![ヨガナンダ](img/001.gif)
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2018年2月20日 ・・・ バングラデシュに井戸設置
人間は水なくして生きていくことはできません。
日本では「水と安全はタダ」と言われているように、
良質な水が豊富に手に入る恵まれた環境です。
けれど世界の多くの国では水資源が乏しく、
水の確保に懸命になっても、
汚染された水を生活用水として使わざるえないところが数多くあります。
発展途上国の多くの町で、
汚水処理の不完全さから緑や青の原色の汚水が
池のように溜まっているのをよく見かけます。
村でも遠くにしか井戸がない地域では、
子どもたちが毎日数時間かけて水汲みをするというのは
珍しい話ではありません。
また近くに水場があったとしても、
それが汚染されていることが多く、
幼児期の高い死亡率の大きな原因がそこにあると言われています。
ユニセフの統計によると、約7億5000万人の人が安全な飲み水を利用できず、
1000人の子どもが毎日下痢で死亡しているとのことです。
四年前、三ヶ月半インドの学校に駐在したのは、
大阪にある公益社団法人アジア協会アジア友の会からの依頼でした。
そのアジア協会では、アジア各国に学校を作り、教育の支援をすると同時に、
良質な水資源確保のため、各地に井戸の設置を進めています。
![](img/180220_01.jpg)
上の画像をクリックしてください。
井戸設置に関するページにリンクしています。
※ アジア協会のHPは、トップページの写真も、上の井戸と子どもたちの写真も、
自分が四年前にインドで撮ったものを使っていただいています。
こうして活用していただけてとても嬉しいです♪
そのページの表にあるように、
アジア協会ではこれまで二千近くの井戸や水パイプラインを設置してきました。
これは本当にすごいことだと思います。
そして自分が事務局をさせてもらっている
目の不自由な方たちに盲導犬を贈る活動、わこ盲導犬プロジェクトでも、
三年ほど前にアジア協会に井戸設置のための基金を贈り、
今日その井戸が完成したという報告書が届きました。
完成した井戸はバングラデシュのジャマルプール県というところの村の学校で、
深さ271mのポンプ式の井戸です。
この井戸を77世帯、385名の方たちが利用されるとのこと、
村や学校の状況は、下記にいただいたレポートの文章を転記しています。
![](img/180220_02.gif)
実際に、水で困っている人たちのお役に立っことができた。
それをレポートや写真で報告していただいて、
こんなに嬉しいことはありません。
今も世界中で難民や飢餓で苦しんでいる人たちがたくさんおられます。
けれど平和な日本で暮らしていると、
そういったことが頭では分かっていても、
実感として受け取ることができません。
それは無理のないことだと思います。
このたび井戸完成のレポートを受け取って、
世界の人たちとどのようにすれば
ひとつの存在として身近に感じることができるのか、
この“身近に感じる”というこが、
大切なポイントであるということに気づかされました。
自分は過去世でインド人であったと信じ、深いご縁があるからこそ、
インドを身近に感じ、支援を続けることができています。
今スピリチュアルの世界では『ワンネス』ということを盛んに言いますが、
これはすべてはひとつということ、
これは身近という言葉よりも、
さらにすべてが親(ちか)しい存在であるということです。
『グローバリゼーション』という言葉も同じです。
もう人は人、他人は他人という利己的な考えで
成り立つ社会の時代は終わりました。
『汝の隣人を愛せよ』、このイエスの言葉が重みを増して感じられます。
![](img/180220_03.jpg)
![](img/180220_04.jpg)
AKASAKI TAIKO は、AKASAKI OBIKO の間違いです。
●村の状況
ジャマルプール県は、バングラデシュ北部のインド北東部のメガラヤ州との国境に面しており、ハヤトプール村は、ジャマルプール地区の南西に位置しています。
北部で干ばつ傾向にある貧しい村であります。本会の現地提携団体BDPは、貧しくて両親の労働環境により教育環境が左右されやすい子どものために、いつでも入学できる学校(Non-formal
Education)を運営しております。
この度、この学校の子どもたちの衛生教育と環境の改善のために学校内にこの井戸を建設しました。
これまで、この学校には水くみ場はなく、学校の近辺にある、ため池を使用していました。
飲用だけでなく、トイレの水にも使用されており、たびたび感染症の原因となっておりました。
学校には井戸がなく、政府系の学校ではないために、衛生環境向上整備のための依頼は、無視されてきたために、NGOなどの支援機関に頼らざるをえませんでした。
従来から衛生環境が劣悪な生活を送る子どもたちが、学校でも同様の環境では教育向上や普及のだめにはならなく、ドロップアウトの原因にもなるため、現状を改善すべく今回の事業が計画されました。
この度、この村に井戸が建設され、不衛生なため池の水の使用から解放されました。
これまでは彼ら自身、安全で綺麗な水を飲むべきであることを指導されてきましたが、近くにそれらの設備がなかったために、感染症にさらされていました。
この井戸の建設により子どもたちの健康が守られ、毎日学校に通えるようになり、子どもだもの成績が向上することが期待されます。
●学校からの声
この学校の生徒や両親を代表し、この井戸を寄贈してくださった井上わこ盲導犬プロジェクトの皆様に大変感謝申し上げます。
これまで、下痢や様々な感染症に生徒たちは悩まされており、学校を欠席するなど学業に支障をきたしておりました。
また、両親たちも環境の悪い学校と思い、学校へ通わすことをためらっておりました。
この井戸建設によりこのことから解放され、安心して子どもたちを学校に通わせることが出来るようになりました。
本当に心から感謝申し上げます。
ぜひ、このBDP小学校にご訪問ください。歓迎致します。
この動画は、バングラデシュの首都ダッカの汚染された環境を映しています。
発展途上国の都市部はどこも似たような状況です。
2018.2.20 Tuesday
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