我が魂の遍歴と新しい時代の理
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人類の課題

再び東西文明二本の波を見てください。

文明法則史学 東西の文明波

二本の文明波はきれいな二重らせんを描いていますが、重なりの部分、衰退期に入る文明の波が少しだけ途切れたようになっています。
A.D.1200年から少し先の東の文明波、そしてこれからの時代に当たる2000年から先の西の文明波等が途切れてしまっているのがお分かりでしょうか。

これは作図上の理由で途切れているのではありません。
実際に衰退期に入った文明は、民族紛争や気象異変など壊滅的ともいえるような打撃を受け、いったんそれまでの文明が完全に崩壊するような形で衰退期を過ごすのです。

今回の文明の大転換期、衰退期に入っていくのは西側の文明です。
アメリカ、ヨーロッパ、この巨大なまでに成長した文明が衰退するということ、そして壊滅的な打撃を受けるということは、人類全体の存亡に関わる大きな事です。

西洋文明崩壊のシナリオ、それは核爆弾のスイッチが押されることで始まるのでしょうか、それとも気象異変、環境破壊による食糧危機、天災、あるいは資本主義経済の崩壊、・・・いずれにしても、これは一地域の問題に留まらないであろうことは容易に理解できます。
地球全体の環境破壊が極端なまでに進み、地球全体を何度も崩壊させることができるほど大量の核爆弾を保有し、軍事、食料、エネルギー、経済全体で大きくグローバル化が進んだ現在の人類社会において、西洋文明が崩壊しようとしている今は、人類全体が存亡の危機に瀕しているのです。


四季の移り変わりは正確です。
春には毎年同じ時期に桜が咲き、秋には木々が紅葉し葉を落とします。
このリズムは、年によって多少の前後はするものの、過去何百年、何千年と同じサイクルを保ち続けてきました。

歴史の流れもこの四季の移り変わりと相似です。
東西を軸とし、1600年サイクルで移ろいゆく文明の波は、有史以来このリズムを崩したことはありません。

今これからの時期、西洋文明が崩壊し、東洋的な価値観、文明が夜明けの時を迎えようとしています。
これは絶対に変えることができない歴史という生命の法則です。
けれどもその文明転換期に地球上で起こるであろうひとつひとつの出来事は、私たち人類一人一人の意志と行動によって、いかようにも変化させることができます。

だからこそ文明転換期の少し前に、文明法則史学というものが人類の知恵として授けられ、この人類存亡の危機である歴史の大転換期をいかに乗り切るかという生命を懸けた選択権を、私たちの手にゆだねてもらったのです。


今私たちのやらなければならないことは二つです。
ひとつは、これからの時代の主流となる東洋の理を、いかに早く世に広めていくかということ。
二つ目は、これから衰退していく西洋の文明が、自然に、そして静かに休眠期に移行していくための道筋を早急につけるということ、どちらにも時間的猶予はまったくありません。

今、医療、エネルギー、農業、・・・様々な分野で、これまでの常識を打ち破るような画期的な発明、発見、手法が生まれようとしつつあります。
これまでの一般常識からかけ離れ、商業主義にのらないものは、なかなかマスコミで報道されることはありませんが、新しく生まれようとしている東洋の時代の理は、確実に胎動を始めています。

そしてその新しい動きを上回るペースで迫ってきているのは、これまで主流だった旧時代の価値観、体制の崩壊です。
投機的な道を走った資本主義経済は完全な制度疲労をおこし、究極まで行き着いた物質文明もまた、私たちが暮らしている地球の環境を修復不可能なまでに破壊し尽くしてしまいました。
文明の終末期を迎えた西洋原理は、すべての面で現代社会に適応できなくなり、そのマイナス面を露呈すると同時に、過去の膿をすべて表にさらけ出そうとしています。
これは新旧の価値観が交代する時期に必然的に起こる禊ぎであり浄化作用のようなものです。

私たち人類の描く近未来のシナリオは、どう客観的に見ても悲観的なものが色濃く浮かんできてしまいますが、まだ可能性は残されています。
今、この瞬間からでも立ち上がれば、明るい未来は築けるものと信じています。

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