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カニャクマリヘ


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1月16日(金)、週に一度の異業種交流会「積極人間の集い」
旅行の荷物すべてを持って参加し、
会の終了後、新幹線に乗って広島を離れました。

今回はその積極人間の集いで知り合った広島県警OBの飯田さんが
南インドの旅に同行してくださいます。
飯田さんは外国を旅することが好きで、
インドのホームの話を聞き、興味を持ってくださいました。

新幹線で京都、そこから近鉄で奈良県の天理に向い、
いつもインドに行く時には前泊させてもらう天理教平成講に行きました。

奈良県天理市は天理教教会本部のある宗教都市、
飯田さんは、至る所に林立する立派な教会関係の建物や
日本有数の木造建築である本部の神殿を初めて見て、
そのスケールの大きさにさかんに感心しておられます。
飯田さんのお陰で慣れ親しんだ景色も新鮮に映ります。


翌朝9時過ぎのバスで天理から関西国際空港へと向かいます。
搭乗するのは13時25分発エアインディア、香港経由デリー行きです。
昨年コスモニケタンに行く時に乗ったのと同じAI315便ですが、
出発時刻が45分早くなっています。

香港での待機時間を含めて11時間半の長いフライトですが、
飯田さんや隣に座った日本人ツアー客のおじいさんといろんな話をし、
時間が短く感じられて助かりました。
旅は道連れ、です。


デリーに到着し、ここでいったん機内に預けた荷物を受け取り、
明日夕方のチェンナイ行き国内線に乗るまでの時間を過ごします。

これは昨年体験したことで慣れたものです。
二人の大きな荷物を各二個、計四個保管サービスに預け、
軽いバッグだけを持ってエアポートメトロに乗り、ニューデリー中心部へと行きました。

最近のニューデリーは大気汚染が著しく、
一説によると中国の北京以上と聞いていましたが、
メトロから降りて外に出て、
夜中だというのに空気のよどみ具合がハッキリと分かるほど
視界がかすんでいるのに驚きました。
空気がすすけた臭いがします。

それでもその中を動き回るインド人たちの口元には
マスクがほとんど見当たりません。
さすが大ざっぱなインド人、すべてが “ノープロブレム” です。

気温は日本の桜の季節ぐらいで、
夜は薄手のジャンパーを着ても少し肌寒さを感じます。

このかすんだ視界の先に見える建物が鉄道のニューデリー駅です。
この駅の中に入り、向い側にあるメインバザールに行き、
今夜泊まるホテルを探す予定です。



ところが、、、切符なしでも入れるはずのニューデリー駅が、
なんと今日は入り口で切符の有無のチェックをしていて、
駅の中に入ることができません。
なんでもアメリカのオバマ大統領が26日にインドに来るとのことで、
セキュリティーが異常に厳しくなっています。

駅前でどうしたものか右往左往していると、
切符のチェックをしていた男性が声をかけてきて、
メインバザール方面に夜中に行くには政府機関の許可が必要だとのことで、
オートリクシャーのところに案内され、
そのリクシャーで立派なそれなりのオフィスに連れて行かれました。

そこでホテルを紹介され、
メインバザールではない別の地区のホテルに行ったのですが、
そんなにきれいではない設備にしては高額なホテルで、
騙されたムード満点です。

けれどもう真夜中で別のホテルを探す余裕がありません。
仕方なくそこに宿泊し、しばし体を休めることにしました。
インド人恐るべしです。


18日(日)、早朝7時過ぎにホテルを出ました。
今いる場所もよく分からないので、
取りあえず近くにいたサイクルリクシャーに乗り、
メトロの駅まで連れて行ってもらいます。



サイクルリクシャーは都会だけのもの、乗るのは初めてです。
飯田さんと寡黙なリクシャーの運転手と記念撮影です。



まずは腹ごしらえと近くのホテルに入り、
美味しい朝食バイキングを食べました。
そしてその一階の受付で日本円をインドの通貨ルピーに替えました。

デリーの飛行場でのレートは10円が4.83ルピーだったのですが、
そのホテルのレートは4.95ルピーでした。
今は円安で円の価値が下がり、1ルピーが約2円ということです。

メトロに乗ってコンノートプレイスへと向かいます。
線路の先がスモッグで霞んで見えません。



コンノートプレイスに着いたのが午前8時過ぎ、
そして今日は日曜日なので、まだほとんどの店がシャッターを閉じたままです。

たくさんの鳩はコンノートプレイスの名物です。
餌を買い、鳩に振る舞ってあげました。



円形のコンノートプレイス中央にある公園に入り、憩いの時を過ごします。
公園に「唾を吐き捨てるな」という看板が出ています。



同様の看板は他何カ所かで見かけました。
インドも少しずつ環境美化が進んでいるようで、
ゴミだらけの道も以前よりきれいになっているように感じます。

そしてこの写真を撮っている頃、
今回メインで使う予定にしていたオリンパスのミラーレス一眼の調子が悪くなり、
使える機能が限定され、まともに写真が撮れなくなってしまいました。

まったくもってトラブル続きです。
今回も予備にキャノンのコンデジを持ってきていたので、
オリンパスの調子が戻るまで、それを使って写真を撮ることにします。
  (ソフトの不具合だと思いますが、たぶんインドでは直らないでしょう)


公園の中ではためく巨大なインド国旗を写真に撮ると、
バックの青空がきれいな色で写ります。
今日は日曜日なので、少しは大気が澄んできているのかもしれません。



鳩の大群のそばを歩いていると、
大きなフンが空から飯田さんの靴めがけてボトッと落ちてきました。
ちょうどそこに靴磨きの少年たちがいたので、
彼らに靴を磨いてもらいます。



クリームを塗ってブラシで磨いて・・・、
何度も何度もしつこいぐらい同じ動作を繰り返します。



しかも少年たち数名が寄り集まってです。
児童労働をさせられる彼らのそばには、
親玉のような男性が、黙って子どもたちの様子を見ています。



かなり丁寧に靴を磨いてもらい、新品同様ピカピカになりました。
代金は最初に50ルピーと言っていたのが、
終了後は800ルピーくれなどと知らない間に値上がりしています。

ここで当然妥協などできません。
けれど細かいお金がなかったので、
100ルピーを渡してその場を去りました。


インド人と対応する心得

〜 親切に、かつしつこく話しかけてくるインド人を信用するべからず。 〜
 彼らの言うことをそのまま信じると、九割以上の確率で痛い目を見ます。

〜 金額は必ず事前に確認すること。 〜
 オートリクシャー等お金を払うサービスをしてもらう時は、
 最初に確認した金額と最後に提示される金額がたいてい違っています。
 最初に金額をしっかり確認し、ノートにでも大きく金額を書いておくといいでしょう。
 そしてそのちょうどの金額を渡せるよう、小銭を用意しておくことも大切です。
 インドでは高額紙幣でお釣りをくれる店が少ないので、
 小銭はなるべく手元に残しておくのがベターです。


インド人は十代の頃まではスリムなのに、
その後際限なく巨大化する人が多いのですが、
一応ダイエットにも関心があるようです。



他にもテレビの通販番組で、
お腹に巻くと電気で筋肉を刺激し、
知らない間にウエストが細くなるという機械を宣伝していました。

インド人の多くは太りすぎです。
あれだけ太っていると健康にもよくありません。


インド門を見学しようとリクシャーで行くと、
たくさんの警察官や軍人が周りを囲んでいて、
中に入ることができません。



インド門からは広く長い道路を経て大統領官邸に至ります。
ここはオバマ大統領も訪れるところなので、特に警戒が厳重です。

再びリクシャーに乗ってメインバザールに行きました。
ここはセキュリティーとは関係なく多くの人で賑わっています。
昨夜はここに来ることができず苦労しました。



北インドは南と比べて雰囲気がピリピリとして気が休まりません。
ましてデリーはインド最大都市にして首都ですので、
かなりの威圧感を覚えます。

インドは日本と比べ面積8倍、人口は10倍です。
また多言語多民族国家であり、
州や都市が変わればまるで外国に行ったかのようであり、
南インドを知るためにも、
そことはまったく異なる北インドを訪ねることも貴重な体験です。

行き当たりばったりで町を歩き、
5時15分発の飛行機に乗るべくメトロに乗って飛行場へと向かいました。


デリーからインド最南端タミルナド州の州都チェンナイまでは2時間45分、
飛行機は遅れることなく午後8時ちょうどにチェンナイに着きました。

荷物を受け取ったりセキュリティーチェックを受けたりして8時半頃に外に出ると、
南国特有のムアッとした熱気が二人を迎えてくれました。
けれどいつも飛行場に来てくれるスレッシュの姿が見当たりません。
インド時間はルーズですので、そのまま気にせずに待っていたのですが、
10分経っても誰も現れず、スレッシュに電話をいれてみました。

するとスレッシュ家族は
すでに全員結婚式のあるインド最南端の町カニャクマリに行っているそうで、
バスを予約しているので今夜の夜行バスで来て欲しいとのことです。

スレッシュとのやり取りは、
主に結婚するジーナとのメールを介して行っていたのですが、
最後の方はなかなかネット環境に恵まれず、
意志の疎通がうまくできていませんでした。

とは言え予約してもらったバスに乗らなければなりません。
そこで空港でさかんに声をかけてきたタクシードライバーに電話を代わってもらい、
そのドライバーに夜行バスのバス停まで連れて行ってもらうことにしました。

予約してもらっていたバスは、
スレッシュのホームに近いSRM(エッサーラム)バス停発の
カニャクマリにほど近い大きな町ナガラコイル行きのSRMバスです。

午後10時前、なんとか出発5分ほど前にバス停に着きました。
これから一晩かけてナガラコイルに向かいます。
ここ数日ほとんどまともに寝ていないので夜行バスはしんどいのですが、
無事バスに乗れて目的地に迎えるだけでも万々歳です。

インドではいつもトラブル続き、これもまた旅の楽しみです。



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