インド・スリランカの旅
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・・・ その後





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インドから日本に向けての帰国の途は、
3月7日のカンニャークマリのホームを出たときからはじまったと思います。
だとしたら、サンカランコービル、バスの中、チェンナイ、機内、機内、と
計5泊6日の長旅ということです。

しかも最後の二晩は飛行機の中でほとんど寝ていないのですから、
相当疲れが貯まっているはずで、
たぶん日本に帰ってから最低一週間ぐらいは疲れがとれないだろうと思っていました。

ところが気が張っているからなのか、どうしたものか、
不思議なことにその後特に体のだるさを感じることはありませんでした。

しかしこれはあくまでも肉体的なことで、
精神的には思いがけず深い落ち込みを経験することになりました。


あふれんばかりの明るい希望を胸に抱いて日本に戻ってきたのですが、
インドで受けたカルチャーショックは相当なもので、
私は日本の社会システムに適合していないのだということを、
これまで以上により深く感じることが多くなりました。

インドでの日々が楽しかっただけに、
帰国してからポッカリと開いた心の穴もかなり大きなものです。

そして偶然か必然か、仕事上でのトラブル等も重なり、
一時は軽い鬱状態かと思えるほど気持ちが深く沈んでしまいました。

そうこうしているうちに今度は体調を崩し、
声がガラガラになるほどの風邪を引き、
その後一、二週間で風邪は治っていっても
ノドの痛みだけは一ヶ月以上も続くという、
かって経験したことのないような体調不良に見舞われました。

こんな心身の不調を体験するようになるとは、
インドにいた時にはまったく想像のつかなかったことです。

何人かの人から、インドはすさまじいところだから、
何か悪い気でももらってきたのではないかと言われましたが、
決してそんなことはないと思います。
ただ受け取ったものが大きかっただけに、
一種の精神的消化不良を起こしてしまったのかもしれません。


けれどもいつまでも苦しんでばかりいるわけにはいきません。
なんとかこの苦境から脱しなければと、
自分なりに日常生活を見直し、新たな取り組みをはじめたりと努力をしました。

そんな中やはり大きな励みとなったのは、
インドの子供たちの輝くような笑顔です。
あんな素晴らしい笑顔という恵みをたくさんもらったのに、
それを自分の人生に活かすことができなければ、
子供たちに対して本当に申し訳ありません。

こうしてこの文章を書いている今は7月です。
インドから帰ってもう4ヶ月が経とうとしています。
インドの長い日記、レポートを書き終え、心の中で一区切りが付き、
心の葛藤を経て新たなものをようやっと掴んだような気持ちでいます。
とても長い四ヶ月間でした。

インド、スリランカの一ヶ月間の旅は、
私の人生にとってきわめて大きな意味を持つものです。
そしてそれを活かす器を作るための苦しい葛藤の四ヶ月間があり、
その葛藤、苦しみが大きかった分だけ、
ようやっと見えてきた灯りは目にとてもまぶしく映ります。

心が前向きになると、目に見える周りの世界が変わってきます。
ここ数日、面白いほどに共時性現象が現れてきています。
共時性現象が現れると気持ちがより一層前向きになり、
そうなるとまた新たなる奇跡を呼び ・・・ と、
善循環サイクルが生まれてきます。


インドのレポート「南インドで学んだ喜びと幸せ」に、
食という目に見える形あるものが生き様を変える土台であるという
提言を書きました。

私も自分の暮らしの中で形ある習慣や言葉というもの変えることにより
苦しみの中に一筋の光を見いだしました。

そのひとつひとつがどういった意味や効果をもたらし、
どのように関連しているのかはまだ頭の中で整理し切れていません。
もう少し時間が経てばより深い意味合いが理解でき、
言葉で説明できるようになってくると思います。
そうすればまたこのホームページでもご紹介できるでしょう。
私もそれを励みに継続して自己改革に取り組みます。


人は何のために生まれ、生きているのか、
自分の生まれてきた意味、天命とは何なのか、
それらを見つけ心に刻むことは至難の業です。

私は二十年、三十年前からインド、孤児院という言葉をキーワードとして胸に抱き続け、
今回の旅で、そのふたつが自分の人生にとって
深い意味を持つということを再確認でき、
これから歩んでいく人生の道筋がより明るく鮮明に見えてきた気がします。

あとはもうそれに向かって進んでいくだけ、
途中で “このままこの道を進んでいって大丈夫なんだろうか?”
と迷う必要はありません。


このページの「・・・ その後」というのは、
これから私の人生すべてを以て今後も書き綴らねばならない項目でしょう。

今回の旅の日記はこれで終了となりますが、
今も、そしてこれからも、心の中ではインドの旅の続きである、
この気持ちを持ち続けて生きていきたいと考えています。

                                          記 2008/07/05


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