共生<1>
生命の法則、二番目は共生です。
共生とは“ともに生きる”ということです。

この宇宙に存在するすべてのものは周りの他のものと役割を分担し、
協力し合い、バランスをとることによって、
お互いを活かし合っています。


身近な動物、植物を例にとってみましょう。

動物は呼吸をし、空気中から体内に酸素を取り入れ、
それをエネルギーに換えることによって生きています。
動物は酸素なしにはわずか数分しか生きていくことはできません。

その貴重な酸素を供給してくれているのは植物です。
植物は光合成によって、水や二酸化炭素から光のエネルギーの力を借りて
大気中に酸素を放出しています。

その植物もまた光合成の原動力となる二酸化炭素を
動物の排出した呼吸から受け取っています。

植物と動物の共生関係

草食動物は植物を食べることによって生き、
肉食動物はその草食動物を餌とすることによって生きています。

そして草食動物、肉食動物ともに寿命が尽き死んでしまった後は、
大地に還り、微生物によって土に分解され、植物の栄養源となっていきます。


動物は足や羽根という移動手段を持ち、どこにでも行くことができますが、
植物は動くことができません。

そこで自らの生息範囲を広げるため、種子を風に乗せて飛ばしたり、
動物の力を借りたりしています。

皆さんは果物が好きですか。
リンゴやミカン、ブドウや桃、果物はなぜどれも色鮮やかで美味しいのでしょうか。

果物

それは動物たちに植物の種を含んだ果物を食べてもらい、
その種を遠くまで運んでもらうためなのです。

色鮮やかな果物、特に赤い色のものが多のは、
緑色の森の中で動物に見つけてもらいやすくするためです。

甘く糖分が多いのも、鳥類やほ乳類などの動物に好んで食べてもらうためです。

動物たちに食べられた果物は、その果肉は消化されるものの、
中に含まれる堅い種子はそのままフンとして排出され、
その場所に苗木として新たな生命を得ることができます。


このように植物と動物は、お互いに持ちつ持たれつ、
ともになくてはならない強い共生関係を持っているのです。



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