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金箔貼りが終わったあの重い仏像を、いよいよ壇の上に上げる作業です。
でも今日は安心、あの逞しいインド人たちが作業を担当してくれます。
下しか持つところのない仏像を毛布でくるみ、
その毛布をみんなで引っ張って上に上げます。
置き場所を指示する石谷上人も一緒に毛布を引っ張っています。
腰をやられないか心配です。
インド人たちは軽やかな身のこなしで仏像を一体ずつ上げていきます。
さすがですね、私たちはただ見ているだけでした。ゴメンナサイ。 仏様の中央ど真ん中にあるのが仏舎利塔です。
一番大切な仏様を奉ることができ、これで何とか無事法要を迎えられそうです。
お寺では、どこかから帰ってきた時、出て行く時は、
必ず「南無妙法蓮華経」を唱えます。
新しい堅い床の上に正座をすると身が引き締まります。
床は新しいものなので当然輝いて見えるのですが、
開けている窓や入り口ドアからは砂埃がたくさん入り、
私たちも普段から足の裏は真っ黒、
多くのインド人は内も外もずっと裸足ですので、
けっこう砂で汚れています。
これを一生懸命掃除をするのですが、
インドにはなかなかいい掃除道具がありません。
きれいに床を拭いたり掃いたりできるモップのようなものを
インドではほとんど見かけませんでした。
それだけ文化的に遅れているということかもしれませんが、
そもそもインド人たちには、
“少しでも仕事を効率よくするための道具を開発し、使いたい”
という意欲というか意志があまりないように感じられます。
マイペース、ノープロブレム(問題なし!)、
これがインドの最大の特徴です。
「南無妙法蓮華経」のプレートも、きれいに金箔を貼って張り付けます。
これで仏像の設置は一通り完了です。
あとはいろんな小物の金箔貼りと設置です。
今日もお寺に遊びに来た男の子たちと
折り紙を一緒にして遊びました。
折り紙はいいですね!
海外に行って言葉が通じなくても、
折り紙一枚でその国の子どもたちとコミュニケーションを取ることができます。
私も正直言って、簡単な紙飛行機以外は
鶴しか折ることができません。
けど鶴はインドでも男女を問わずとてもウケがよかったですね。
もし折り方を知らない方がいれば、是非折り方をマスターしましょう。 (^-^)v
<おりがみ チャレンジ100>
本堂ではいろいろと細かな作業が続いています。
彼がニスを塗った壇の上に置く台座となる机です。
ちょっと黒みがかっていい色をしていると思われませんか。
実はこの机はちょっと白っぽかったので、
石谷上人がニスを塗ろうか塗装をしようか悩んでおられたのです。
そこで私が日本から持ってきたあるモノをお渡しし、
それをニスに混ぜたのでこのような深みのあるいい色に仕上がりました。
そのモノとは ・・・、
実はお腹を壊した時のためにと思って持ってきた竹炭です。
下痢の時には炭が副作用なく抜群の効果を発揮します。
犬や猫でもお腹の調子の悪い時は、たき火後の炭を食べると言うじゃないですか。
私の持ってきた竹炭は龍角散のような微粉末で、
きれいにニスにとけ込んだのです。
結局幸いなことに
旅行中お腹のことでその竹炭のお世話になることはありませんでしたが、
ひょんなことに役立ってよかったです。
きれいに飾られたお仏壇、
後ろ姿は木村庵主さん、左端に写っているのは地元タミルナード州出身の
リラ庵主さんです。
リラ庵主さん、この度のホームページでは写真初登場ですね。
(一昨日の最後の写真にちょこっとだけ写ってますが ・・・)
旅行中は1200枚以上写真を撮ったのですが、
後で家のパソコンで全容を確認すると、
ずいぶん偏った撮り方をしていると反省しきりです。
もっとバチバチ写真を撮っておけばよかったと思いましたが、
旅行中は電池の消耗の心配と、
カメラの液晶画面でいろんな画像をみんなに見せたりしていたので、
あまりたくさん撮りすぎると過去の画像にさかのぼるのが大変だという
些細な事情があったのです。
カメラのメモリーカードは4GBという大きなものを持っていきました。
これが広島市内のパソコンショップで2,500円だったのですから
時代は進んだものです。
デジカメの写真サイズ設定は、最大から二段落としたものにしました。
これだと4GBで約7,000枚撮れるのですからすごいですね。 w(*゚o゚*)w
本堂の入り口から下を見ると、
法要の際に参拝席および食堂として使われるところに屋根が付けられています。
最初は屋根が私の頭がギリギリ当たるぐらいの低い位置だったので、
石谷上人と一緒に心配していたのですが、
完成間際になって一気に高さがアップしてました。
本堂横の通路も完成間際で最後の仕上げにかかっています。
写真好きのオネーサンがカメラ目線になっています。
このおじさんの足にもセメンがたくさん付いていますが大丈夫なんでしょうか?
心身ともに逞しきインド人、
ひ弱な私たちは爪の垢でも煎じて飲まなければいけないかもしれません。
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