悠久の大地 我が心のインド
ヨガナンダ > 我が心のインドインドの旅2010 > 6月2日 チェンナイ

6月2日 チェンナイ


ヨガナンダのホームページ

我が心のインド





メールをお待ちしています


チェンナイにあるスレッシュさんのホームは、
チェンナイの少し南側にあり、
チェンナイの中心部であるエグモア駅よりもかなり手前の
マライマライナガールというところでバスを降りることになります。

到着時刻は午前4時半頃と聞いていたのですが、
3時半過ぎには車掌さんが私に声をかけてくれて、
マライマライナガールには3時50分に着きました。

石谷上人からチェンナイには早く着きすぎるので、
お茶屋にでも入って少し待ってからスレッシュさんに連絡したらいいですよ
と言われていたのですが、
日中はお茶屋さんだろうと思われる建物はあるものの、
周りは人っ子一人いなくて真っ暗です。

サンカランコービルでバスに乗った時、
木村庵主さんがスレッシュさんに電話連絡してくれたのですが、
その電話の途中でバスは発車してしまい、
その話がどうなっているのか分かりません。

大きな荷物を持ったまま、
ただこの場所で待つしかないのです。



今いる場所は日中はお茶屋なのでしょう、
そのテーブルらしきものに荷物を置いて、
ただ目の前の車の流れを眺めています。

長距離バスと思われるバスもたくさん通り過ぎていきます。
ローカルな乗り合いバスもひっきりなしに走っています。
普通の乗り合いバスは、真ん中と後ろの乗車口には扉がないのですぐ分かります。

その乗り合いバス、まだ午前4時を少し回ったところだというのに、
座席がいっぱいで、立って乗っている人のいるバスもあるのです。 w(*゚o゚*)w
インド人の時間感覚はどうなっているのでしょうか?

時折夜行バスが目の前で停まり、
降りる人がいて、それを迎えに来た人とともにバイクで走り去っていったりします。



到着予定時刻だった4時半になっても誰も来ません。
店もまだ開かず、電話もどこにあるか分かりません。
インドの公衆電話は1ルビー硬貨一枚で電話をかけられるのですが、
また都合の悪いことに手持ちは500ルピー紙幣だけしかないのです。

昨夜停まったレストランでお菓子を買って小額紙幣をちょうど全部使い果たし、
バス停で降りて荷物を下ろしてもらった時、
車掌からチップを要求され、たぶん外国人だと思って甘く見られたのだと思いますが、
「チップは最低20ルピーからだ」などとふざけたことを言われ、
たまたま手持ちは500ルピー紙幣と
硬貨がパイサ(百分の一ルピー)硬貨を含めて数枚しかなかったので、
その硬貨を全部車掌に渡してしまったのです。

5時を回り、少しずつ空が白んできました。
この場所で待って一時間半、もういよいよ待つのもしんどくなったので、
たまたま近くにいた若者に声をかけ、
彼のケイタイ電話を使わせてもらうことにしました。

スレッシュさんの番号を見せ電話をかけてもらいます。
すぐに電話は通じましたが、道路の騒音とケイタイ電話の音では、
スレッシュさんが何を話しているのかサッパリ分かりません。
仕方なく電話を借りた彼に換わってもらい、
彼にスレッシュさんと話をしてもらいました。

彼曰く、左方向を指さしながら「200メートル先にジープがいる」とのことです。
ありがとうございます。
彼の親切に救われました。

道路沿いを大きな旅行バッグを引きずり歩きます。
まだ薄暗い道路の端は危険なのですが、
そこを外れた土の上だとバッグのコロ(車輪)が役立たないので、
恐る恐る歩いて行きます。

300メートルぐらいは歩いたと思います。
道路は端っの車線がふくらんだバス停とおぼしきところがあり、
そこに何台かの車が並んでいます。
そしてその中に、
私を待っていていくれたスレッシュさんの息子タンビが乗った車がありました。

待っていた場所がお互いに違っていたのですね、
けど会うことができてホッとしました。 ^^☆

車は見覚えのある場所を走りながらホームに向かいます。
途中踏切でストップしました。
インドの踏切は必ず人がいるにも関わらず、
列車通過時の閉まっている時間が長いのです。



少し向こうに駅の通路が見えます。
バスはバス停ではなく、駅に一番近いところの道路に停車したのです。

ここの町も政党の旗で埋め尽くされ、相変わらず政治一色です。



待ち合わせ場所から10分もかからず、
オンブランチホームに着きました。

昨夜はほとんど寝ていないので、まずは部屋で休ませてもらいます。
とても広くてきれいなゲストルームで、
ベッドルームにはクーラーまで備え付けてあります。
チェンナイは、これまでに行ったカンニャクマリやサンカランコービルよりも暑いのです。

私はクーラーはいらないと言ったのですが、
タンビが気を遣って窓を閉じ、クーラーのスイッチを入れてくれました。
取りあえずはシャワーを浴びて横になります。


30分ぐらいは寝たでしょうか、
せっかく眠れたと思ったら停電になり、
クーラーが止まり窓が閉め切られた部屋の中は蒸し風呂状態になりました。

仕方がないので目を覚ますと、ちょうど子どもたちが学校に行くところで、
外は明るい声が響いています。





もう寝ていることもできないので、
チャパティーの朝食をいただくことにします。



ジャガイモ(マサラ)の入ったカレーとチャパティーはよくマッチして、
日本的に言えばお好み焼きかホットケーキの感覚でしょうか。



ちょっと疲れた表情で朝食をいただいてます。 (^^ゞ
けど昨夜はポテトチップスとお菓子しか食べていないので腹ぺこなのです。



外にこんな華やかな花が咲いています。
メイフラワー、5月の花です。





みんなが体重計に乗っかって騒いでいたので、
私も久し振りに体重を量らせてもらいました。
変な顔して体重計に乗っています。



服を着て、朝食を食べている途中に乗ってちょうど75キロでした。
ほとんど日本にいる時と変わっていませんね、一安心です。
隣に立っているのはスレッシュさんの奥さんです。
奥さんはインド女性の平均的体型ですね。

これは子どもたちを学校に送り迎えするホームのバスで、
これに子どもたちがギッシリと乗り込みます。



学校は、学年によって休みになる日が異なり、
今日もホームには何人かの子どもたちが残り、
ホームの先生たちと外で勉強をしています。



この太陽の降り注ぐ外で勉強できるというのがいいですね。 ^^☆
彼らが勉強するのに机はいりません。
土の上でも床の上でも、ノートと鉛筆があれば、
一生懸命ノートに文字を書き込むのです。
そのあたりはさすがインドっ子の逞しさ、適応性を感じさせます。

これは日本にもある観葉植物のコリウスでしょうか、
形も模様もよく似ています。



私が二十歳ぐらいの時、初めて父の日にプレゼントしたのがこのコリウスでした。
とてもとても思い出深い植物なのです。

インドの女の子は年齢がよく分かりません。
右の女性が先生で、左の女の子が生徒のようでした。



外で座って一人で勉強している女の子に、
「歳はいくつ?」と聞いたところ、
英語が通じないのか恥ずかしいのか、笑っているだけで答えようとしません。
15歳、16歳、17歳、・・・ という具合に聞いていったら、
ニッコリしながら10歳だと教えてくれました。 (☆o☆)

このホームにも動物がたくさんいます。



鳩、牛、山羊、犬、魚、リス、蛇、・・・ いろいろです。


家族みんなでチェンナイまでショッピングに行くので、
一緒に行こうと誘ってくれました。
タタのスモウ、この車で出かけます。



途中燃料を注いだのですが、ディーゼル車の多いインドでは、
ディーゼル(軽油)にもハイオクみたいなプレミアム仕様があるの驚きました。



途中の道で見たタタ・ナノ、これで見るのは五回目です。
ちょっと三菱のi(アイ)と似ています。



タミルナド州最大の都市チェンナイは今日も人と車であふれています。
ホームはチェンナイの南に位置し、距離的には50キロ近く離れ、
車で一時間ちょっとかかります。
ホームを出て北に向かい、
チェンナイ中心部に着く少し手前にチェンナイ空港があるといった位置関係です。

こんな楽しい果物を売る屋台が出ています。
一人だったらつい買ってしまうでしょう。
インドの果物は最高です♪



これは豆かお米か、それに野菜を加えてるといった感じでしょうか、
フレッシュ感満点です。 ^^☆



まずはみんなでA/C(クーラー)付きの高級レストランに入りました。
私とタンビです。



申し遅れましたが、ここにはスギラも遊びに来ていたのです。
スギラとスギルタンのところのお嬢さんジーナです。



タンビもスジーブに劣らず写真好きで、
写真を撮ってもらったり、自分で手に持ってセルフフォトを撮ってました。 ^^☆



店の中はこんな感じ、
写真ではかなり明るく写ってますが、
実際はお酒を飲むところのように薄暗いのです。



私は朝食を食べたばかり、しかも寝不足ですので、
グリーンサラダだけを注文しました。



トマト、キュウリみたいな瓜のようなもの、ニンジン、タマネギ、
それに小さなレモンと長〜いチリが付いています。
チリは激辛です。

タンビが頼んだセットです。
中のプレートに入っている器を外に出し、そこにライスを入れてもらいます。



奥さんと若い娘二人はヌードルのようなものを注文し、
私にも少しずつ分けてくれました。



味はなかなか上品なもの、
それとインドでは、レストランのことをホテルと言ったりするのです。
後でタンビに「ホテルの写真は?」と聞かれ、しばらく何のことか分かりませんでした。

ホテルがレストランというのは欧米でも通用する英語なのでしょうか?
インドではかなり汚い食事場所にも、
なんとかホテルとかいう名前が付いています。

食事の後はショッピング、衣料品ばかりを扱う大きなデパートみたいな所に行きました。
6階ぐらいあったでしょうか、すべて男・女・子どもの服ばかりです。



カウンターの中にはしっかりとインドの神様が奉ってあります。



インドの子供服はカラフルですね、
まるで洋服の宝石箱のようです。





子ども向けのジーンズに、ドラえもんのキャラクターが付いてます。
これらは日本のデパートで買うのと同じぐらいの値段がしていますので、
正規ブランド品なのでしょう。



インドの伝統服と私、顔の色だけはインド人に近づいてきています。 (^^ゞ



インドの色の鮮やかさはなんと表現すればいいのでしょう、
どこかがちょっと日本と違いますね。
インドの精神文化を感じさせます。



ここは高級品が多いので、店の装飾も凝っています。
この入り口の壁にある石の彫像は、かなり立派なものでした。





女性たちが買い物をする間、
私は階段を昇ったり下ったりしながら、タンビと一緒に店内見学です。

インドの最もポピュラーな女性服サリーは、
一人一人のサイズに合わせてカットされます。
サリーの上に乗っかっている赤いものは、
カットする時、そして末端処理をする時にずれないようにするための重しです。



この女性たちもみんなサリーを着ています。



そのサリーの末端、肩から下に下ろした部分には、
下の写真のようなきれい末端処理がなされています。



サリーのカットした部分をほぐしていき、
ほつれないよう、またきれいになるよう手で仕上げるのです。





この店での買い物が終わり、
次は隣の、やはり衣料品専門の店に入ります。
ここはワンフロアーだけのお店です。

可愛い女の子がいたので、写真を撮らせてもらいました。



写真を撮り終わると、周りの若い女性定員たち数名が駆け寄ってきて、
撮れた写真をみんなで見て喜んでいました。 ^^☆
けど自分たちは写真を撮られるのが恥ずかしいんですよね。

そしてまた次もその隣の衣料品専門店に入ります。
ここは入り口にたくさんの装飾が施されて豪華でした。



店を入ったところにはきれいなお姉さんたちが立っていて、
来店客に氷砂糖を手渡します。



私ももらいました、こんなにたくさん。 (☆o☆)



こんなのを、インド人たちは全部一人で食べるのでしょうか?
あのボリューム感あるボディーは、こういった甘いもので形作られるのでしょう。

私はもらった氷砂糖は一粒だけ食べ、
残りは胸ポケットにしまい、
帰りの車の中で花柄のトイレットぺーバーにくるんでタンビにあげてしまいました。
彼は「サンキュー♪」と嬉しそうに言っていたので、
彼も甘い物が好きなのでしょう。

ちなみに私は非常用として、
外出時は常にトイレットペーパーは持参しているのです。 ^^☆
一度もお世話になったことはないですが ・・・ 。

店の中は色のデパートです♪



日用雑貨店の色が幼稚園児のクレパスなら、
ここはちょっと高級な100色入りぐらいの色鉛筆でしょう、
色の鮮やかさと深みが同居しています。



女性たちの買い物もすみ、これから再びホームに戻ります。

駐車場まで歩く途中の屋台で見つけた、これは野菜でククンバルというそうです。



今日の運転は、ホームの運転手さんがしてくださったのですが、
反対車線の右折専用レーンでの右折待ち、
この方法はスレッシュさんが運転した時と同じです。
インドでの標準運転方法なのですね。



ホームに着いてしばらくするとスクールバスが動き出しました。
バッテリーの調子がよくないのか、子どもたちみんなで押しがけしています。



このスクールバスはよく見ると、私の地元広島のマツダ車ではないですか♪
SWARAJ MAZDA 、インドで見るのは二度目です。



ここの子どもたちも元気いっぱい、
特に男の子たちは「写真を撮って〜♪」と叫び続けてます。





オンブランチホームにも、こんな遊具一式があるのです。



ホームの中にあるきれいなゲストハウスです。
この二階の部屋に泊まらせていただいてます。



ドアを開けると広いリビング、床はピカピカです。



クーラーの付いたベッドルームはご覧の通り、
適度な堅さのダブルベッドはとても快適です。



けど今のところクーラーは使っていません。
窓を開け、天井扇を動かせば、それでなんとか過ごすことができます。
停電の時は暑いですし、夜中はシャツも脱ぎ捨ててしまうことがありますが、
日本の都会の蒸し暑さの方が厳しいように感じます。

夕食はオーソドックスなインド料理、
辛いのには慣れましたし、もうそれそれの味を熟知しました。



けどやっぱりサンカランコービルで日本風の味を体感した身には、
本格的なインド料理は、
口に入れてから、いったん喉元でストップがかかるような感じがします。

スギルタンファミリーも日本に来た時は、
インド料理を常に自炊し、
時たま純日本料理が出てきた時はかなり食べにくそうにしていました。
やはり幼い頃から身についた味覚というものは消し去れません。

私の場合それほどではありません。
とてもパワフルなインド料理、体はとても喜んでいるんですよ。
あくまで比較、それと感覚の問題です。

今日も淡々と食事をしています。
隣の女性は、スレッシュさんの下の弟さんのお嬢さんです。
今は従姉妹二人が集まっているのです。



食後のバナナをいただいて帰りました。
ちょっと小さめでモチモチしたバナナです。



こうして毎日日記を綴り、本当にいろいろ書くことがあるものだと思います。
時には停電で更新作業が途中ストップすることもありますが、
すべて与えられたものの中でいかに満足して暮らすか、
これがインド流の生き方、ものの考え方なのだと思います。

日本に帰ると、すべてが便利で快適な生活が待っているでしょう、
その利便性、快適性におぼれず、
もっともっと上手にものや自然と付き合っていきたいものだと
悠久の大地インドにいながら思っています。



ひとつ前へ ヨガナンダ インドの旅2010 次へ
Link Free
Copyright 2008 Sakai Nobuo All right reserved.