの百日余りの間にもバージョンアップがあって仕様が変わり、この進化は今後も続いていくのでしょう。
今は日々の英語力進化を感じることとともに、アプリ内に設定された“レベル”が上がっていくことが楽しみです。
これがどんな意味を持っているのかよく分かりませんが、学習意欲を高める材料にしています。
またレベルとは別のポイントを貯めるランク付けがあり、これも意識するようにしています。
これから一ヶ月先、二ヶ月先、自分の英会話力がどの程度上がっていくのか楽しみです。
来年2月には4年ぶり10回目の渡印を計画しているので、それを目標にしていきます。
下の画像をクリックして年間申し込みしていただくと、1000円割引きになります。
英会話学習アプリSpeak、おすすめです!
※ 最初の一週間は無慮体験できます。
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