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河内正臣先生と私

酒井伸雄

私が河内正臣先生と出会ったのは今から十年近く前、
積極人間の集いという異業種交流会の忘年会の席上でした。
畳の上に腰を落とし、たまたま目の前に座っておられたのが河内先生で、
熱い眼差しと体全体から沸き立つようなエネルギーがとても印象に残っています。

その河内先生の口からは、乾杯するやいなや、
さながら機関銃のごとく平和や天皇陛下の話が飛び出してきて、
こちらとしては口を挟む間もなく、
ただただ圧倒されて話を聴くばかりでした。

その後もいろんな会でお顔を会わす機会が多いのですが、
河内先生の情熱はいつもまったく変ることがありません。


河内先生の思想は、その講演録をお読みいただければお分かりのように、
私の持つ宇宙観、自然観とは異なるところが多々あります。

けれども普段素顔の河内先生と接していて、
ただただ不器用に、ただただ純粋に平和を求め、真理を追究するその姿には、
本当に頭の下がる思いでいっぱいです。

それと河内先生は心がとても純粋だからでしょう、
言霊や数字の解釈に於けるインスピレーションには驚くべきものがあります。

そういった解釈は、すべて頭の中に降りてくるそうですが、
それがこじつけではなく、きちんと理に適ったものであるということは、
私にも十分理解できます。

河内先生の求めている憲法九条と一条の合体、数字の9と1の解釈、
今回の講演の中では触れられませんでしたが、
私の追求しているアメリカ政府自作自演の9・11テロも、
9と1、この二つの数字で深い理が解けるという解説を聞き、
とても驚いたことがあります。


そんな河内先生を、何らかの形で支援できればといつも考えていました。

昨年12月の天皇誕生日の日、
広島平和公園の中にある大きな会場で河内先生を中心とした平和の集いが催され、
私は参加することはなかったのですが、
後でその講演会の模様を収録したDVDとCDをいただき、
久し振りに触れる河内先生の情熱に再び圧倒されてしまいました。


私も河内先生も、最終的に求めるものは同じです。
その河内先生のメッセージを多くの人に伝えることは、
私の考えることと一致するものと考え、
私がその講演会の議事録を作らせてもらうことを申し出でました。

それからずいぶん日が経ってしまったのですが、
このたび完成し、ここで公開することにいたします。


まったくの余談ですが、私と河内先生は何か縁があるのかもしれません。
三年ほど前に店を閉じてしまったのですが、
広島の繁華街に年配のママさんが一人で経営するスタンドがあり、
そのママさんがとても情の深い人で、
私はそのママさんにとても可愛がってもらい、
その店によく足を運んでいたのですが、
実は河内先生もその店の常連さんだったのです。

河内先生は立派な思想を持って講演される大先生ですが、
そのママさんから見ると無邪気な一人の清貧なお客さんといった感じのようで、
そのギャップがとてもユーモラスで、
そんな人間的なところも河内先生の純粋さと人間性の表れなんだと感じます。

それと今回この講演録の中に、
終戦当時陸軍大臣だった阿南惟幾さんのことが出てきますが、
私は今から約三十年ほど前、
当時薬師寺のお坊さんの息子さんたちの家庭教師をしていた関係で、
夏休みに薬師寺の檀家の子供さんたちと一緒に信州のお寺に泊まり込みで
出かけていったことがあります。

当時そのお寺で尼さんをしておられたのが、
亡くなった阿南惟幾さんの奥さんだったのです。

とても小柄で上品なお祖母様で、
私はその時初めて阿南惟幾さんの名前を知りました。

私は河内先生と違い、天皇陛下を特別の存在として崇める気持ちはないのですが、
議事録を作りながら、阿南惟幾さんのお名前を久し振りに思い出し、
やはり河内先生とは何か特別な、出会うべくして出会ったご縁というものを感じます。


争い、貧困のない世界を作る、
これは私たちが何としても求めていかなければならない世界です。
これは理想論ではなく、それが実現しなければ、
私たち人類は近未来に、環境破壊、核戦争、
何らかの手段で自滅の道を歩むことは必定です。

右翼と左翼、仲良く手を結んで “なかよく” 、
なんとも素敵な思想ではありませんか。

私の求めているのは “いつも みんな なかよし”
みんなで手を繋ぎ、明るい明日を築き上げる日は、
そう遠くないものと信じています。

2010.7.30 Friday

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