二葉山自然散策 |
先日の子供たちとの二葉山自然体験学習に続き、 今日勤労感謝の日は大人の方たちと一緒に 二葉山の自然を満喫してきました。 集合場所は二葉山の麓の明星院、 広島城の鬼門(北東)の方角にある広島城を鎮護するための 由緒あるお寺です。 境内の真ん前に大きなソテツの木が生い茂っています。 葉っぱも幹も元気いっぱい、 勢いがすごくいいのが写真でもよく分かります。 ソテツの新しい葉っぱが生まれてこようとしています。 たくましい生命力ですね。 午前10半に集合、みんなに二葉山の歴史、 山に登るにあたっての注意点などを二葉山を守る会の朝ちゃんが 説明しています。 今日の集まりは日本共産党東区後援会の皆さん、 私たちと一緒に二葉山の自然を守り、 トンネル工事の中止を求める活動をしてくださっています。 総勢二十数名、定刻通りにスタートです。 途中子供たちの自然体験学習と同様に 二葉山の木々についてひとつひとつ丁寧に朝ちゃんが解説していきます。 二葉山の登り口にある元小学校の建設用地。 建設は中止になったものの、グラウンドだけが残され、 休日などに子供たちのサッカーや野球の練習場として使われています。 もっと有効な活用方法はないのでしょうか。 これからの課題です。 グラウンド脇のこの場所は、 十年前にシリブカガシのドングリを植えたところです。 ずいぶん大きな木になりました。 これはその枝の先端にある果穂(かほ)です。 これが少しずつ成長し、 来年になるとここに立派なドングリがたくさん実ることになります。 足下に真っ赤な冬イチゴがありました。 冬に実をつける珍しいイチゴです。 美味しそうですね。 これは何のドングリなの? 先ほどのシリブカガシの果穂が成長し、 こんな風になるのです。 ドングリの写真撮影。 よく映えるよう、赤いジャンパーをバックにお借りしています。 山の中でもいろいろと二葉山の自然についての解説がありました。 みなさん童心に返って興味津々といったところです。 クスノキの小枝を手にとって、みんなで匂いを嗅ぎました。 これはタンスの虫除けになる樟脳(しょうのう)です。 大きな枝を一本お土産に持って帰り、 今夜は樟脳風呂にするという方もおられましたよ。 赤く色づいたサネカズラの実、 きれいですね。 今月の12日、11日前に写真を撮った時はまだ色づいた実は少なかったのですが、 今回はほとんどの実が真っ赤になっていました。 季節は確実に移ろいつつあります。 ナナミノキ、ドン君の前で解説タイムです。 樹液の音は聞こえたでしょうか? 植物のたくましい生命力には本当に驚かされます。 こんな風に横に倒れたままで青々と新芽を芽吹かせているのですから・・・。 とても立派なクロキです。 葉っぱが青々、元気いっぱいです。 樹液の音に耳を澄ます村上あつ子市会議員(通称あっちゃん)。 携帯電話片手にお忙しそうですね。 お疲れ様です。 太陽の岩でちょっとだけ休憩です。 太陽の岩の前では、 比治山高校の越智先生から二葉山の地質について 詳しい解説をお聴きしました。 越智先生は日本地質学会の会員です。 硬い花崗岩が多い二葉山、 ここにトンネルを掘るのはきわめて難工事で、 もし工事をしたならば地下水脈は大きな影響を受け、 現在山の少し上に建っているマンションの地盤も危うくなるとのこと、 恐ろしいお話しでした。 みなさんドングリをたくさん拾っておられました。 これはアベマキのドングリです。 このねじきという木は、別名猿の手ぬくもり(猿のホッカイロ?) と呼ばれています。 握るとホンワカ温かい感じがするとのことですが、 たしかに少しだけそんな気がしました。 これはシロダモの花です。 大きな木になると野球のバットの材料となり、 王貞治元選手もこの木で作ったバットを使っていたとか・・・。 太い木ですね。 樹齢250年、二葉山で二番目に太いシリブカガシだそうです。 朝ちゃん、あっちゃん、二人が手を回してちょうどの太さです。 この大木の周りでは皆さん熱心にドングリ拾いです。 たくさんあったでしょうか。 楽しそうですね。 12時ちょうど、お弁当を食べる場所に無事到着しました。 全員で記念撮影です。 ハイ、チーズ! 「ここは少し寒いね」などと言いながら、 持参したお弁当を広げました。 やっぱり山ではお弁当を食べる時が一番幸せです。 ウフフフフ・・・・・、 ホントに幸せそうですね。 左の彼女はウオーキングの先生です。 食べ終わった後は一人一人自己紹介をしました。 立ってお話しをされているのは皆川恵史市議会議員です。 みなさん二葉山の豊かな自然に触れられて満足そうでした。 これは何の実でしょうか? たぶんヤブムラサキだと思います。 間違っていたらゴメンナサイ。 お弁当を食べる時のシートの上にちょこんと座っていた アベマキのドングリ君です。 みんなと一緒にお話しを聴いていたのかな? 全員の自己紹介が終わり、東照宮に向けて下山しました。 途中東照宮さんの井戸、御神井に寄りました。 ここの水は残念ながら飲めないのです。 下の井戸で二葉山の育てた美味しい水をいただきましょう。 井戸のそばのシリブカガシの枝に 今にも落ちそうなドングリが乗っかっていました。 このあたりもドングリがたくさん落ちています。 みんな一緒にドングリ拾い。 階段のところに落ちているドングリは踏みつけられると芽が出ないので、 拾い集めて左右の森に投げ入れました。 けれどもとても全部のドングリは無理ですね。 越智先生も右手にドングリを握りしめ、 嬉しそうに鳥居の石段を下りてこられました。 鳥居の下にはハガキの木として有名なタラヨウの木があります。 下まで降りると掲示板の前で朝ちゃんの解説です。 誰かの手に持っているのはシリブカガシかな? みなさんいろいろとお土産をお持ち帰りみたいですね。 二葉山は日本最大のシリブカガシの自然林を有しています。 この掲示板にはその面積2.5haと書かれていますが、 現在は約7haにまで広がっています。 東照宮で二葉山の恵みの水をいただきました。 その水をボトルに詰め、原爆慰霊碑に献水しました。 献水をしている頃に雨がポツポツと降り出してきました。 今日はあいにくの空模様でしたが、 なんとか山にいるときは小康状態を保ってくれていて、 みんなで楽しい二葉山散策を楽しむことができました。 この素晴らしい二葉山の自然環境、 みんなで力を合わせて守っていきましょう!! 2006.11.23 Thurseday |