スペースクリアリング<2>
カレン・キングストンさんの書かれた「ガラクタ捨てれば自分が見える」の続編
「ガラクタ捨てれば未来が見える」が前作と同じく小学館文庫から出版されました。

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門
ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門

ガラクタ捨てれば未来がひらける
ガラクタ捨てれば未来がひらける

日本語版では「〜自分が見える」、「〜未来がひらける」の順番で出ましたが、
原著では「〜未来がひらける」が先に出版され、順番が逆になっています。

「〜未来がひらける」は風水浄化術というサブタイトルが付いていて
(日本での)前作でも巻末で紹介されていたスペースクリアリングという
音や香りなど様々な手法を使って空間を浄化する方法の紹介がメインとなっています。

そのスペースクリアリングの手法のひとつにガラクタ整理というものがあり、
この部分を拡大し一冊の本にしたものが「〜自分が見える」なのです。
「〜未来がひらける」にもタイトルにガラクタという単語があり、
前作同様ガラクタ整理についてより深く掘り下げた内容になっているのかと期待をすると
少しがっかりするかもしれません。
なにせ前作が文庫本で10万部を突破する大ベストセラーになったのですから、
その人気にあやかろうという出版社の意図でこのようなタイトルになったのでしょう。


著者のカレン・キングストンさんは英国人ですが、
一年の半分をインドネシアのバリ島で過ごし、
自然と一体となって暮らすバリの人たちから多くのものを学び、
空間を浄化するスペースクリアリングの手法を
現在の状態にまで確立していったのだそうです。

「〜自分が見える」が日本で多くの人たちから支持されたのは、
ただ単にガラクタを処分する方法が書かれているだけではなく、
ガラクタをため込んでいる人の心の奥底にはどの様なものが潜んでいるのか、
そしてそのガラクタを手放すことにより、
その人の心が解放され、より明るいこれからの人生が待っている、
そんな生き方を説いた本だったからです。

これはカレン・キングストンさん自身が自然とともに暮らす生き方の中、
西洋的な知識と東洋的な智恵をうまく融合する術を
身に付けておられるからではないかと思います。

「〜自分が見える」はモノ(ガラクタ)と人との関わりを説き、
「〜未来がひらける」では自然にある様々なものや空間と人との関わりについて
説かれています。

空間を浄化する風水についての本は数多く出されていますが、
本書のようにそのものの持つ属性から考えた
『自然の理に沿った関わり方』を説かれたものは数少ないのではないでしょうか。


掃除、片付けならば分かるけれども、
いわゆる『気』の世界の空間浄化というものとなるとよく理解できない
といわれる方も多いかもしれません。

私も二十年ほど前から部屋の隅に護符(文字や図形の書かれたもの)を貼ったり、
銅板、木炭、セラミックなど多種多様なものを使った空間浄化の方法に
取り組んできましたが、
何かする度に部屋の雰囲気が大きく変わり、
気に敏感な人たちは私と同様の感覚の変化を感じられるという体験を重ねる内、
部屋、家の持つ空間エネルギーの存在の大きさを確信するに至りました。

気を感じるのは、その人の体質、性格に大きな要因があるのかもしれません。
私はあまりモノの気というものは感じないのですが、
お陰様で部屋や土地の気というものは人一倍敏感に感じることができるようになりました。

部屋の気というものがよく分からないと言われる方も、
何かひとつの空間浄化の手法に取り組んでみられてはいかがでしょうか。
その中から部屋、部屋の中にあるモノの持つ自然の理を感じることができたならば、
それ自身が大きな一生の財産となるでしょう。


「ガラクタ捨てれば未来が見える」は私にとって、
これまで感じていたことの理解を深め、気付きを与えてくれるとてもいい本でした。
そういったより具体的なことにつきましては、
またページをあらためてご紹介したいと考えています。

2005.12.18 Sunday




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