インド・スリランカの旅
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3月8日  サンカランコービル





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我が心のインド




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朝四時に目覚ましをかけ、リラ庵主さんと二人だけでの朝のお勤めです。
真新しい道場がやけに広く感じます。
椅子に座って大太鼓を叩いていると、ケララおばさんがやって来て、
横にそっと温かいティーを置いてくれました。

お心遣いありがたいですね。
ティーカップにそっと口を付けました。
けれども予想通り、めちゃくちゃ甘いです。 (☆o☆)
この甘さ、砂糖スプーン四杯分以上ですね。
せっかくだからと一口ずつ飲みましたか、けっきょく半分ほど残してしまいました。

お勤めが終わり朝食の後、
本当はがんばってお寺の手伝いをしようと思ったのですが、
心身ともに疲れ果て、体を動かそうという体力も気力もわいてきません。

ホームでの日々の疲れと、子どもたちと離れた寂しさから
心にポッカリと穴が開いてしまったようです。
ホームでの日々があまりにも楽しかったので、
後々寂しくなるだろうと想像はしていましたが、
実際に心に迫る寂寥感は想像をはるかに超えるものです。

『失って、初めて分かる ・・・ 』ということわざがありますが、
子ども好きの私にとって、
かわいいインドの子どもたちに囲まれて過ごした日々は、
おおげさではなく、人生最高の瞬間とでもいえるほどのものでした。

かといって、私は生涯インドで子どもたちと過ごせるわけではなし、
この思いをこれからどうやって昇華させていくか、
それが私に課せられた課題です。


お寺の法要前は十数人いた工事人さんたちも、
今は二人だけになり、細々と建物の外装工事をしています。

インドの女性はサリーを着て土木作業をします

あいかわらず裸足、素手でセメントを扱っていますが、
手肌の荒れは大丈夫なんでしょうか?

それとインドの女性は、いつも作業する時もサリーを着ていて、
作業をするための服というものはないようです。
サリーはとても色鮮やかで、ちょっと土木仕事で着るのはもったいない気がします。

工事中だった床の部分もきれいに仕上がっています。

きれいに仕上がった外装

もうちょっと早く完成すればよかったのですが、
なにせインドですから ・・・。

午後のまったりとした時間、汗を流しにシャワールームに行きました。
お寺のシャワールームは、扉を開けるとすぐに外が見えるところなので、
湿気を好むカエルたちがたくさん入り込んでいます。

バスルームに居座るカエルたち

一匹、二匹だとかわいらしいのですが、
こんなのがうじゃうじゃといると、けっこう気持ちの悪いものです。
シャワールームは歯磨き、洗濯とたびたび利用させてもらいました。

ちょっとシャワーを浴びてお昼寝です。
体が鉛のように重くベットに沈み込んでいきます。

しばらく休んでいたら、
リラ庵主さんから町に行くので一緒に行こうと声をかけてくださいました。
町に行く途中で孔雀を何羽か見かけました。
近づくと逃げてしまいますので、遠くからしか撮れませんでしたが、
写真には6羽写っています。

孔雀が群れをなしていました

ちょっとだけ拡大します。

孔雀の群れ(ちょっと拡大)

町でもいろんなところに立ち寄ったのですが、写真は一枚も撮っていません。
今考えると、よほど疲れてボーッとしていたのだと思います。

ホームに帰ると犬がスヤスヤと寝息を立てています。
インドの犬は本当に無防備によく寝ます。
“死んでるんじゃないかな?” 何度思ったことでしょう。

爆睡する犬たち

お寺の近くを散歩するとまたまた孔雀が現れました。
インドを去る私を見送ってくれているかのようです。

草原にたたずむ一羽の孔雀

拡大するとこんな感じ。
なかなか羽根は広げてくれませんね。

インドの孔雀

リラ庵主さんは孔雀の折り紙を折るのがお得意で、
私にこんな孔雀をプレゼントしてくれました。

孔雀の折り紙

鶴の折り紙と同じく、一枚の紙からハサミを使わずに作ります。
数日前小学校で子どもたちと折り紙をやった時も大盛り上がりでしたが、
折り紙は外国でコミュニケーションツールとしてとても役立ちます。


今晩サンカランコービルから飛行場のあるチェンナイまで移動します。
夜行列車は一ヶ月前にチケット販売が開始されるのですが、
人気がありすぐに売り切れてしまいます。
サンカランコービルに来る時は予約が取れたのですが、
帰りは満席で予約することができませんでした。

けれどもサンカランコービルからチェンナイに行くには、
列車だけではなくバスという手段もあります。
今回はバスを利用することにしました。

サンカランコービルからチェンナイまでは約600キロ弱、
夕方6時に出発して翌朝8時まで14時間かけて走ります。
料金はRs.340(約1,000円ちょっと)、寝台列車のRs.278と比べると割高ですが、
日本の感覚でいえば激安ですね。

バスの座席はこんな感じで、かなりゆったり広々としていて快適でした。

インドの夜行バスの室内

サンカランコービルの町中にあるバス発着所まで
リラ庵主さんがムルガンの運転する車で送ってくれました。

バスが発車するまでリラ庵主さんが団扇太鼓を叩いて「南無妙法蓮華経」を唱えてくれます。
暴走男ムルガンは、私が冷たい飲み物が好きなことを知っていて、
よく冷えたミネラルウオーターのボトルを窓から差し入れてくれました。
心遣い嬉しかったですね~! (^o^)v

二人が見えなくなるまで手を振ってサンカランコービルとお別れです。
別れは何度経験してもつらいものです。 ・゚・(ノД`;)・゚・

バスは快調に走り出し ・・・ といきたいところですが、
走り出してほんの数分してすぐにバスは止まり、なにやら荷物を屋根に積み込んでいます。

インドの夜行バス

インドのバスは貨物運搬も兼用しているようで、
バスの屋根の上にかなりうず高く荷物が積まれました。

荷物を積み込むのに20分ぐらいは要したでしょうか、
いよいよチェンナイに向けて本格スタートです。
けれども日本に着くのはまだ丸三日ちょっと先、まだまだ長い旅路です。

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