耳は心の窓
「耳は心の窓」、
聴覚を調べることでその人の精神、肉体の状態を知ることができます。

「トマティスメソッド」の理論では、人間の身体の中心をなしている背骨、
このそれぞれの箇所が一定の周波数の音と共振しています。

「腹に響く低音」は下の尾てい骨あたり、「頭にキンキンくる高音」は上の頚椎あたり、
それぞれ低音から高音まで、周波数が高くなるに従って尾てい骨から
徐々に上の方に共振ポイントが上がっていきます。

この共振ポイントの傾向をつかむことにより、
その人の精神的、肉体的個性が分かるのです。

なぜ聴覚を調べるだけで心や身体の深い部分まで知ることができるのか、
そのことを検査を受けてからずっと考えてきました。


人間は五感、五つの感覚を持っています。
触覚、視覚、聴覚、嗅覚、味覚。

この中で触覚だけは特別の存在です。

UFOで有名なアダムスキーは、第六感と呼ばれるものは、
内的な五感、触覚に属するものだと彼の著書で述べています。

通常、触覚は外的な刺激に対するものだけと捉えますが、
彼は超常的なものを含めたすべての内的刺激をも皮膚の感覚と同様に捉え、
広義では、視・聴・嗅・味覚の四感も触覚の一部分であるとしているのです。

私もこの考え方は卓見であろうと考えています。
こう考えた方が様々なことが理解しやすく、「超感覚」的なことも「常感覚」として
冷静に分析することができます。

残りの視・聴・嗅・味覚の四感を考えてみます。
この中では聴覚だけがある特徴を持っています。

目は身体の外を見るようにできています。
身体の表面にあり、外に向かって視界が開けているということです。

嗅覚も同様です。
身体の外側の臭いをかぐように作られています。
味覚も舌に接触した外部のものの味を感じるようにできています。

ところが聴覚だけは違うのです。

聴覚は外からの音、空気振動を鼓膜で捉える気道聴覚というものとともに、
身体内部の音を感じるための骨伝導聴覚が備わっているのです。

骨伝導聴覚、頭蓋骨の中の小さな骨を伝わって聴こえてくる振動を音として感じ取るもので、
主に自分自身の声が伝わってきます。



自分の声をテープレコーダーに録って聞いてみると、
いつも意識している自分の声と違うように感じるのは、
自分自身にしか聞こえない骨導聴覚の音を含めて自分の声として聞いているためです。

四感の中で唯一つ身体内部の情報を感じ取れる聴覚、
この特別の能力が備わっている聴覚だからこそ精神的、肉体的情報を的確に
キャッチすることができるのだと考えています。

それと興味深いのは「内耳」の構造です。
上の図にあるように宇宙の基本構造のひとつの表れである
渦巻き型をしています。

気を鎮め、心の裡(うち)に耳を傾けてみてください、
何か素晴らしいメッセージが聞こえてくるかもしれません。


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