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2015年12月8日 ・・・ チェンナイの水害
南インド タミルナド州のホーム(児童養護施設)にはこれまで五回訪ねています。
タミルナド州はインド最南端の東側に位置する州で、
その三ヶ所にスギルタン、クマール、スレッシュ、
三人の兄弟たちが運営するホームがあります。
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日本から行く時は、タミルナド州のほぼ北端にある
州都チェンナイ(旧名マドラス)の飛行場に降り、
そこまで迎えに来てくれているチェンナイのホームを運営するスレッシュの車に乗り、
子どもたちの待つホームへと向かいます。
そのチェンナイがこのたび大規模が水害に見舞われ、
三百名以上の死者が出る大変な惨事となっています。
インド南部、洪水で320人超死亡=国際空港も浸水、閉鎖
時事通信12月3日(木)21時46分
【ニューデリー時事】インド南部の主要都市チェンナイで大雨に伴う洪水が発生し、3日までに周辺地域も合わせて320人以上が死亡した。国際空港も浸水で6日まで閉鎖。チェンナイには日産をはじめ日系企業が多く進出しているが、工場が操業停止に追い込まれ、大きな被害が出ている。
インド政府によると、1〜2日にかけての24時間の降水量は、チェンナイで330ミリ以上に達し、例年の12月の月間降水量(約250ミリ)を超えた。地元メディアは「100年に1度の大雨」と報じている。
子ともたちのいるホームはマライマライナガールという町の少し高いところにあり、
大きな被害は免れたようですが、
子どもたちの村では大きなダメージを受けたところもあり、
何人かの子どもたちは家のある村に帰っています。
チェンナイのホームのオーナ スレッシュの娘ジーナは、
昨年結婚式を挙げ、ホームからほど近い町に新居を構えたのですが、
そこは6フィート(1.8メートル)まで水位が上がり、
大変なことになっているそうです。
幸い彼女の部屋は二階にあって無事だったようですが、
今は実家であるホームに戻っていると連絡がありました。
今は雨が収って数日経ち、水位も元の状態に戻ったようですが、
インドの町はそこらじゅうにゴミが散乱するひどいありさまですので、
そこに水があふれたら極めて衛生状態は悪くなり、
露店に毛の生えたようなみすぼらしい店が建ち並ぶ町などは、
壊滅的被害を受けたのではないかと心配です。
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昨今経済発展著しいインドですが、
それはまた同時に、貧富の差が広がりつつあることをも意味します。
インドはカースト制という身分、職業差別が根強く息づいていて、
貧しい人々はなかなか豊かになることができません。
そしてこのような災害が起きた時、
大きな被害を受けるのはやはり貧しい人たちです。
チェンナイのホームでは、
毎週近くのチェンガルパットという町まで食料の買い出しに出かけるのですが、
そこは土地も低く湖も近いので、被害も大きかったのではないかと思います。
マーケットの人たちはみんな明るくおおらかで、
あの人たちが今どんなにしているのだろうかとても心配です。
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チェンナイの可愛い子どもたちも ・・・ 、子どもたちはまさに天使です!!
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今はインドから遠く離れた日本にいて、
できることはみんなの無事、そして一日も早い復興を願うだけです。
けれど願いはいつか必ず通じるものと信じます。
四年前、日本が大きな震災と津波の被害を受けた時、
そのチェンナイの若者たちが、
日本のために祈りの歌を捧げてくれました。
今それを再び聴き、あの当時聴いた以上に深く胸に響きます。
「Hold On Makenaide」
この言葉を、今度は日本から、
チェンナイの洪水で被害を受けたすべての人々に捧げます。
2015.12.8 Tuesday
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