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ヨガナンダ



心の中

福島第一原発の放射能汚染が今後どの様な広がりを見せるのか、
私も日本人の一人としてとても心配です。

政府の発表するような楽観論を信じていいのか、
それともネットで多くの人が語るように、
最悪の危機的状況を迎える可能性が濃厚であるのか、
今は様々な情報が錯綜した状態です。

けれどもまっとうな考え方としては、
政府や東電、マスコミの報道することには、
利権に絡んだ大きなバイアス(偏向)がかかっていると見るのが自然であり、
本当に残念なことですが、ネットで各種情報を調べる限り、
今の原発は、楽観的な状況ではないというのが真実のようです。

政府は風評被害を防ぐためという大義名分で、
この震災のどさくさに、
ネット規制強化法案という悪法を勝手に閣議決定してしまいました。
  <菅政権ネット規制強化 国民をもっと信用すべきと専門家指摘>

けれども風評が流される元々の原因は、
真実を隠蔽し続ける政府、東電、マスコミにあるのであり、
それをネット社会の規制に求めるのは本末転倒な言論統制で、
ファシズムを強行するような愚行に等しいものです。
  <総務省|東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への
    適切な対応に関する電気通信事業者関係団体に対する要請>



巨大な原発利権の外にあり、常に真実を伝えようと努力をし続ける
ネットジャーナリストや運動家、学者の方たちの真摯な姿には、
本当に頭の下がる思いです。

その人たちの語る危機的な内容には、
正直耳をふさぎたくなるような思いもあるのですが、
それが真実であるならば、
やはりその情報に対しては真剣に対峙しなければなりません。
  <東電、原子力安全・保安院の情報隠しは続いている カレイドスコープ>
  <福島第一原発の元女性モニターの証言 カレイドスコープ>

   京都大学原子炉実験所 小出裕章氏に聞く



真実と思える情報をつかむことはとても大切です。
そしてその次の段階として、その情報に基づいて、
自分はどのように対処すべきなのかという正しい判断と行動が求められます。

その行動のあり方は人それぞれです。
ある人今の政府、電力会社、マスコミのあり方を正そうと働きがけるでしょうし、
またある人はその正しい情報を多くの人に伝え、
一人でも多くの人が正しい判断と行動を起こせるようにと願うでしょう。

今福島の原発がこのような状態になり、
これまで政府、マスコミが一体となって推し進めてきた
『原発は安全でクリーンでコストの低い最良のエネルギー源である』
という謳い文句が真っ赤な嘘であったということが明らかになっています。

けれどもこの段になっても、
まだ電力会社は原子力発電を推進しようとしています。

日本は地震列島であり、
このたびの震災を機に地震活動はますます活発化し、
今後いつ大きな地震が再び起きるか分かりません。

原発利権に絡んだ政府やマスコミは報道しませんが、
日本中にある原子力発電所をすぐにストップしても、
全体の電力供給は、水力、火力その他の発電方式で十分にまかなえます。

即刻危険極まりない日本中の原発は運転を停止すべきです。
これは声を大にして求めるべきことです。

そうしなければ、きわめて高い確率で、
このたび起こったような『想定外の事故』が再発し、
日本列島や世界が大変な事態に陥ることになります。


今日はこの危機的事態を受け、
自分にできることは何なのかを考えてみました。

やはりどう考えてみても、
自分の身の回りで起こることには自分に責任があり、
また原因も自分にあるとしか思えません。

福島第一原発の事故が無事収束するように、
多くの人が心の中で祈りを捧げていて、
それはきっと何らの成果を与えているものと思います。
なぜならば、この事故そのものが、
それぞれの人の心のあり方の現れだからです。

そう考えたならば、
そもそも猛り狂った猛獣を檻の中に入れているような原発を、
なぜ地震列島日本の海岸沿いに55基も造ってしまったのか、
これが根本であり、
このことを深く見つめる必要があります。

私たちの心の中に、きっとそれを許し、
それを創造してしまった因子があるはずです。

私は今日、再び原点に返り、
これからトイレ掃除やセドナメソッドで、
心の中の感情をひとつずつ再度クリアーにしていこうと考えました。

そんな観念的なことで ・・・、
と思われるかもしれませんが、
これが今の状況で、自分にとってできうる最大限の対処法です。


私たち一人一人が原発を創造し、事故を起させました。
そして私たちは、そこから十分に学ぶべきものを学び、
感じ取るべきものは感じ取りました。

もう原発も原発事故も、その役目を十分に果たしてくれました。
そのことに心から感謝いたします。

もうお役目は終わりました。
どうか速やかにお静まりください。

合掌。

2011.4.16 Saturday  
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