東洋の知恵

病と対処するのには、どのようなことを考なければならないでしょう。
それが具体的にガンだとすると、

ひとつは、ガンになったらそれをいかに治療するか。
もうひとつは、どのようにすればガンにならずにすむか。

治療法と予防法、この二つです。

これがこのたびの武漢肺炎のような感染症の場合、

ひとつは、いかに感染拡大を食い止めるか。
二つ目は、その感染症の治療をどうするのか。
三つ目はひとつ目と少し被りますが、感染しにくい体、感染しても重症化しない体をいかに作るのか。

この三つが考えられます。

連日武漢肺炎に関する膨大な報道と接する中で、一番目の感染拡大を食い止めることは、三密を避けたり緊急事態宣言の下で各業種の営業を自粛し人との接触を極力少なくしたりするよう、政府もマスコミも徹底して報じています。

二番目の治療方法については医療分野の方たちが担うべきことですが、そこでは懸命の努力をされているものと考えます。
日本発のアビガンが重症患者に効果があったとの報道もあり、大いに期待するところです。

三番目のいかに感染しにくい体になるか、あるいは感染してもほぼ無症状まま回復するような体になるにはどうしたらいいのか、そのことについてはほとんど報じられることがありません。
特に政府、マスコミからは。

若い人でも武漢肺炎に感染し、まるで肺にガラスが突き刺さったような苦しみを味わったという報告は何度も目にしました。
けれど感染してもほとんど症状が現れずに回復したという人の報告例はほとんど見たことがありません。
マスコミは人々の耳目を集めるために危機感を煽るだけでなく、本当に役立つ情報、無症状者の特徴やそうなるための方策をしっかりと報じるべきです。

日本はアメリカ、ヨーロッパと比べ、感染者における死亡した人の割合が低いことで際立っています。
その原因として考えられるのは、公衆衛生意識が高いこと、BCGワクチンの接種率が高いことが考えられるそうですが、これは極めて重要なことであり、より徹底して調査すべきだと考えます。

マスコミには医学界の権威ある方たちやウイルス研究の専門家の意見が紹介され、政府の方針もそれに基づいて決められているのだと思います。

けれどその中には、三番目の体質改善に関するものはほとんどありません。

西洋医学に“健康”という概念はありません。
あるのは病気か病気でないかということ、つまり病に冒されていなければ健康であり、病気になりにくい健康な体を求めるというのは、西洋医学の目指すべきところではないのです。

それに対して対極にある東洋医学には“未病”という、病ではないけれど病になりやすい状態という捉え方があり、真の健康とは心身ともに快活であり、病にかかりにくい剛健な心と体を目指すという明確な目標があります。

本来このどちらが優れているということはありません。
どちらも自転車の両輪のように必要不可欠であり、そのバランスを上手に取ることが大切です。

そしてこれはこれまで何百回も書いてきたことですが、時代は確実に西洋から東洋へと移ろいつつあり、より東洋的思想や価値観が重要性を増してきています。
そしてこれからもこの傾向は続いていきます。

けれど残念ながら、世間の西洋、西洋医学重視の考え方は根強く、マスコミが報じる専門家とは西洋医学の医師、研究者ばかりであり、東洋医学の専門家の意見を聞き入れようとする風潮はまったくありません。

西洋医学が悪いわけではありませんが、物理的に感染拡大を抑えて治療に当たろうとする対処療法的なものだけでは不十分であり、ここに東洋医学的な予防法、養生法、体質改善の知恵が加わり、二つひとつで陰と陽、ひとつの大きな生命が生み出されます。

東洋の象徴はこの太極図で示されます。

太陰の中に小陽あり、太陽の中に小陰あり。
ディスプレイの上では完全な白と黒で描かれますが、実際の黒はすこし灰色がかった墨色であり、白は色見がかった和紙の色あいで、完全に白黒をつけず、常に対極のもの含んでいるというのが東洋の特徴です。

対する西洋はイエスかノーか、はっきりと二つに分ける二元論の世界です。
その思想を反映した西洋医学も同様であり、その治療法の中に、東洋医学の知恵を取り入れようとする動きはほとんどありません。
これは根本的体質の問題です。
(近年は統合医療や歯の噛み合わせ治療といった東洋の流れを受けたものも見られます)

今求められているもの、足りないものはこの東洋の知恵です。

西洋的知識は、たとえばノーベル賞をとった理系分野の研究を見ても分かるように、その成果を得るためには膨大な知識、研究設備や時間を要し、その研究内容を素人が理解することは困難です。

対して東洋の知恵は、昔からある暮らしの中、真面目に生きている人なら誰にでも感じられる気づきの中に深いものを見出します。
いわゆる“おばあちゃんの知恵”というようなものです。

そして東洋の知恵は根本的なものであるがゆえ、何に効いて何に効かないといったことがほとんどありません。
(ただし偏った体質を元に戻す処方は、逆の体質の人が行うのはよくありません)

たとえば体質を改善する基本中の基本であるしっかりと食べ物を咀嚼するということは、ある病の人にはいいけれど、別の病の人には危険だということは絶対にありません。

東洋の知恵はこの咀嚼のように実に身近で簡単なことで、現代人の「価値あるものは高価で複雑なものに違いない」という強固な思想に反するので、なかなかその価値が受け入れがたいのかもしれません。

実際に武漢肺炎に感染した人を、咀嚼習慣のある人とない人に分け、重症化率の差異を調査してみれば分かります。
そこには必ず明確な差が現れているはずです。
けれど西洋思想一辺倒の人たちは絶対にそんな検証はしないでしょう。

善悪二元論の西洋思想の欠点は、真実が見えていても見ざる、真実を聞くことができても聞かざる、真実に気づいていても言わざる、この三猿状態になることです。

三猿

東洋の知恵は、たとえば西洋医学の新薬などと違い、ほとんど副作用といった危険性がありません。

武漢肺炎への対処法<2>に、水を15分おきに飲むことにより、ウイルスを気管から肺に入ることを防げるということを書きました。
これが本当に正しい情報かどうか分かりませんが、その後facebookでも看護婦さんからの情報ということで同じ内容の書き込みを見ました。

これなどは危険性がないので試して見る価値が十分にあります。
これでもし効果があるのなら、これほど素晴らしいことはありません。

政府やマスコミは「デマに注意」と触れて回るのであれば、東洋の知恵を学び伝えると同時に、こういった情報の真偽を自らが率先して確かめてみるべきです。
そこにほとんどお金や労力はかかりません。

やはり権威ある西洋医学界以外からの情報は黙殺ということになっているのでしょう。
またこういったことが役立つということになると、巨大利権を持つ医療、薬品業界にお金が回らなくなるので、そういった“大人の事情”もたぶんにあると考えられます。

今はもう待ったのきかない時です。

今のこの時代の大きな胎動を治めるには、時代の流れに添った東洋の知恵を表に出していくしかありません。

これが人類の意志であり、地球の意志です。

このページは東洋の知恵を伝えるため、多くの方に読んでいただきたいと願います。

東洋と西洋