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稲葉由紀子さん(広島) ・・・ ソルトホームスクール

* * *  感謝、励ましのメッセージ、大切なもの、人間らしさ  * * *

避難生活をしている人々のことをテレビで見ると、食料や水、暖かい電気の通った家やトイレがあることが、どんなに感謝すべきことか、改めて思い知らされます。そして今までその当たり前の暮らしに
どれだけ感謝が欠けていたかと言うことも。

そして、世界中から届いているたくさんのメッセージ、励ましになっていますね!

「世界でも最大規模の地震は、世界で最も災害に対して準備されている国を襲った。あたかも地震が国民のモラルを試している...多くの日本人は大災害を前にしても、抑制心と相互扶助の心を忘れていない。」心理学者のジェームズ・トンプソンUCL教授

マザーテレサが言った二つ目の飢餓・・・心の飢餓。
「忙しい」と言う字は「心を亡くす」と書く。
それは自分の存在価値を見失い、心の軸がぶれてしまうことで、「心の病」を引き起こします。
損得ばかりで物事を決めていく風潮の中で、多くの人が流されて、心の病が蔓延している。
でも本来私たち自身が持っている、「誰かの役になりたい。」「人のために何かしたい。」って言うことを
今回の災害が、改めて呼び起こしているかのようです。
「人のために何かしたい!」人間らしさ・・心の軸。
この大惨事の中で再生された真の人間らしさがいつまでも私達の心の中に刻まれ、普段の行動として残ることを望みます。

「目がまだ見ず、耳が聞こえず、人の心に浮かびもしなかったことを神はご自分を愛する者たちのうちに備えられた」と新約聖書にあるように、私達のうちには、神様が備えられた人を慈しむ心、人間らしさがあるのです。
武道にしろ、どんな技術にしろなんでも、そのプロの道の達人、師匠はその弟子の誰をも、私達が自分のことを知るのより、ずっとずっとよく知っているのです。神様もそう。彼は人間の魂の中を、私達がそうだと思い込んでいる以上によく読み取っているのです。

きっと今、多くの人が「神がいるなら、なぜこんなむごいことをすることが出来るのか」と思っていることでしょうね。その答えは私にはわかりませんが、私が思い出す一つのエピソードが聖書の中にあります。

イエス様の弟子達が、生まれつき盲目の人を指して、
「彼が盲目なのは、彼が罪を犯したからなのですか?それとも彼の両親が罪を犯したのですか?」
と尋ねます。するとイエスは
「いや、親や家族が罪を犯したのではない。彼が罪を犯したのでもない。これによって神の栄光があらわれるためなのだよ。」
と言って、その盲人の目を癒してあげるのです。

長い時間がかかっても、このことを通して大きな勝利がもたらされる…。

「人間は神の子で、まだ修行中だから、間違うことがあります。
間違ったことをすると、困るようなことが起こるけれど、それは間違ってるから改めなさい」ということなんです。
神は人間に苦労させようとしているのではないのです。
神は間違ってることをやめさせようとしているだけです。それは親心です。
そして行動しないと何も起きない。そういう星なんです、ここは。
魂の次元が、行動を習いにきてる星。」      『微差力』 斉藤一人 より抜粋

この災害を通して、神は何を教えたかったのか考えます。
家族と離れ離れになった人も、家族を失った人も、また家族と共に助かった人も、皆、思うのは家族の有難さ、同僚や友達の大切さだと思います。震災に遭うまで、こんなふうにお互いの大切さに気づかずにいたのではないかと思うのです。被災に遭っていない私たちまでも、そう気づかされています。

物質第一主義、利己主義、競争社会、その中で増える一方の自殺者や犯罪、冷える人間関係・・・。
今の日本の社会は救われないほどにどうしようもなくなっていたので、それをストップさせるために神が介入されなければならなかったのでしょうか?本来の人間らしさを持つ、あるべき姿にもどすために私達は、これほどの想像の及ばない大災害をうけて、目を覚まされる必要があったのでしょうか?
神様は、なくてはならない大切なことを私達の心に刻みつけようとされたのではないかと思えるのです。

こう書けば被災された東北地方の方々は犠牲にされたと思われるかもしれませんが、この災害は被災された方々だけのものではなく、日本全体のもの。私達みなが試されています。
だから、犠牲になった方々の命を決して無駄にしないよう、大切なものをしっかりと受け取り、それを土台にして愛ある関係を持つ社会に復興することが、ここから得られる最大の勝利!
そうなれるように今から肝に銘じ、一人ひとりががんばれるよう心より祈ります!   EOF

2011.3.15  
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