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ヨガナンダ



復活の日

車も電気もなく、今ほど文明が発達していなかった太古の時代において、
季節の変化やその日の天候は生死を分ける重大事であり、
今以上に自然の移ろいを重要視していたであろうことは想像に難くないことです。

熱と光をもたらす太陽は生の象徴であり、
太陽が隠れた夜は死の象徴です。

一年で最も太陽からの日差しが長く得られる夏至は生の喜びにあふれた時であり、
その逆に、夜が最も長い冬至は死の匂いを感じさせる暗い時ですが、
冬至はその日を境に昼間の時間が長くなり、
その意味では喜びに向かって一歩ずつ進んでいく再出発の時でもあります。

夏至の日に太陽は最も高く昇り、
冬至の日に太陽は最も深く沈みます。

夏至から冬至、冬至から夏至、
太陽の昇る高さは日ごとに移り変わっていきますが、
その振幅は一定でも、その間の推移する速度は一定ではありません。

東西文明1600年サイクルと同じく、
きれいなサインカーブを描く太陽の位置は、
その上死点である夏至と下死点である冬至において、
最も推移する速度が遅くなり、まるで止まっているかのようになります。

最も暗い冬至が過ぎても、しばらくは太陽は最も暗い状態を維持し、
それが明らかに明るい方向へと向かっていくのは、
冬至を過ぎた三日後あたりからです。

死を象徴する最も暗い冬至が、
その三日後に明るい生の方向に向かって復活の兆しを見せる、
これはイエス・キリストがゴルゴダの丘で処刑されて死を迎え、
その三日後に復活するということにも通じます。

そしてそのイエス・キリストの誕生日が12月25日、
冬至の三日後であるというのも、
実に深い関連のある象徴的なことであると考えられます。


今年は世界的に未曾有の混乱を見せたすさまじい年でした。
その年の年末、冬至を過ぎ、
また新たなるステージに突入したことを予感させます。

言葉でうまく表現できませんが、
私も体の中で何かを感じます。

そこで私もささやかながら、ひとつの復活のための儀式をしました。

今年は10月に入ってから、思うことがあってお酒を断ちました。
家にあったビールや発泡酒は、
可愛がっている清水十輝くんにすべて持って帰ってもらいました。
彼は18歳になったばかりですので、
彼のホームの人たちが飲んでくれたのだと思います。

それから二ヶ月弱、先月の11月25日新月の日、
たまたま広島に来た大切な友人と酒を酌み交わすまで、
お酒は一滴も口にすることがありませんでした。
社会人になって三十年弱で、こんなに長期間お酒を断ったのは初めてです。

それ以降忘年会が何度かあり、
また家に焼酎やウイスキーがあったので、
毎日ではないものの、つい夜になると口寂しくなって手に取ってしまいました。

お酒を飲むととても気持ちが解放されます。
私は名字に酒という字が入っているためか、
お酒と相性がいいのです。
その割には過去何度も痛い目を見ましたが ・・・ 。

けれどもやはり時代もいよいよ押し迫り、
再び現状を大きく打破するキッカケを得たいと考え、
まだ家に少量残っている焼酎とブランデーを手放すことにしました。

手放すというのは人にもらってもらうことではありません。
捨ててしまうということです。

人にあげると「無駄にはなっていない」という意識になり、
手放したという実感が薄れてしまいます。


ハイ、今ここまで書いたこの時点で、
流し台にお酒を流して捨てました。
飲めるお酒を捨てたのは生まれて初めてです。
なんとも言えない感覚ですね。
「あ~、これだけあれば、どれだけ気持ちよく酔えるだろう ・・・ 」
そんな気持ちで胸が苦しくなりましたよ、少しだけ ・・・ 。 (T_T)

この胸の痛みを糧に復活を遂げ、
新たな気持ちでクリスマスを迎えたいと思います。


来年2012年は、間違いなく今年以上のすさまじい年となるでしょう。
2112年の冬至、人によってはこの日にアセンションすると言われますが、
その日を私たちは、どんな思いで迎えることができるのでしょうか。

今はきっと人類復活の時です。

2011.12.22 Thurseday  
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