35年前の平成元年に文明法則史学と出合い、歴史の持つ生命、すべてのものが持つ生命の在り様を知りました。
そしてそこから今日まで、生命とは何か、その本質を追い求めてきました。
追い求めてきたと言っても、秘伝書や特別なものを学んできた訳ではありません。
東洋思想の基本を書物から得た後は、身の回りの自然の中から東洋思想の根本である”つながり”を感じ、そのつながりを少しずつ大きく広げていった、ただそれだけです。
東洋と西洋は、天と地、男女などと同じく真逆の特質を持ち、互いに補い支え合う関係を持っています。
西洋が部分に着目し差異を求めていくのに対し、東洋は物事の全体を見て、その根底に流れる芯となるもの、つながりを感じ取っていきます。
東洋の本質とは、この世で最も尊い生命の本質に他なりません。
生命の本質は極めて深く、かつ極めれば極めるほどシンプルであり、そこに目を向けさえすれば誰にでも掴み取ることができます。
生命を持つ人間が生命の本質を知るには、ただ己の内を見つめるだけでいい。
これまで生命を学んできて、この生命の仕組みそのものに限りなく深い愛を感じます。
生命の本質は、共生、循環、フラクタル(自己相似形)、この三つの基本性質を表した二重らせん構造に集約されます。
ですから生命をつなぐ遺伝子DNAが二重らせんであることは必然であり、すべてのものに生命があるのであれば、そのマクロの極である歴史の流れにも二重らせん構造が見て取れるのもまた必然です。
その歴史の二重らせん構造を示したものが文明法則史学であり、歴史の生命法則であり生命学です。
ここで大切なのは、文明法則史学は法則であって思想や宗教ではないということです。
東西二つの文明が描く歴史の1600年サイクルは、南北両半球が一年ごとに季節の移り変わりを示すことと何ら変わりのない法則であるということです。
上のイラストのように文明法則史学の創始者である村山節先生は、ご自宅の廊下に長い紙を敷き、そこに正確な時間軸を定めた上で歴史上の出来事や天才の出現を記していき、歴史とは偶発的事象の集まりではなく、ある大きな流れの中にある生命現象のようなものであることを突き止められました。
これは村山先生お一人が推測したものではなく、この発見の後、多くの研究者によって各時代、各国の歴史が分析され、法則の正確性とともにその生命現象の仔細が明らかになっています。
今は誰しもが感じる時代の大転換期ですが、それを明確に論理で示せるものは文明法則史学をおいて他にありません。
今は西洋から東洋へ、文明の覇権が移る大転換期です。
この転換期において、歴史の持つ生命的流れというこれから主流となるマクロ的視座を、これまでの時代の中心であった分析的手法で明らかにしていったところに大きな価値があります。
つまり時代の転換期には、その繋ぎ役として両方の価値観を併せ持った”ハイブリッド的性質”が大きな役割を果たすのです。
二重らせん構造の遺伝子DNAが四つの塩基で構成されているように、歴史もまた文明法則史学でCC(文明周期)と呼ぶ1サイクル1600年の二重らせんの中に、SS(社会秩序)と呼ぶ各国独自の文明が四つほど現れ、各SSはそれぞれ春夏秋冬のような性質を示します。
またSSは、その数百年の流れの中で、人間の成長と同様に若々しい文化の誕生から老成した哲学の発達等を経て天寿を全うしていきます。
このたびの文明の大転換期における西洋文明最後の覇者となったアメリカ資本制SSは、上図のg点近辺にあり、ほぼ命脈が絶たれたものと考えられます。
そしてその文明の覇権のバトンを受け取り、これからの東洋の時代の覇者、価値観の牽引者となるべき運命が日本にはあります。
けれど残念なことに長く経済が停滞し、国力が衰退した今の日本にはその力が不十分です。
日本が真にこれからの役割を果たし、次代を牽引する新たなSSを築き上げていくためには、その基底文明となるものを早急に創り上げる必要があります。
母体の中で胎児が十分に成長できなければ、誕生後の健全な発達は見込めません。
これは人間も歴史も同様であり、そのことは過去の世界各国の文明研究から明らかになっています。
その新生SS誕生をこれまでの歴史の流れから解析すると、2020年がタイムリミットであろうというのが文明法則史学研究家である浦崎太郎氏の説でした。
これは間違いのない説だと考えますが、残念ながらその時はもう過去へと過ぎ去ってしまいました。
本来はもう期限は過ぎてしまいましたが、それでもギリギリ先延ばしが可能だと考えるならば、来年2025年が本当に最後のタイムリミットであろうと文明法則史学研究所所長であり第一人者の服部匡成氏は述べられています。
これまで、最終タイムリミットの2025年までに日本からそういった新たなる文明の兆しが現れるのか、期待をしながらも正直不安の方が心を大きく占めていました。
けれどどうでしょう。
ごく最近の日本の動きを見ると、旧来の勢力への欺瞞が大きく吹き出し、それを覆そうとする勢いが一気に高まっているではないですか。
戦後日本は完全にアメリカの属国のようになり、一時は猛烈な勢いで急成長したものの、この三十年間は頭を押さえつけられ、どんどんと先進国の仲間から引き摺り下ろされてきました。
その裏には日本政府の方針に圧力をかける日米合同委員会など外国勢力からの策略が大きくあったと考えますが、その大元であるアメリカでこのたびトランプが大統領に返り咲くことが決まり、この流れに変化の可能性が出てきました。
このたびのトランプ大統領選勝利は、大統領のみならず上院、下院、州知事、州議会すべてを共和党が抑えるという完全勝利であり、これはDS(ディープステイト)、民主党寄りの既存大手メディアに対する勝利でもあります。
ほぼ命脈尽きたアメリカではありますが、最後の働きとして古き悪き権力構造をすべて破壊してくれることを期待します。
それと期を同じくして、日本でも先の衆議院議員選挙で自公連立政権が大敗を喫し、今行われている兵庫県知事選によって大手メディアの偏向報道、地方自治体の金権体質が明らかになり、財務省などこれまで日本全体を悪き方向に進めてきた旧勢力に対する国民の怒りが爆発しています。
これは静かなる革命であり、この怒りの矛は表面的な誤魔化しで収まるものではありません。
今はまた年収103万円の壁を突き破ろうとする国民民主党の玉木雄一郎代表の不倫スキャンダルが噴出し、大きな騒ぎになっています。
けれどそれが出たのが総理を決める首班指名投票日当日という狙い澄ましたタイミングで、これが玉木氏の減税要求の妨げになるどころか、逆にリークしたメディアや財務省に対する怒りの炎に油を注ぐ結果となっています。
時代の大きな流れの中では、それを妨げる動きでも、逆の進行方向への推進力として変換されていくものとなります。
この強烈な動きと流れ、これが時代の変革パワーです。
もう時間的余裕はまったくありません。
この変革の流れが止まってしまっては、もう次はないものと考えます。
今という極めて巨大な時代の変革期に、日本が新たなる文明を築き上げられなければ、今後の人類全体の歴史に大きな禍根を残すことは間違いありません。
生命の本質が最も身近な己の内にあるように、新たなる文明創造の本質もまた身近なものにこそあるのだと信じます。
ですから誰しもがそれに加わることができ、自分自身が未来を創り上げていくことができるのです。
今聴こえてくる改革への胎動を、元気いっぱいの産声へと換えていきましょう♪
コメントを残す