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8月22日

朝、トランクケースに荷物をまとめ、
3泊したホテルをチェックアウトします。
1泊15ドルと聞いていたのですが、
請求されたのは3泊で39ドル、1泊13ドル(1,000円ちょっと)でした。

これから泊まるホテルの人が、9時に迎えに来てくれることになっています。
なかなか来ないなと思って外に出てみると、
ホテルの前にツクツクを停めて待っていてくれました。
他のホテルの中には入って来られない(来ない?)ようです。



ひろしまハウスが目の前に見えるホテル、アンコール・シャドーです。



ホテルの周りにも店はたくさんあり、
二人で朝食を食べに歩いて出かけます。
こんな洋風の店に入りました。



ビッグ・ブレックファーストというモーニングセットを食べました。
アイスコーヒーがついて3.75ドル、300円です。



かなりボリュームがあります。
小さめのトーストがモチモチしていて美味しく、
他も濃厚な味わいでした。

ホテルの一階のテラスに腰を下ろし、ひろしまハウスを望みます。



ひろしまハウスの一階は、普段は子どもたちの遊び場になっています。



元気のいい子どもたちから、私も元気をいただきました。



子どもたちはそこら中を走り回っていて元気ですが、
インドの子どものように、珍しい人を見たら群がってくるようなことはありません。

カンボジアは大人たちがみな柔和なように、
子どもたちも一様にそんな感じを持っています。

絵ハガキを出したいので、郵便局の場所を聞いたら、
郵便局までバイクに乗せて連れて行ってくれました。
歩いてすぐのところではありません。
カンボジアでは、あまり郵便は利用されていないそうです。

郵便局の前の駐車場は、日よけでしょうか、
車のフロントガラスに段ボールがかけてあります。



これが郵便局の中、とてもきれいなところです。



利用者は外国人が多いのですね。



彼がひろしまハウスの三代目管理人であるサカダーさんです。
プノンペン大学で日本語を学んだ、とても優秀で素晴らしい若者です。
彼のバイクで郵便局まで来ました。



ひろしまハウスの二階の子ども図書館では、
子ともたちが一生懸命カンボジアの現地語であるクメール語の絵本を読んでいます。





今も少しずつ絵本は増えています。
提供してもらった日本の絵本があり、それを翻訳、監修する人があり、
それに基づきクメール語のシールを作り、それを貼る人あり、
みんなの協力で一冊の絵本が出来上がっています。


旅にはトラブルはつきものです。
またそれが旅の味わいを増すことにもつながります。
まあ、うまく解決されればの話ですが ・・・ 。

海外への旅で忘れてはならないもの、
まずはパスポートとチケット、そして現金、これは必須です。
そして今回は取材が目的なので、
ビデオ兼カメラが二台、パソコン、それの電源関係、これも忘れてはいけません。
そして丁寧にカメラは取扱説明書まで持ってきました。

最近のカメラやパソコンといった精密機械関係は、
240Vといった海外の高電圧にもそのままOKなのて助かります。
ちなみにカンボジアの電圧は210Vです。

ところが ・・・ 、こちらで一眼レフカメラのバッテリーを充電しようとしたところ、
充電器は忘れずに持ってきているものの、
充電器からコンセントまでを介するケーブルを
持ってきていないことに気がつきました。 (>_<)



これはかなりやばいです。
予備のコンパクトデジカメはあるものの、やはり画質のいいカメラで撮りたいです。
バッテリーは予備が一本あり、またかなり長持ちはするものの、
それでも途中で切れてしまう危険性が大です。

そこで考えました。
充電器本体はあるのですから、問題は、
壁コンセントからいかにして充電器本体の端子まで電気を伝えるかということです。

ぴったり合うものはありません。
どこかのカメラ屋さんに売っているかもしれませんが、
それを探すのは手間ですし、時間とお金の浪費です。

そこでサカダーさんに相談し、現在使っていないケーブルをお借りして、
ケーブルを自作することにしました。



自作といっても簡単です。
お借りした延長ケーブルのコンセントプラグをはずし、
それを不要なケーブルの端末に取り付け、
もう一方の端末を裸にむき、直接充電器の端末に接触させるようにするのです。
その際、絶対にショートさせないように注意しなければなりません。

裸線で小さな輪っかを作り、それを充電器の端子の棒に引っかけます。
そして両端子の間に絶縁材代わりのティッシュを押し込みます。

細工をし、慎重にコンセントから電気を流します。
やりました! 見事に充電器のランプが点滅し、充電中のサインが表示されます。
 *・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*



嬉しいですね〜♪
いっぺんに地獄から天国に舞い戻った気分です。


一番の問題が解決し、すっかり気分がよくなりました。 ^^☆
次の予定まで少し時間があるので、外を一人で散歩します。

ひろしまハウスの上の方にカメラを向けました。
屋根の下に見えている大きな白っぽいものは、
お釈迦様の足をイメージした仏足跡というものです。



ひろしまハウスのあるウナローム寺院の塀沿いの向い側には、
たくさんり飲食店が並んでいます。

こんな仔牛を丸焼きします。



夜はこの店に行くことになったので、
この仔牛の一部が私の胃袋の中に入りました。
なんともリアルです。

バナナの売る店も何軒か並んで軒を連ねいます。
インドで売られているものよりも少しだけ小ぶりです。



ひろしまハウスの周辺は、王宮や美術館、公園などがあり、
とてもきれいな街並みで、
カンボジアの最も上品な部分を垣間見ることができます。



これは昨日行った国立美術館、
ひろしまハウスから歩いてすぐ目の前です。



さとうきびジュースなんかを売っているおじさんとその娘さんでしょうか、
カメラを構えると、可愛い笑顔でポーズを取ってくれました。v(^o^)v



これもきれいな建物ですね。
けどガイドブックを持っていないので、何の建物か分かりません。
こんな当てもなくぶらぶら歩くのも結構好きなのです。 ^^☆



きれいな街並みには、きれいなゴミ箱がマッチします。
色も形もセンスがいいですね、日本にもこんなのがあればいいのに ・・・ 。



川沿いのこの建物は、寺院関係のものだと思われます。



お供え物がたくさん飾られています。



お線香を焚き、蓮の花を手に持って、
みなさん中に入ってお祈りをしようと順番を待っておられます。



トンレサップ川とお供え物の椰子の実、いい絵ですね。 ^^☆



川では子どもたちが水遊びをしています。
亀も泳いでいましたよ。



高いところからジャ〜ンプ!





この子が大事そうに箱を両手で抱えているので、
ちょっとだけ中を見せてもらいました。



なんと、可愛い小鳥が二羽入っています。



よく見ると、周りで小鳥を売っている人たちがたくさんいます。
聞くところによると、小鳥を買い、それを逃がしてあげることで、
幸福が舞い降りるのだそうです。



真剣にお祈りする女性、
彼女は何を祈っているのでしょうか。



可愛い子どもたちがいると、つい写真を撮りたくなるんですよね〜♪ ヽ(^o^)ノ





寺院の道路向かいには露店がたくさん並んでいて、
こんな風に小鳥も売られています。



お供え物となるものもたくさんあります。



川沿いをず〜っと歩き、一軒のカフェに入ってビールを飲みました。
汗をかいたあとのビールは最高です。 (゚∀゚)



カンボジアのアンコールビールは、
少しの苦みとコクがあり、そして切れ味もよくて、
このカンボジアの気候によくマッチしていて最高の味わいです。

暑い気候だからか、昼間からビールを飲むことに何の抵抗もありません。
すぐに醒める気がします。
通りを少し入った店は、ビール一杯0.5ドルでしたが、
川沿いのこの店は一杯0.6ドル、48円です。

ここからホテルまでは歩いて5分か10分ぐらいです。
ボチボチと周りの景色を眺めながらのんびりと歩きます。

そしてやはり建設現場が気になります。
コンクリート打ちしたスラブ(床)を支えるジャッキとして木を使っているのですね。



路上ではこんな金属細工をしていました。
暑い中、細かい作業をするのは大変だろうと思われます。



暑いと言えば、私と伊藤さんは、どこに行っても大汗をかき、
常にタオルで汗をぬぐっているのですが、
こちらの人はほとんど汗をかかないのが不思議です。
汗腺の構造そのものが違うようです。

これは壁画でしょうか、路上に座り込んで描いています。





ひろしまハウスに戻ると、一階では授業が行われていました。



真剣に勉強する女の子。



けどちっちゃい子のクラスは、みんななかなかじっとしていられないようです。 (;^_^A



ウナローム寺院の中のひろしまハウスの向い側にある建物は、
FFCというグループのもので、
カンボジア在住20年になる小笠原さんという年配の男性がおられます。



写真は撮ることができなかったのですが、
その小笠原さんを訪ねました。
物静かな、そして威厳のある風貌は、
日本山妙法寺のお上人さんと同じものを感じます。

地雷で脚をなくした方たちのため、
以前はひろしまハウスの一階で手こぎ三輪車を作っておられました。
今もお元気で、活動を続けておられます。


ひろしまハウスの周りは子どもたちの遊び場になっています。



子どもたちにとって、遊べるところはすべて遊び場です。
それが寺院であっても関係ありません。
インドでもそうですが、宗教と人々の生活は、
日本よりもはるかに密着しています。



一階での授業が終わり、子どもたちがご褒美のお菓子を受け取っています。
貧しい子どもたちにとって、こんなことが学習への大きな動機付けになるのです。



二階のパソコンルームも子どもたちでいっばいです。



なにかゲームをしているみたいですね。
マリオかな?



子ども図書館では、子どもたちが本読みです。



高齢化の進んだ日本とは違い、
カンボジアの人口構成比はインドと同じくピラミッド型で、
子どもたちの数がものすごく多いのです。

それは過去のポル・ポトによる大虐殺のため、
ほぼ4年間の間に、国民の三分の一が殺されたということも影響しているのでしょう。



ひろしまハウスの一番上に上り、寺院の中を望みます。
ウナローム寺院の中は、たくさんの建物が建っています。



上に見えるのが仏足跡てす。



こっちが塀のすぐ外の町並みです。



くつろいでいるお坊さんたち。



二階の子ども図書館で、英語教室がはじまりました。







先生は管理人のサカダーさんです。
サカダーさんは英語もかなり堪能です。



そしてサカダーさんは教え方がものすごく上手です。
本当に賢い人なんだなと、横で見ていて感心しました。
学ぶということに対するハングリーさが、
日本人とカンボジア人とでは根本的に違うような気がします。

私たちは平和ボケ、豊かさボケ、・・・
あらゆる面で感覚が鈍っているのではないでしょうか。







子ども図書館で子ともたちが勉強している間も、
隣のパソコンルームは、たくさんの子どもたちでにぎわっています。



これは子どものノート、英語とクメール語が書かれています。



こんなプリントを子どもたちは解くのです。



これを解くためにグループ分けをし、
そしてその中にリーダーの子がいて、
分からない子どもには、リーダーの子が指導するという役目を与えられています。

そして最後は採点し、成績発表です。
子どもたち、すごく盛り上がっていましたよ♪ (^o^)v




こちらは絵本の翻訳作業をし、
最後に翻訳したクメール語の文章を書いたシールをカットし、
絵本に貼り付けているところです。



これを翻訳したのはラリーさん、
カンボジアで日本語を学び、
高知県で三ヶ月ホームステイしたそうです。



彼も柔和な表情ですね。
カンボジア人ってなんでこんななんでしょう?
日本人がギスギスしすぎなのかな?




英語教室の後は日本語教室です。
ちびっ子たちがテキストを開いて勉強しています。



そこに、カンボジアに来て、たまたまウナローム寺院を訪ね、
日本語の看板を見て入ってきたという、
琉球大学熱帯医学研究会の人たちが来てくれました。

みんなで記念撮影。



突然の来訪ですが、こうしてご縁をいただけるのはありがたいことです。



子どもたちのクラスの後は、大人向けの日本語教室です。
こんなテキストを使います。





生徒にはお坊さんたちが何人かおられます。



先生はサカダーさん、
私と伊藤さんも、生徒たちの前で日本語での自己紹介をしました。




一通り本日の予定を終え、夕食の時間です。
今日は朝食が遅くて量が多かったので、お昼ご飯を食べていません。
少しお腹が減りました。

プノンペン在住でフットサルの活動をされている
山口優さんと三人で夕食を食べに行きました。
  <Qoly.jp | Football Web Magazine 「Qoly」>

ホテルの近く、あのお昼に仔牛の丸焼きを見た店に入ります。
まずはビール、グラスに氷を入れ、
店の女の子がピッチャーからビールを注いでくれます。



こちらが山口さん、広島に住んでいたそうで話がよく合います。



店内はかなり暗かったので、写真を撮るには条件が厳しかったのですが、
これは生野菜、砕いた氷が上にのっています。



こんな庶民的な雰囲気がいいですね。
店内にはアップビートの音楽や、演歌調の曲が流れています。



これは牛肉、これが表で丸焼きにされた仔牛だと思われます。



シーフード焼きめし、何度も同じ事を言いますが ・・・ 、
カンボジアの料理は何を食べてもめちゃ美味しいのです。 ^^☆



彼女がいろいろと給仕をしてくれました。
笑顔で話しかけたり、隣に座って料理を取ってくれたり、
まるでホステス並みのサービスです。
20歳とのことでした。



これは豚肉だったかな。



これは手羽先。



山口さんに彼女とのツーショットを撮ってもらいました。
写真で見ると、やっぱりちょっと太ったような ・・・ 。 (^^;)



三人でお腹いっぱい食べ、ビールをピッチャー二杯(ほとんど私が飲みました)もらい、
全部で17ドル、1,400円ほどでした。

昼間はまるのままだった仔牛が、残すところあとわずかになっています。
ご馳走様でした。



ホテルとは逆の方に、露店が建ち並ぶ商店街を歩きます。



こん雑多な雰囲気がいいですね。
私にとっては最高に心落ち着く空間です。



カンボジアに来て、その町の雰囲気を感じ、
日本とではなく、ついついインドと比べてしまいます。

カンボジアとインドとの違いは、
カンボジアは町がきれいです。
ゴミがあまり落ちていませんし、臭くありません。
ハエもほとんど飛んでいませんし、蚊もいるそうですが、
私は幸いにして遭遇していません。

インドは町が大音量の音楽や車のクラックションで騒々しいのですが、
カンボジアはそんなことはありません。
実に落ち着いた雰囲気です。

夜の露店は一見同じような感じですが、
インドは明るいところから少し離れた暗いところは、
漆黒の底知れぬ闇が存在しているといった恐ろしさ(楽しさ?)がありますが、
カンボジアの空気は、私から見るととても安全なものを感じます。

カンボジアの方が、きれい、整っている、品行方正、淡泊、
そんな感じがするのです。
感じだけであって、実際はそうじゃないかもしれませんが ・・・ 。





川沿いに向かって歩いて行きます。
ほんの少しだけ雨が降りかけてきました。
すぐに止みましたが。



川沿いのこのカフェに入りました。



向こうに見えるのがトンレサップ川、心地いい川風が吹いています。



プノンペンのカフェは、たいていWi-Fi環境が整っています。
自宅にネット環境を持たない人か多く、
それが店来てもらうための条件なのでしょう。



山口さんのパソコンに無線の電波が20種類ぐらい入るので驚きました。
軒を連ねるほとんどの店が電波を出しているのですね。
店の人にパスワードを教えてもらってアクセスします。

山口さんが見ておられるのは、
ご自分が記事を寄稿したこのページです。

山口さんは、もうすぐ地球の歩き方ホームページのプノンペン特派員として
ブログを立ち上げるそうです。
現在カンボジアにはシェムリアップに西村さんという特派員がおられますが、
その方は、山口さんがシェムリアップの旅行社に勤めていたときの上司だそうです。

私はこの店、この場所の雰囲気にマッチしたブルーハワイを飲みました。
いい感じでしょ〜♪



店を出て、川沿いを三人で歩きます。



とてもいいところで、外国人の人もたくさん歩いておられます。
プノンペンは、観光なのか仕事なのか、白人の方をよく見かけます。

ホテルに戻り、満腹のお腹を抱えてベッドに入りました。
こんな状態で毎晩寝ていたら、そりゃ太るわな〜。

けど心も満腹だからいいでしょう。
日本に帰ったらダイエットしま〜す♪  (o^∇^o)ノ

2011.8.22 Monday  

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