ガム取り
ある真冬の土曜日の朝、
公衆トイレを掃除する仲間たち総勢約10名で、
広島市内中心部にある本通り商店街の路面にこびりついたチューインガムを
ヘラでそぎ落とす「ガム取り」をしました。
ガム取りはどんな道具を使うのかがとても重要です。
路面にくっついて固くなったガムをそぎ落とすには、
使い勝手のいいヘラが必要不可欠です。
これはリーダー先川孝德さんが買ってこられた金属製のヘラです。
前日にいろんなヘラでガム取りを実際にやってみたのですが、
プラスチック製の軟らかいヘラではまったくダメ、
100円ショップのヘラもしなりがあって今ひとつです。
下の写真は私(酒井)が持参したヘラで、
上から二番目のきれいな金属製のもの以外はすべて100円ショップで買ったものです。
上から二番目のヘラは、東急ハンズで買ったもので、
441円もした高級品(?)です。
やっぱり高級品はそれなりの価値があります。
ガムを楽に落とすことができるし、
いい道具を使うと同じ作業をしても、
肉体的にも気分的にもラクチンで負担がかかりません。
路面にはこんな具合にガムがこびりついています。
ガムがゴミを呼び、複合汚染状態になっているものもあります。
みんなで腰をかがめて、ヘラで路面にこびり付いたガムをはがしていきます。
女の子たちもがんばってくれました。
こびりついたガムはペロッときれいにはがれ落ちるものもあれば、
ボロボロと粉々になってしまうものもあります。
金属製のヘラ、はがれ落ちたガムをきれいに取るためのホウキとチリトリのセット、
そしてゴミを入れる袋、以上がガム取りの三点セットです。
本当は最後、専用のガム取り用洗剤、ワイヤーブラシ等を使ってきれいにするといいのですが、
一人で異なる作業を交互にするのは大変ですし、
今回はまず第一回目で試行錯誤しながらやってみるということで、
全員ヘラを使ってのガム取りに専念することにしました。
朝8時からスタートしたのですが、
早朝の商店街は人通りは少ないものの、
荷物を搬入するトラックが行き交い、ちょっと注意が必要でした。
何時頃にするのがいいのか、
道具は、作業をどう分担するのか、
とにかく実践する中でひとつひとついい方法を探していく、
それもまた勉強です。
ガムを吐き捨てるのは一瞬の行為、
けれども、そのガムをそぎ落とし、きれいにしていくのには、
その何倍、何十倍もの労力が必要です。
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