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その昔、亭主関白な旦那さんが家に帰ってから
メシ、フロ、ネル
この三語だけで用をすましてしまう三語族という言葉が話題になりました。
最近は男性の権威が低下傾向（？）ですので、
こんな亭主も希少生物なみに珍しくなったのでしょうが、
ネットで調べてみるとこの三語族という言葉は、
８０年代前半の若い女性の
ウッソー、シンジラレナーイ、カッワイーイ
などにも当てはまるのだそうです。
メシ、フロ、ネルのゴーマン亭主三語族は、
女房はただ旦那に従属していればいいという
男尊女卑的感覚の表れとして語られていたのでしょうが、
ウッソー、シンジラレナーイ、カッワイーイのギャル言葉三語族は、
若い女性を中心とした
感情的であっても物事に深入りしない表層的コミュニケーション、
また語彙の減少、知性の衰退を象徴しているように思います。
語彙の減少は今現在も進行中です。
最近の ビミョ〜 といった言葉にも、
きわめて表層的曖昧さ、感情表現力の低下といったものを感じます。
感覚的差異をきちんと表現する感性、能力を持たないが故、
すべてを十把一絡げでビミョ〜になってしまうのでしょぅ。
ヤバイ という言葉もよく耳にします。
もともとはアンダーグラウンドな一般人でない方たちが常用する表現だったのですが、
最近は普通の女性でも、
例えば美味しい料理を食べた時
「この味ヤバイ！」
なんて使い方をしています。
日本には昔からハレとケという表現があります。
ハレとは晴れ、儀礼や祭などの非日常を表わすもので
晴れ舞台、晴れ姿、晴れ着などといった使い方をします。
ケとは褻、ハレの非日常に対する日常を意味します。
昨今は一日二十四時間、生活全般が強い刺激にさらされ、
普段からキレイな服を着て、美味しいものを食べ、
日常と非日常、ハレとケの区別がなくなってきています。
正月も元旦からコンビニ、スーパーは営業し、
おせち料理も普段の食卓と際だった変化がなく、
便利にはなったものの、
ハレの日に臨む心の高揚感というものはすっかり無くなってしまいました。
豊かさとは、ただ単にモノが豊かにあるというのではなく、
このハレとケの区分が明確にあり、
生活の中で広いダイナミックレンジを楽しむところにあるのだと思います。
日本は四季が豊かであるがため、
様々な自然の彩りを楽しめるのと同じです。
で「ヤバイ」ですが、
きっと若い人たちはこのヤバイという言葉を非日常、ハレを表現する言葉として
使っているのだと思われます。
日常の範囲内のモノはビミョ〜、
それを超えたモノはヤバイとなって、
ハレとケ が ビミョ〜とヤバイ に変わってきています。
これは言葉の変化、語彙の減少、表現力の低下を超えた
日本文化の崩壊とも呼べるものです。
日本は「まず心ありき」の文化、
言葉よりも言葉では表現できない、
それこそビミョ〜な感情を大切にします。
日本の伝統芸能 能の世界で、
まったく無表情な能面を被ったまま
喜怒哀楽を表現する様は、
世界で唯一、素晴らしき日本文化のひとつです。
だからといって国語力が衰退し、
日本語の語彙が減るのはいいことではないのですが、
言葉とは、意外なほど少ない語彙でも
日常のコミュニケーションはできてしまうものです。
と、前置きが長くなりましたが、
それは日本語に限らず英語でも同じです。
というか、英語は日本語以上かもしれません。
ネイティブ（英語のネイティブスピーカー、以下同様）の英語を聞いていると、
とても簡単な単語を並べただけの言葉で、
日常生活の様々な表現をしていることに驚かされます。
日本語でも普段の簡単な会話は、
ごく限られた語彙を使って行われているのでしょうが、
英語はそれ以上です。
よく「中学校英語をマスターしていれば、日常の英会話は大丈夫」
ということを聞きますが、
たしかにその通りだと思います。
そしてその中でも GET,GIVE,HAVE・・・などの主要な動詞の使い方が
大きな鍵を握っているようです。
英語は主要な動詞の後に様々な前置詞を付け、
多用な表現をしますので、
英会話学習の第一歩として
まずはそれをマスターすることに挑戦することにしました。
大昔から愛用している学研のアンカー英和辞典で
主要な動詞をビックアップし、
それが載っているページをコピーしました。
これをテキストとし、主要単語のオーソリティーになることを目指します。(^-^)v
ピックアップした単語は５個、それぞれの熟語を含めて載っているスペースは、
（２列で１ページ）
DO ・・・ ４.４列
GET ・・・ ４.７列
GIVE ・・・ ２.５列
HAVE ・・・ ４.８列
TAKE ・・・ ４.５列
となりました。
GIVE以外の四動詞は堂々の見開き２ページ超えです。
この順番で行くと重要度は、
HAVE , GET , TAKE , DO , GIVE となるのでしょうか。
これからこれら動詞の重要度をコピーをしっかりと見ながら
頭の中にたたき込んでいきます。
2007.7.3 Tuesday
  
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