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2013年3月9日 ・・・ インフルエンザ

この四日間ほど体調不良でダウンし、
ほとんど食事も喉を通らず、
最低限のことだけをして、後はただただ寝て過ごしました。

いつも風邪を引いた時には予兆として必ず喉が痛くなるのですが、
今回はそれがなく、
セキや鼻水はたいしたことがない代わりに、
全身に悪寒と倦怠感があり、
時折頭が刺すように痛みます。

今回は症状を感じた時からしっかり養生したにも関わらず、
いつもより回復スピードが遅いようです。


きちんと医者にかかることがないのですから、
今の症状がどういったものであるのかは分かりません。

元号が平成になって以来、
怪我と歯医者以外で医者のお世話になったのは、
三年前のインドで全身に湿疹が広がった時だけです。
薬もその時には処方された半分ほどの量を飲みましたが、
あとは処分してしまい、
それ以外でも薬を飲むことはありません。

今日は体がしんどいのを押してほのぼの広島会の例会に参加してきたのですが、
そこで体調の悪そうな自分の姿を見て周りの人が、
「もしかしてインフルエンザじゃないの?」
と声をかけてくれました。

そこで早速その場でインフルエンザの特徴を調べて見ると、
完全ではないものの一致する点が多くあります。
これまではしかやおたふく風邪以外流行りものの病は
かかったことがなかったのですが、
今回初めて時流に乗ったのかもしれません。


肉体的にはこのような状態ですが、
内面から見ると、
先の「世界の笑顔」に書いたように、
インドの子どもたちの写真を机の周りに張り巡らせたことが、
ひとつの何かを動かすキッカケになったような気がします。

インドの子どもたちの笑顔の力は照りつける太陽のように強力で、
その圧倒的な力に正面から立ち向かっていけないのであれば、
それは針のむしろのような状態になりかねません。

今も子どもたちの写真に目をやると、
頭に軽い痛みと吐き気を覚えます。

けれどだからといってこの写真を取り除くという選択肢はありません。
この状態で安定した自分が保てるよう、
己の真我が願い、そうしたのですから。


最悪の気分の中、何もすることができず、
そしてインドの子どもたちの笑顔と対面し続けて、
いろんなことを感じました。

今はまだ頭の中がボーッとしていて、
文章を組み立てるのも一苦労するような状態なのですが、
これから体力が復調した後は、
これまでとはまた違った新たな日々の過ごし方ができると感じています。


やはり今は自分にとって人生の節目なのでしょう。
8年前、自分にパソコンの仕事をくださり、
土木の仕事から引退するキッカケを作ってくださった
被爆者のNさんという方が、昨日天寿をまっとうされました。

子どものおられないNさんご夫妻とはこれまでずっと懇意にしていただいていて、
自分の中で大きな梁を失ったように感じます。

Nさんは被爆当時、旧制観音第二中学校の二年生、
三年生は出兵し全員亡くなられています。
一年生は爆心地近くの学校にいたため全滅だったとのことです。

その中で二年生だけは、
原爆投下前日に担当の先生から
「明日は東練兵場の芋畑の草取りに行こう」
という提案があり、
爆心地から2.2キロ離れた東練兵場(JR広島駅北側)いて、
難を逃れることができたのだそうです。

そういった体験を共有しておられるからでしょう、
同期の方たちはとても仲間意識が強く、
Nさんが元気な頃は定期的にNさん宅でお酒を飲む会を開いておられました。

Nさんの同期の方たちを知るようになって数年、
その間、何人かの方たちの訃報を耳にしました。
生死を分かち合ってきた仲間の死をただ受けれるしかない
みなさん方の気持はいかばかりだったのでしょうか。

同期の方たちの中には、
今もパソコンに自力で取り組んでおられる方、
野菜作りに精を出しておられる方、
得意の英語力を活かし平和公園でピースボランティアをしておられる方、
いろんな方がおられます。

世界における20世紀最大の出来事と言われる
広島、長崎への原爆投下を我が身で体験し、
Nさんは若い頃からの病弱な体をかばいながら
世の中をよくする提言をしていきたいという思いを強くお持ちでした。

それをいつも身近に感じ、
今度は自分が一広島市民として世界に向けて何らかの
働きがけをしていかねばという思いを、
より一層強く持っています。


今も頭がキリキリと痛みます。
乱文ご容赦ください。

2013.3.9 Saturday  
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