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スラスラ感




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最近は再びインド行きに情熱をかき立てられるようになり、
それに伴って英語学習にも力が入ってきました。

日々コツコツと学習を重ねていると、
少しずつその思いにも変化が生じてきます。

最近思うのは、今までも感じてきたことですが、
やはり『基礎は大切だ』ということです。

これまで何冊かのテキストで百回以上の音読を重ねてきましたが、
それだけではまだまだ不十分ではないかと感じています。


以前にも紹介したことのある國弘正雄先生のこの本は、
ご自分の体験と様々な事例から、
高い英語力を習得するには、
徹底した基本事項の反復練習が必要であるということを説いています。

國弘流英語の話しかた 國弘流英語の話しかた
國弘 正雄

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只管朗読(音読)、ただひたすら簡単な英文を繰返し繰返し音読すること、
これに勝る英語力習得の近道はなく、
何事も楽を望んでいては成し遂げることはできないと書かれています。

國弘先生が説かれる音読の目安は「スラスラ感」です。
その英文をよどむことなくスラスラ感を持って読めるようになるまで、
繰り返し何百回も音読し、またその英文を筆写していきます。

そしてその英文を日本語と同じ感覚で読めるようになるまでということなのですが、
私はこれまで自分が百回以上繰り返し読んできた英文でも、
いまだこのスラスラ感には到達していないということを、
つい最近気がつくようになりました。

日本語と同じように読め、スラスラ感があるということは、
たぶんその英文を日本語と同じように使いこなすことができるということに
ほぼ等しいだろうと考えられます。


私が訪れるインド最南端タミルナド州の小学校は、
現地語のタミル語と英語のふたつを学習しますが、
子どもたちは、その英語のテキストに書かれている日本の中学校程度の英文を、
習うと同時に会話において使いこなせるまでに習熟しています。

日本の中学生(高校生も)は、
英語のテキストに書かれた英文を読むことはできても、
それを会話として使うことはほぼ不可能です。

なぜインドの子どもたちはそれができるのか、
スラスラ感を養うため徹底した反復練習をしているのか、
彼らの頭が元々いいのか、
学習に対して真剣だからなのか、
また実生活で習った英語を活かす機会があるからなのか、
理由はよく分からないのですが、
とにかく年齢の高い子どもたちは普通に、
そして流ちょうに英語を話せることに驚きました。


私の英語学習は、
簡単な英文を繰返し音読すること、
そして簡単な日本文を瞬間的に英語に訳すトレーニング、
この二本が柱となっています。

けれどスラスラ感ということを目標にし、
より英文音読を徹底して深めていったなら、
この二本の柱はひとつにまとまっていくということに気がつきました。

つまり繰り返し英文を読むことにより、
日本語からその英文がすぐに出てくるようになったなら、
それは必然的に和文英訳のトレーニングに直結するのです。


私が使っている英文音読用のテキストは、
そのすべてにきちんとした日本語訳が載せられています。

けれどこれまで百回以上繰り返し読んだ英文でも、
その日本語訳から英語に直せと言われたら、
かなり困難、というかほとんど正確に英文にするのは無理です。

これではやはりまだまだですね、
そのことを最近すごく感じるようになったのです。


『基本は大切』、これを言葉で言うのは簡単ですが、
このことを深く感じるために、
繰り返し基本練習をし、その奥にまだ先があるということを知ることです。

あのイチローも、あれだけの大打者になるための最大の秘訣は、
人一倍繰り返し行った徹底した基本練習にあります。


「究極の英語リスニング」というテキストは、
臨場感あふれる音声テキストがとても気に入っていて、
Vol.1からVol.4まであるテキストの1と2を買い、
iPadで毎日のように繰り返し聴いています。
  (3と4を買うことができる日が楽しみなのです☆)

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もちろん音読も繰り返し行っているのですが、
これまでですと、ひとつの英文を、全体、あるいは部分部分に分けて、
口に馴染むまで繰返し音読するという方法だけでした。

けれど最近はそれに加え、特に大切だと思われる文節は、
英文を見ずして英文を口に出す(暗唱)トレーニングも加えるようにしています。

たとえば、これはVol.1の最初の方の簡単な英文の一部ですが、



これを何度も音読すると同時に、
下から三行目から二行目にかけての「I called Tom's mother ・・・ 」、
『トムのお母さんに電話して、トムに夕食を食べにうちに来てくれるように確認したわよ、
 そうすれば一緒に宿題ができるでしょう』
という部分を、テキストから目をそらして英文を暗唱するのです。

これはしんどいですが、学習がより能動的である分、
すごく力が付くということが実感できます。
これを続けていけば、スピーキングの能力も確実にアップするでしょう。


私が求めている英語力は、ビジネスのためではありません。
英語を話すことと聞くことによって、
インドでインドの人たちとのコミュニケーションを深めることが目的です。

そのためには、簡単な英文を徹底的なまでに習熟させ、
スラスラ感を得て、それを使いこなせるようにすることが大切なのです。


ここに英語学習の記録を記すのは、
私の学習への意欲付けとともに、
そこから感じ取ったことを他の面にも活かしていければとの思いからです。

ひとつの物事に習熟すること、基礎の大切さ、
そしてその基礎的なものも何度も何度も繰返していけば、
必ずいつかは身に付いていくということ、
私はこれを英語学習を通して学びました。

『やればできる』、そのための唯一の道を教えてもらいました。
いや、まだ教えてもらっいる途中ですね。 ^^☆

2011.11.16 Thurseday

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