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インドの病院

シヴァ神

2月20日、日本山妙法寺サンカランコービル道場の仏舎利塔落慶法要の大法要の前日、前夜祭の行われるその日の朝の10時前に、バスは懐かしのサンカランコービルに着きました。
その場ですぐにオート、またの名をリキシャとも呼ばれる三輪タクシーに乗ってサンカランコービル道場に向かいます。

サンカランコービル道場には完成した仏舎利塔のまわりにたくさんのバスや車が止まっていて、大勢の人たちでにぎわっています。
まずは道場の主である石谷政雄上人と木村千草庵主さんにご挨拶をしました。

先日来化膿して痛みがあった左足の指ですが、飲み薬をもらって完治したと思っていたものの、その薬は鎮痛剤で、薬が切れると痛みがぶり返してきています。
サンカランコービルでも痛みのために歩きにくく、見かねた木村庵主さんが医者に行くことを勧めてくれました。

医者や薬嫌いの自分は、ここ35年間ほどは、日本では歯医者や骨折、縫うほどの怪我で行く整形外科以外の医療機関にかかったことはありません。
けれどインドにいる間は何事も経験だと考え、なるべく医者に行くようにしていて、過去二回の医療機関もここサンカランコービルの病院で、今回も含めて三回目、日本ではまったくかからない医者にこのサンカランコービルという田舎町の病院に三回も行くとは、よほどご縁があるのでしょう。

インドの町ではやたら病院(HOSPITAL)の看板が目につきます。
日本ではたしか病床ベット数30以上が病院で、それ以下は診療所と規定されていると記憶していますが、インドはすべてHOSPITALなので、ここではすべて病院ということにします。

 

サンカランコービル道場に着いて早々に、再びオートを呼んでもらって町に戻ります。
木村庵主さんがオートの運転手に病院まで案内し、帰りも送ってもらうよう手配してくれました。
木村庵主さんはとても心遣いのできる素晴らしい女性です。

「病院に着いたら、日本山妙法寺の仏教行事参加のゲストだと伝えてください」
と木村庵主さんに言われました。
過去二回は石谷上人に連れて行っていただき、一度目は格安、二度目はたしか無料で診療を受けた記憶があります。
インドで宗教者、宗教関係者は尊敬されて別格扱いです。
ちなみに過去二度の病院での診療は、たぶん現地の食べ物によると思われる全身に発症した湿疹で、薬と注射でどちらもニ三日で完治しました。

 

今回は、足の指が化膿するというのはよくあることなのか、聡明そうな女性医師の診断はごく短時間で、すぐに薬の処方箋を書いてくださいました。
それで治療は終わりかなと思ったら、すぐに名前を呼ばれて治療室に行き、小さな注射を左右の腰に一本ずつ打たれ、その後診察台の上で脚を伸ばしました。

化膿したところの治療は、まずはじめに膿を出すというのは日本もインドも同じです。
男性医師(看護師?)が思いっきり力を入れて膿を絞り出し、痛みで思わず声を上げてしまいました。

これが病院の看板と、いろいろと治療中も世話をしてくれたオートの運転手です。

薬局で診察室でもらった書類を渡して薬を受け取りました。
なぜか最初に渡したお金の一部を返却され、また少し渡すという変な形で、たしか全部で250ルピー、日本円で500円足らずで今回も激安でした。

帰りもずっと案内してくれたオートで道場に戻り、片道200ルピーだと聞いていたので400ルピー渡そうとすると、全部で300ルピーだと言われ、あまりにもよく面倒を見てくれたのでお礼の意味で500ルピー渡しました。

インドでいつもこんな気持ちよく支払いができればいいのですが。

足はお陰様で日々快方に向かっています。