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2月26日  キャンディ





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キャンティという町の名前はとても美味しそうではありますが、
なめて甘いキャンディーは “CANDY” と書き、
こちらの美しき古都キャンディは “KANDY” 、最初のCとKが異なります。
日本人に発音し分けるのは難しいですね。

町の美しい景色をあまり写真に撮ることができなかったので、
ネットで見つけたキャンディの画像を二枚貼っておきます。

古都キャンデイ

古都キャンデイ

湖を中心に豊かな緑と数多くの寺院、美しい街並みに囲まれた古都キャンディは、
日本の京都、奈良のような町です。
  OTHER PLACES (キャンディの紹介ページ)


物々しい警戒の仏歯寺に今朝も参拝に出かけました。
多数の死傷者の出るテロが頻発しているスリランカですので、
このような厳重な警備も当然なのでしょうが、
日常の人々の暮らしぶりを見ているとテロなど遠い国の出来事のように感じます。

物々しい警戒の仏歯寺

今朝は中央にある祭壇の前に行くと、一歩深く柵の中に入り、
正座をしてお題目を唱えさせていただきました。

仏歯寺の祭壇

お題目を唱えている間、ほんの一瞬前方の扉が開き、
仏歯が収められている祭壇が目に入りました。
「サカイさん!あれです!お釈迦様の歯が収められているところです!」
お上人さん方が私に仏歯を見せようと必死に前の方を指さされました。

お上人さんたちは以前見たことがおありなのでしょう、
初めて仏歯寺を訪ねた私に心配りしてくださり、
仏歯そのものより、私はそのことにとても感激してしまいました。
ありがたいことです。


仏歯寺の参拝をすませた後は町に出て買い物をしました。
スリランカは仏教国ですので仏具を販売している店がたくさんあります。

スリランカ キャンディの仏具屋さん

どの店のショーウインドーにもきれいな木彫りや金属製の仏像や仏具が並べられていて、
まるでお土産物屋さんのような華やかさで見ているだけでも楽しいものです。

買い物の後はレストランで朝食を食べました。
今朝はインドで言うところのイディヤーパンという麺類です。
スリランカではストリングホッパーと呼ぶそうです。

キャンディのレストランでイデヤーパン

朝食を食べてホテルに戻ってからは、しばらくの時間自由行動となりました。
私は早速痛い足を引きずりながら町に出ました。

キャンディはとても落ち着いた町です。
インドのように道はゴミや残飯だらけ、車のクラクションが鳴り響く、・・・
といった雰囲気とは異なり、ゆったりとした気分で歩くことができます。

時折見かける日本車の宣伝文字を見るのは楽しいものです。

日本の中古車

こういった車が数年前まではもっと多かったそうです。
現在はスリランカが豊かになったため、日本の中古車は少なくなってきました。
それでもスリランカ国内にも経済格差があり、
こういった中古車は都会よりも田舎の方でよく目にしました。

狭い場所に店がびっしりと軒を並べるマーケットの中に楽器屋があり、
ちょっと格好いいギターを見つけたので弾かせてもらいました。

エリック・クラプトンじゃないですよ♪

造りは安っぽいですが、なかなか親しみのある楽しい音が出て気に入ったのですが、
日本に持って帰るのは大変なので買うのはあきらめました。
Gibson のコピーモデルで Givson です。
ケース付で8,000円ほどでした。安いです。 (^-^)v

昨夜から泊まっているのは「OLDE EMPIRE HOTEL」という小さいけれども
小ぎれいでおしゃれなホテルです。

キャンディのホテル

ホテルの部屋に戻って町のスーパーマーケットで買ったものを広げました。

キャンディのスーパーマーケットで買った物

ノート Rs.33.5、カミソリ Rs.25、電池 Rs.200(単3×4本、ノンブランド)、
ネイルケアセット Rs.228、マンゴネクター Rs.35、
スリランカのお金の単位はスリランカルピー(LKR、Rs.)で、
現在の為替レートは、ほぼ1円=Rs.1となっています。

輸入品のカミソリや電池は日本よりやや高め、
爪切りが欲しかったのでネイルケアセット(単品では売ってませんでした)を買ったのですが、
これは日本と同じぐらいでしょうか。
ジュースはオレンジやグレープなどいろいろありましたが、
こちらで身近なフルーツであるマンゴーネクターが一番安かったので買いました。
マンゴーのジュースは最高に美味です。

トイレットペーパーも棚の片隅にちょこっとありましたが、
芯の太いロールが日本のコンビニ価格並で売られていますので、
トイレットペーパーは普通の人は使わない高価な贅沢品のようです。

私たち一行はホテルの二階の三部屋に分かれて泊まりました。
部屋を出てすぐのところにベランダがあり、
ゆったりとした椅子に腰掛けてくつろぐことができます。
ホテルの前の通りを挟んですぐ向こうが仏歯寺です。

ホテルのベランダより

椅子にバックが置いてありますが、この中に今朝ほど仏具屋で石谷上人が買われた
大きな金属製の宝塔がふたつ入っています。
私以外の四名は、スリランカから直接日本に戻られるので、
私が石谷上人の買われた宝塔をサンカランコービルの道場に持ち帰る役を仰せつかりました。

ベランダから見える仏歯寺の敷地手前には、
祭壇にお供えするための花を売る売店が並んでいます。
昨夜の花はここで買い求めたのですが、とてもみずみずしくていい香りが漂い、
スリランカのスマートなイメージとマッチしています。

仏歯寺脇の花屋さん

のんびりと休息を取った後に車は出発し、本日の目的地ワラパネに向かいます。

ここは25年前に石谷上人のご尽力で築かれた仏舎利塔があり、
石谷上人にとって思いで深い土地のようです。

仏舎利塔のふもとにあるワラパネの町に着くと、
25年前の仏舎利塔建設で人夫として働いてくれた人たちと出会いました。

ワラパネの町で記念撮影

当時町の人たち200人を動員し、たった5ヶ月で仏舎利塔を築き上げたのだそうです。
仏舎利塔はこの町から少し山道を登ったところにあります。
本当はこの町から仏舎利塔までまっすぐに伸びる石段をつけたかったそうですが、
条件が整わず断念されたとのこと、
何度も何度もそのことを語っておられましたので、よほど心残りだったようです。

町で昼食を食べました。
酒迎上人のたってのリクエストでホッパー(インドではアーパム)を食べました。
あまりきれいな店じゃありませんでしたが、甘く口当たりのいいホッパーの味は最高でした。

ケーキのようなホッパー(アーパム)の味は最高でした。

町にはたくさんの店があり、私はお上人さんたちと同じような肩掛けバックを買いました。
これがボロで ・・・ 後でちょっと後悔しました。 (;^_^A

ワラパネの町

仏舎利塔建設当時、毎朝お太鼓を叩いて町を歩くと、
町の人たちからお布施が山のように集まり、かばんふたつがいっぱいになり、
それでも持ちきれないものは使用人に持ってもらったそうです。
食べ物は朝昼晩でも食べきれず、作業人の方たちのおやつになったそうです。

仏舎利塔に近づくと仏舎利塔を模した植木があり、思わず頬がゆるみます。

仏舎利塔を模した植木

石谷上人思い出の仏舎利塔に参拝しました。

ワラパネの仏舎利塔

ここでは明日仏舎利塔25周年の法要が営まれ、
その準備が着々と進められています。

ワラパネの仏舎利塔

食堂にみんなで集まり、ティータイム。
ちょっと天気が悪いのが心配です。

日本山妙法寺ワラパネ道場

みなさんそれぞれ明日の準備、手伝いをしていますが、
私はマメのつぶれた足が痛く、思うように体を動かせません。

そんな私を気遣って、高島上人は石谷さんとともに明日の法要で飾る花を
紅茶畑の地主さんの所からもらってくる用事を言いつけてくださいました。
ちょっと歩くだけでも痛かったので、正直助かりました。

車に乗り込み地主さんの所に向かいます。
地主さんのお家は紅茶畑の奥にありますが、
その紅茶畑の広さがハンパじゃありません。
430haといいますから約2キロ四方ということです。

紅茶園の広さは430ha

霧で霞む石畳の山道をゆっくりとゆっくりと登っていきます。

スリランカで車の運転をしてくれたドライバーはとても安全運転で、
車の底を路面にすらないよう、カーブではスピードを落とし慎重に運転していきます。
インドのムルガンの無謀運転とは雲泥の差があります。
まあ、お国柄の違いも大きいのですが ・・・。

広大な紅茶園

道場を出て1時間ぐらいかかったように思います。
ようやっとのことで目的の地主さん宅に着きました。
標高が高いせいか霧がより一層深くなってきました。

紅茶農園主の家

家の周りにはたくさんの花が咲いていて、日本でもお馴染みの花も目に入ります。
これはコスモスですね。

スリランカのコスモス

標高が高くちょっと肌寒いところなので、
秋の花コスモスが花をつけるのに適しているのでしょう。

こちらはアジサイです。
日本ではコスモスとアジサイが同時に咲くというのは考えられないことですね。

スリランカのアジサイ

写真右側の帽子をかぶった青年が地主の息子さんです。
ちょっと織田裕二っぽかったです。

紅茶農園主からいただいたカラー

庭に咲いていたカラーをたくさんもらいました。
写真に写っているのはその一部です。

家の中には小さな仏像が奉られていて、
その仏像にきれいな電飾が施されているのがスリランカらしいところです。
明日の法要には必ず参加するからと言ってました。
仏教国だから当然でしょうが、紅茶畑で働く人の仏教徒が多いそうです。

道場に帰り着いた頃には夕方のお勤めは終わっていました。
道場の横にある宿舎のベットは、薄い毛布の下の板張りがすのこ状にすいていて、
それが背中に違和感を感じましたが、
暑苦しくない分は寝やすく助かりました。

ここワラパネは涼しく、石谷上人の言われるのに “常春(とこはる)の土地” だそうで、
ずっと住み続けてもいいところだとおっしゃっていました。
たしかに過ごしやすくまわりの自然環境も素晴らしいところです。

私が行ったところがたまたまなのでしょうか、
スリランカはとても自然環境に恵まれ、景色のいいところが多いように感じました。

けれども個人的には、
あのインドのむさ苦しいようなこゆ~い空気が懐かしいですね。 (^^ゞ

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