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爪もみ健康法<4>
爪もみ健康法、シリーズ4回目となりました。
それだけ効果が大きく、日々新たなる発見があるということですが、
皆様方の関心も高いようで、このホームページのアクセス解析をしてみると、
「爪もみ健康法」というキーワードで訪れてくださっている方が多いようです。
前回書きました様に、最近は「爪もみ」に加えて「指つき靴下」をはくようになり、
身体がますます快調であると同時に、
足の指の感覚が以前にも増して敏感になってきました。
身体の末端である足の指の感覚が敏感になるということは、
そこに至る身体全体に影響があります。
一言で言うならば、『身体じゅうの気の巡りがよくなる』といった感じです。
抽象的な表現で申し訳ないのですが、
この感覚は、「爪もみ」と「指つき靴下」、このふたつを実践していただければ、
どなたにてもご理解していただけるものと考えます。
足の指の感覚が鋭くなったことは、歩いている時に強く感じられます。
呼吸法を続けているお陰で肚、丹田が鍛えられ、
下半身が安定しているということとあいまって、
敏感になった足の指が、一歩一歩大地を踏みしめているという実感があります。
ロッククライマーが岩山を登る時、
ひとつひとつの岩を手のひら、指全体の力を使って握りしめ、よじ登っていくように、
足の指一本一本で大地をつかみながら歩いているようです。
この感覚を知ると、歩くのが楽になると同時に、歩くことがとても楽しくなりました。
歩いていてとても身体が軽く、まるで上から風船に引っ張られているような感覚です。
そのまま歩いていると、だんだんと宙に浮かび上がるのではと思えるほどです。
昔の日本人は素足に薄いぞうり履き、
舗装されていないデコボコ道の凹凸を足の裏全体に感じながら歩き回り、
現代人よりもはるかに足の指、足の裏の感覚が鋭かったものと思われます。
江戸時代の飛脚は手紙や荷物を担ぎ、江戸から京都の東海道500キロ弱の道のりを
3〜4日で走り抜けたといいます。
それだけの脚力を持てたのは、食生活や環境、様々な要因があるでしょうが、
農耕民族としての鍛え抜かれた下半身、
足の鋭い感覚というものがあればこそではないでしょうか。
昭和30年代、サリドマイドという薬の薬害で、多くの手のない子供たちが生まれました。
両手のない彼、彼女たちは、手の代わりに二本の足を駆使して、
実に様々なことを器用にやってのけます。
料理や掃除、洗濯、足の指の間に筆や鉛筆をはさみ、じつに上手に絵を描き、
達筆とよべる筆捌きできれいな字を書くのには本当に驚かされました。
人間の足には、それだけのことができる能力、可能性があるということ、
彼、彼女たちから教えてもらいました。
私たち人間が本来持っている能力、可能性、それをどこまで知り、活かすことができるのか。
「爪もみ」を通し、その膨大な可能性の「ほんの一部だけ」ですが、
これまでより広く感じることができました。
けれどもその「ほんの一部だけ」でも、日々の暮らしはとても豊かになるものです。
人間の能力、可能性は無限です。
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2005.3.13 Sunday
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