我が魂の遍歴と新しい時代の理
 ヨガナンダ > 我が魂の遍歴と新しい時代の理 > 究極の愛





究極の愛

文明法則史学と出合い、すべてのものに命が宿っているという真理を知ってから、これまでの私の歩みはまさに感動の連続でした。
東洋の真理は、知れば知るほどシンプルで美しく、かつ寛容で奥深いものです。

私は95年に母を亡くしました。
愛情深かった母は、二週間あまり植物人間の状態となり死に至るその前後に、様々な不思議な現象を通して、私に愛を伝えてくれました。
「愛はパワーではなく状態である」
「この世の中で最も光り輝く存在は、自分の胸の内にあり、それは誰しもが持っている」
この母から伝えてもらった愛の姿は、見事に東洋的真理と一致します。
  < 母の愛 >

この時空(宇宙)すべてを貫いている共生・循環・フラクタルという生命の法則は、私のような無頼の徒にも、心優しく真理の門戸を開いてくれました。
よくこんなシンプルな基本構造の上に、ここまで多様性を持った時空というものを形作れたものだ・・・、このことで何度感動に胸が震えたか分かりません。

このシンプルな基本法則を感じ取るのに、まったく条件はいりません。
時代、国籍、知識、年齢、そういったものは一切関係がありません。
この時空の仕組みは、フィリピンのゴミ山で暮らす子どもたちにも、厳寒の北極圏で暮らすイヌイットの人たちにでも、誰にでも、誰から教えられることなく感じ取ることのできるものです。

シンプルで誰にでも理解できる時空の本質、これこそが究極の愛ではないでしょうか。
すべてのものを許し、受け入れる。
時空の構造は、愛の本質そのものです。

時空とは生命体であり、愛そのもの、つまり命と愛とは、分けて考えることのできないものです。

先に思想、宗教、そして科学、生命的思考、すべてが一体化してくると述べましたが、同様に、命、愛、時空、二重らせんという構造、そして神、仏、これらもすべて究極的には同一のものであるのだと感じています。

命は東洋の理、愛は西洋の理、互いに対極でありながら、より深い、あるいは最も深い部分では、まったく同じものなのです。

ひとつ前へヨガナンダ我が魂の遍歴と新しい時代の理次へ

Link Free
Copyright 2009 Sakai Nobuo All right reserved.