里山の感謝祭 |
秋真っ盛りの日曜日、紅葉の美しい豊平で行われた「里山の感謝祭」に行ってきました。 一昨日の奥野勝利さんのコンサートで、急遽このお祭りで歌を歌ってもらうことが決まり、 奥野勝利さん(以下 マサちゃん)一行、 この感謝祭に誘ってくださった恐竜作家の亀井由美子さんとたちとともに車で向かいました。 のどかな豊平の志路原地区にある廃校になった小学校の講堂が会場です。 会場の入り口には大きく「三ちゃんS村」と書かれた看板が出ています。 このあたりは国の天然記念物であるオオサンショウウオの繁殖地として有名で、 オオサンショウウオの愛称が “サンちゃん” 、だからサンちゃんの村。 そして 1.人を知りふれあいをもつことのできるチャンス 2.郷土の良さや自然環境を知るチャンス 3.人と自然を生かし、活力ある郷土を創造するチャンス このみっつのチャンスで “三ちゃんS(チャンス)” なのです。 会場には安佐動物園から運ばれてきたオオサンショウウオが展示されていました。 サンちゃんを眺めるマサちゃんです。 のそのそゆったりと動いていました。 目はほとんど見えないそうです。 講堂のすぐ裏には川が流れていて、 ここにサンちゃんたちが暮らしています。 その川の向こうには浄土寺というお寺と保育園があり、 たまにこの保育園の庭にサンちゃんが遊びに来るそうです。 立派な茅葺きの屋根がひときわ目を引きます。 今は茅を手に入れるのが困難で、手入れが大変でしょう。 今日は午前中ほんの少し雨がぱらついていましたが、 こんな天気の方が、潤いを得た植物はイキイキと輝いて見えます。 会場の横ではいろんな食べ物が用意されていて、 まずは美味しそうなホカホカおでんをいただきました。 三つで200円のはずだったのですが、 オープンしたばかりのゴタゴタした最中だったので、なぜか100円でした。 ^^☆ 午前中は安佐動物園の方による オオサンショウウオや自然や生態系に関するお話でした。 正午からは「里山のごっつおう会」ということで、 各自食事をしたり、子どもたちとの工作教室がオープンしました。 亀井さんは手作りのけん玉教室の先生です。 トイレットペーパーの芯、アルミホイールなどを使ってカラフルなけん玉を作ります。 できあがりはこんな感じ、楽しそうですね。 こちらは村のおじいさんによるわらじ作り。 なかなか難しそうでしたが、 子どもたちは真剣に取り組んでいました。 いろんなところにワンカップが転がっているのが田舎らしいですね。 (^^ゞ こちらは木工です。 子どもたちがおもちゃのゴムピストルやトラックを作っていました。 トラックはゴム動力で動きます。 子どもの頃を思い出しました。 子どもたちの様子を見ている合間に、今度はカレーライスをいただきました。 ちょっぴり甘めのサンちゃんカレーです。 型押しされたご飯がオオサンショウウオ、サンちゃんの形になっています。 具だくさんでとても美味しかったです。 こちらは豚汁、これも超具だくさんで体がとても温まりました。 横にある黒い瓶は、私がいつも持ち歩いているマイ黒七味です。 酒飲みですから辛いもんのが好きなんですよ。 (;^_^A こちらは色とりどりの毛糸を使ってまん丸い玉を作る教室です。 こんなかわいい毛糸玉ができるんです。 みなさん和気あいあいと食事、歓談をしています。 田舎の人たちはのんびりとしていていいですね。 外では火を囲んでワンカップで楽しい宴が催されていました。 私も本当は一杯やりたかったのですが、 今日は運転を任されていたので断念しました。 ウ〜ン、ざんね〜ん! ...(#+_+) 豊平の自然は本当にきれいでした。 美しく色づいた木々や緑を見ているだけで心が癒されます。 双葉保育園の園長さんに浄土寺や保育園の周りを案内していただきました。 浄土寺の鐘は戦時中兵器を作る材料として供出されましたが、 兵器となるギリギリ直前に終戦を迎え、 戦後50年経ってこのお寺に戻ってきました。 その一連のお話しはきれいな絵本になっています。 とても愛らしい絵で画かれた素敵な絵本でしたが、 残念ながらすでに廃本になってしまったそうです。 園長先生の案内でお寺のお堂、お庭などをくまなく案内、解説していただきました。 本当に広くて立派なお寺で、大勢で研修に来ても宿泊できる設備があり、 今度是非何かの機会を作って泊まりがけで来たいと思いました。 園長先生をはじめ、豊平の方々はみなさん親切ですし ・・・ 。 本堂の横にある大きな松の木は推定樹齢400年です。 川沿いには「サンちゃんのマンション」がありました。 石垣の下に見える穴の中にサンちゃんたちが巣を作り産卵をします。 サンちゃんに関する資料を展示している 「ふたば交流館」なんていう素敵な施設もあるんですよ。 ^^☆ 可愛い手作りのサンちゃんグッズや工作したものがたくさん展示されていました。 ひとつひとつていねいに見ていると、時間がいくらあっても足りなくなります。 きれいな着物も飾ってあり、 時折訪ねてこられる外国人観光客の女性に着せてあげると、とても喜ばれるそうです。 この塩ビパイプは「サンちゃんのマンション」の真上にあり、 サンちゃんの様子を見ることができます。 産卵している様子なんかも見られるそうですが、 中は真っ暗なのでライトが必要です。 午後からは保育園の子どもたちの歌とお遊戯がはじまりますので講堂に戻りました。 もう寒いですからストーブが恋しくなります。 可愛い園児たちがステージに並び、手足をバタバタさせて踊っていました。 ちっちゃな子たちは何をしても可愛いですね。 (^o^)v その後もプログラムは次々と進みます。 こちらは銭太鼓、出雲地方に住んでいた私にとってはとても懐かしい踊りです。 首に「秋田小町」とかいろんなお米の銘柄を書いたものをぶら下げて、 お米がどうのこうのという音楽に合わせてユーモラスに踊っておられます。 楽しそうですね。 私も飛び入りで参加したかったです。 ^^☆ その後も浪曲、剣舞などディープな演目が次々と進み、 会場は熱気に包まれています。 この雰囲気 ・・・ まるで○○温泉センターの演芸場といった空気です。 (^◇^;) こんな空気の中で本当にマサちゃんが演奏できるのだろうか ・・・ ? 一抹、二抹の不安を抱きつつ待っていると、 子ども神楽がはじまる前にピアノを大急ぎで準備しながらマサちゃんが登場しました。 マサちゃんの出演は前日急に決まったもので、本来のプログラムになく、 無理矢理隙間の時間に押し込んだといった感じです。 司会のおばちゃんが渡された紙を見ながらマサちゃんの紹介をしています。 「奥野勝利さんは ・・・ シンガポールで ・・・ 」 「いろんなところでコンサートをされていて、一昨日は皆実学区集会所一階ホールでも ・・・ 」 手元にある紙は、私が一昨日のコンサートのために作った案内チラシのようです。 集会所でのコンサートって ・・・ そんな実績話されても ・・ ・、 思わずガクッときました。 ... (o_ _)oバタッ ちょっと酔いの回ったおじさんたちがざわつく中、 時間がないので一曲だけということで、手短にエピソードを語りながら 「親愛なる母上様」を歌ってくれました。 けどやっぱりさすがですね。 演奏がはじまると、ピアノとマサちゃんの歌声は会場全体に力強く響き渡り、 会場の中の空気は一変しました。 彼の奏でる音楽の持つパワーは、誰しもが感じるところなのでしょう。 演奏が終わった後も拍手が鳴り止まず、一曲だけのアンコールです。 「子ども神楽の子たちが舞台の袖で控えているから ・・・ 」と言いつつ、 とても元気のいい「太陽の子供」という曲を披露してくれました。 本当はもっとゆっくりと演奏できればよかったのですが、 私としては、マサちゃんの伝えるメッセージは、老若男女、 どんな場所、どんな人たちにでもキチンと伝わるのだということが確信でき、 とても嬉しく思いました。 たった二曲の演奏でしたが、 マサちゃんのよさを感じた多くの人がCDを買ってくださいました。 園長先生の娘さんは先月放送された「誰も知らない泣ける歌」を見てくださっていたそうで、 あの時聴いた歌だったからビックリしましたと、とても感激されてました。 マサちゃんの歌が終わった後、みんなで子ども神楽を鑑賞しました。 子どもが演じる神楽は、体の線や動きがとてもきれいで可愛くて、 普段神楽を見慣れていない私にとっては、大人が演じるものよりも楽しく感じられます。 一行も素敵な神楽を鑑賞でき大満足です。 (^o^)v 最後に記念写真を撮ってもらいました。 左から私、双葉保育園の園長先生とちびちゃん、 マサちゃんを囲んで加藤貴光さんのお母様と妹さん、亀井さん、 今日は大阪からMBSラジオの取材で来られた魚住さんも一緒でした。 きれいな紅葉の豊平で、豊かな自然、いい音楽、美味しい食べ物、 三つそろって “三ちゃんS” ならぬ “三ハッピー”な一日 でした。 ヾ(´ー`)ノ。・:*:・゜'★,。・:*:・゜' 2008.11.9 Sunday |