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知恵を感じ取る




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英語を学習し、
そこから学べるものは英語だけではありません。
英語というひとつのメソッドを習得する過程で、
人生全般に通じる様々な知恵と触れ合うことができ、
それを他のことに活かしていくこともできます。

英語学習当初からこのように考えていて、
ここに英語学習の過程を記すのも、
その知恵に気がつきたいという思いの表れです。

そしてこれはやはり間違った考え方ではなかったと、
今あらためて感じるとともに、
その “知恵” ということを意識しながら学習をすすめられることに、
喜びを感じます。


けれどただ単に学習を進めれば、
自然と知恵が入ってくるかというとそうではありません。
そこにはやはり学習に挑む態度、姿勢といったものが重要になってきます。

ではどうすればその知恵と触れ合うことができるのか。
この英語学習を通して知恵と触れ合える “コツ” こそが、
生きていく上で、すべてのものから知恵を感じ取るコツに他なりません。

すべてのものはフラクタル(自己相似形)、
一事が万事、一芸に秀でる者は多芸に通ず、なのです。


知恵というのは人から教えてもらうものではありません。
自らが感じ取っていくものです。
ですからそのためにも、今取り組んでいることに対し、
その根本から自らの目で見つめ直していかなければなりません。

自分は何の為に英語を学習するのか、
英語のどういった力をどの程度高めたいのか、
そのためにはどのような方法が最も適しているのか、
そして今いいと感じて進めているその方法が、
本当に最適なものであるのかどうか、
そのことをいつも考えながら英語と接するように心がけています。

英会話学校に通って手取り足取り教えてもらったり、
高価な英語教材をセットで購入し、
それで学習を進めることが悪いわけではありませんが、
それらを学習の目的とするのか、
または自らが決めた目標に到達するためのひとつの手段として捉えるのかで、
そこから受け取れる知恵は大きく違ってきます。

答とは、正解として記された文字の中にあるのではありません。
それを求める過程で感じ取る知恵の中にこそ、
最も価値あるものがあるのです。


知恵は集中とリラックスの狭間から生まれます。
のんべんだらりと物事を惰性で進めていても、
そこから新たな知恵が生まれてくることはありません。

集中の度合いと知恵には深い相関関係があり、
いかに集中できているかというその深さや密度の二乗に比例して、
新たな知恵も生まれてくるように感じます。

英語学習を始めた当初にこの本と出合いました。

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ここには音読の大切さとともに、
それに集中するため、
ストップウオッチで時間を計りながら音読することを勧めており、
今もその習慣を大切にし、
いろんな文章を読む時には速音読を意識して時間を計り、
そのタイムを日付けとともに欄外に記したりしています。

限られた時間、できるだけ深く集中し、
その後リラックスしてそれを振り返る、
この陰陽、緩急のリズムがいいのです。


集中するためには能動的に取り組むのが一番です。
ただ教えてもらうだけ、ただ聴くだけでは意識が散漫になってしまいます。

外にいるときは、常に耳にイヤフォンを差し込み、
英語の音声を流すようにしていますが、
聞き慣れた英会話は水のようにサラッと耳の中を通り過ぎ、
ほとんどまったくといっていいほど集中して聴くことができません。

だから外でも危険なく聴くことができるという面もあるのですが、
受け身で聴くのはこの程度と考えています。

莫大な広告費を使って、
「聴いているだけで英語がペラペラになる!」
と宣伝している英語教材がありますが、
100%とは言わないまでも、
99%そんなことはありえません。

音読学習に価値があるのは、
それが能動的な学習だからです。
能動的なものがあって、それをアシストする受け身のものが価値を持ちます。
ただ聴くだけ、ただ教えてもらうだけ、
受け身オンリーのものはそれだけの価値しか持ちません。


スポーツ、趣味、学問、芸術、
どんなものでも、ひとつのもの中に様々な要素が含まれています。

野球だったら走攻守、
フィギュアスケートだったら技術力と表現力、芸術性、
英語なら読み、書き、話す、
これらはみなそれぞれ独立したものであり、
また切っても切れない深い関係性を持っています。

「英語のヒアリング能力を高めるには音読が効果的」
ということをよく聞きますが、
このことは実際に体感してみるとよく分かります。

集中して音読学習を続けていると、
ある時フッと以前よりも聞き取りが楽になっているのに気づくことがあります。
これはある時突然に感じられることで、
進化とは階段を昇るように、
一段ずつ波状的に進んでいくものだということを英語学習を通して感じます。

英語は聴く、話すという二つの要素が密接な関係であるから
そういうことになるのでしょう。
そしてそれとともに、音読は先のテキストに「英語回路」とあるように、
英語力の根底部分が鍛えられるからだと思われます。


また最近ある面白いことに気がつきました。
つい先日、簡単な英語テキストを何度も繰り返し音読しました。
以前学習したことのあるテキストの英文を、
少しずつ英文が英文のまま、流れるように頭の中に入るよう、
最低でも五、六回は繰り返し読んでいきます。

音読を重ねるたびに英語がスムーズに口から出るようになり、
そこに書かれている意味も自然と英文のまま感じ取れるようになっていきます。

それは不慣れな英単語が並んだ英文というデコボコ道を、
少しずつ平らにならしていき、
車の馬力を高めながら一気にアクセルをふかして進んでいくといった感覚です。

そしてそれがある程度進んだら、
最後に仕上げとしてその文章を耳で聞き取ります。
イヤフォンから流れてくる英文の音声に集中し、
口で後追いしてシャドウイングすることもあれば、
ただじっと音声を聴くだけの時もあります。

シャドウイングとは、耳で聞き取った音声を、
影のように追いかけて復唱することです。



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そしてまた一番最後にその文章を再び音読してみるのですが、
その時の音読が実にスムーズであり、
その音読のスムーズさというのが、
音読を重ねてスムーズになった感覚と明らかに異なるのです。

音読は繰り返すびに、
後ろから強烈な力で押し出すように口から英語を出しやすくなります。

ところが最後に耳から英文を聴き取った後の音読は、
そういった力強さが減り、軽やかになり、
まるで前方から、口の中から出ようとする英文を引っ張り出してくれるような、
そんな滑らかな感触を覚えます。

これはとても快感です。
そしてこの感覚は、ただ聴くだけではなく、
集中して聴くことによって生じたものだと感じられます。

読むことと聴くことは深い相関関係を持っています。
そしてそのどちらも集中して行うことにより、
単独では得られない新たなものを創り出すことが可能です。


集中し、能動的に、そしてひとつのものを多方面から取り組む、
それを人生をより豊かにする根底の知恵として活かしていくことができれば最高です。

一粒万倍、
たった一粒の知恵でもそれを大切にすれば、
そこから大きな実りを得ることができます。

2014.1.7 Tuesday

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