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2018年2月24日 ・・・ 書く喜び

子どもの頃から劣等生だといろんなコンプレックスがあるもので、
字が下手だということも、大きな悩みのひとつでした。

それに加えて小学校低学年の時に句読点の打ち方を注意され、
それがキッカケで、
「自分はテンやマルをきちんと打つことのできない人間なんだ!」
という強迫観念にも似た強い意識に苛まれ、
長年文章を書くことが大嫌いでした。

字が下手でかつ書くのが嫌いなので、
筆記用具は消すことのできないボールペンや万年筆はダメで、
シャープペンシルをメインとしてもっぱら愛用し続けてきました。

下手な字でも少しずつは見栄えのいいものをと願うのが人情です。
そこでキレイな字を書く練習をすればいいのですが、
そうではなく、ここ十年ぐらいはもっぱら「芸術的で絵になる字」になるよう
デザイン的にバランスを取ることを意識するようにしています。

その方策のひとつとして、
シャープペンシルはオーソドックスな0.5ミリ芯のものではなく、
太い0.9ミリのものを使い、まるで筆を使うが如く大胆に書いています。


ところが最近は何でもパソコンで処理をするようになり、
字を書く機会が極端に減ってきました。

パソコンのキーボードを打ったりコピペすることは、
ペンで文字を書くのと比べると感情の入らない機械的作業です。
だからこそ、書くことの“魂を込める”という面の重要さが
増してきているのを感じます。

そしてその魂を込めるという意味での筆記用具としては、
消すことのできるシャープペンシルより、
消すことのできないベールペンの方が優れています。

ですから愛用のシステム手帳には、
数が月前から青のボールペンで予定を書き込んでいます。


そして最近は、予定だけではなく、
大事なメモを取るのにもボールペンを使うようになりました。

いつも外出時に持ち歩くカバンにはペンケースが入っていて、
そこには各色ボールペン、シャープペンシルも0.5と0.9、
様々なペンを入れています。

最近は適当にメモ書きするのにはほとんどボールペンを使うようになり、
シャープペンシルの出番があまりなくなってきました。
そこでこれまでシャープペンシルを使って書いていた大切なメモ書きも
ボールペンで書くよう切り換えてみることにしました。

筆記用具を換えて思うのは、
その種類によって書く時の気持ち、思考まで変るということです。
これは日本語と英語を話す時の感覚の違いに似ています。

シャープペンシルの場合はまた消すことができる、
またかすれてきてしまうという意識もあり、
まるで砂の上に文字を書くような、
そんなつかみ所がない漠然とした気持ちを抱いていました。
これはもちろんボールペンで書く場合と比べれば、です。

それに対してボールペンで文字を綴っていると、
まさに文字を刻み込む、ひとつのものを完成させようとしている
といった「一期一会」のような感覚になります。
特に使っているボールペンが極細なので、刻むという感じになるのです。



やはり消せないというのはすごく気持ちがこもるものですね。
これも例え話でするならば、
何度聴いても劣化しないCDやダウンロードミュージックを聴くのと、
一回ずつ確実にすり減っていくレコードで音楽を聴くのとの
思い入れの違いのようなものです。


それとシャープペンシルとボールペンでは紙に当たる感触が違います。
ボールペンは粉を紙に載せて字にするので、
少し後を引くような引っかかった感触があります。
その点ボールペンはペン先の丸いボールが回転していくので、
ペンの動きがとても滑らかで、
細かいところまで思うように筆が運びます。

今までは大事なメモはシャープペンシルと決めていたので、
そんな感触の違いまで意識が回りませんでした。
これは新たな発見です。

また筆記用具とともに、紙によっても意識が変ります。
これまではA4のレポート用紙に書いていたものを、
最近はなるべくシステム手帳で管理したいと思うようになり、
A4の半分、A5サイズ、そのシステム手帳にはさめる6穴の用紙に
いろんなことを書くようにしています。



そしてその用紙には薄い方眼が線引きされていて、
ここに縦横無尽に書き込むのが実に心地いいのです。
またサイズが小ぶりなので、そこに情報を埋めるという感覚で、
それがとても楽しく感じられます。

ここで描くレイアウトも字を書くのと同様、
なるべく絵になるように、見ていて楽しく、ポイントが分かりやすく、
印象に残るように心がけています。



それとシャープペンシルの場合、文字の色は必然的に黒ですが、
青のボールペンで書くとノート全体が明るく感じられ、とても心地いいものです。


筆記用具、色、ノートの大きき、種類、
それらすべてが書く時の意識に大きく関係し、
これはとても大切な問題だと今さらながらに感じています。

またもうひとつ大切なのは、書いた後の保存の問題です。
書いたものはその後活かさなければ意味がありません。

これまではA4のレポート用紙に書いていて、
カバンの中には大切な書類を入れるA4のクリアファイルを入れてはいますが、
携帯性、閲覧性ともにA5のシステム手帳サイズの方が優れていて、
その時点で特に大事な情報をすべて一ヶ所で管理することができます。


下手な字のことも、いつかは克服したいと考えることがたまにあります。
昨年末、どこかの記事で読んだのですが、
ある男性が二三冊のペン習字のテキストを使って軽いで練習したら、
すぐに周りの人たちから字が上手になっことを誉められたとありました。

それを読み、自分も近いうちにテキストを買って
やったみたいという意欲が湧いてきました。
字がキレイになると、確実に今以上に書くことが楽しくなるでしょう。
そうなれば、今以上にもっともっと知恵が蓄積されていきます。

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いくつになっても自らの向上を感じられることは大いなる喜びです。

書く喜びを味わいながら、
紙に、心に、知恵となるものを刻み込んでいきたいです。

2018.2.24 Saturday  
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