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ヨガナンダ



学び、感じ取るべきもの

この時空にあるすべてのものは命を持っています。
“もの” とは、形あるモノだけではなく、
例えばこのたびの災害のような “こと” 、
怒りや悲しみといった感情、概念、
そういったものすべてです。

命とは、酸素と二酸化炭素を交換しているものだけが持つのではありません。
命とは、周りのものと深い関係性を持ち、
何らかの役割を持ち、必然性をもって生じたものであるのだと捉えています。
だからこそ「命とはすべて」なのです。


すべてのものが役割と必然性を持っているのですから、
本来そこに善悪という価値観は存在しません。

けれども私たちは制約された肉体という魂の乗り舟を持ち、
そこから様々な感情を生じさせ、
忌み嫌うもの、避けて通りたいものを創り出しています。

これは人間として必然的なことであり、否定すべきことではありません。
この思うようにならない肉体や感情との葛藤から
学び、感じ取るべきことが多いのです。


今は時代の大きな転換期であり、
これから私たちが築いてきた文明や文化、価値観、
そういったものが根こそぎ大きく変わろうとしています。
これは文明法則史学で明かされた歴史という生命体の持つリズムであり、
これは絶対に変えることのできない必然です。

とても言いにくいことですが、
その歴史の生命リズムの動きに伴い、
何かを大きく変えることを求め、現われたのが、
このたびの災害であると言えなくもありません。

ですからこの災害は、ある意味必然です。
  (もっとも、この時空に必然でないものなど何ひとつありません)
けれども、この必然は変えることのできる必然です。

大きな災害を経験することによって、
私たちの生き方は大きく変わっていくでしょう。
例えばそれは、これまでの物質崇拝主義の崩壊です。

私たちに直接求められているのは、災害を経験することではありません。
その災害を通して、多くのものを学び、感じ取るということです。

時代の大転換期において私たちの生き方そのものを変えていく、
これが動かすことのできない目的であり、
その過程で災害を体験するというのは、ひとつの手段に過ぎないのです。


このたびの災害から、あなたは何を学び、感じ取りましたか?
その経験を活かし、これからどんなふうに生き方が変わっていくでしょうか?

そのことにしっかりと意識の焦点を合わせ、
それを味わい尽くしてください。

味わい尽くし、体に染み込ませ、
「もうこれで災害から学び、感じ取るべきものはすべて感じ取った!」
と言えるまでになってください。

そして晴れて「災害という学習」から卒業してください。
そうすれば、もう災害を体験するということに必然性がなくなり、
同じことは二度と起こりません。

もしそれを拒否し、目をそらしていたならば、
再び同様の学習の場が与えられることになります。
もう追試は体験したくありません。


未来へ向かう大きな流れは生命リズムで決まっていて、
どんな力でもこれを変えることはできません。
けれどもそれを形作るひとつひとつの構成要素は、
私たちの思いひとつで如何様にも変えることができます。

未来は私たちの思いが創る。
このたびの災害を、よりよい未来を創る大きな材料として活かしていきましょう。


私はこの災害を通し、ものへの執着が一段と少なくなりました。
私にも少なからず物欲があります。
特にメカニカルなものが好きなので、
最新の電子機器に関する情報には強く関心を持っていたのですが、
それがいかに虚しく、そして終わりなき比較の世界のものなのかということが
よく分かりました。

時代の転換スピードはますます勢いを増しています。
もう待ったは許されない状況です。
やはり私には、与えられた「神の道」を歩んで行くしかない、
そう強く決意しました。
これから今まで以上に余分なものは手放し、
生き方の焦点を絞っていきます。

私はテレビ嫌いで、普段はほとんど見ることはありません。
ワンセグチューナーを持っていて、パソコン画面で見ることはできるのですが、
見るのは選挙やサッカーの国際試合の時ぐらいです。
けれどもこの度はかなり長時間、テレビに釘付けになりました。
地震発生から丸二日半、CMを一切流さず、
懸命に被災地の状況を報告してくださったテレビ局関係の方々に
深く感謝をいたします。
あまりひとつのものを否定的にばかり見るのはよくないことだと知りました。


あなたはこのたびの災害から何を学び、感じ取りましたか?
その経験を活かし、これからどんなふうに生き方が変わっていくでしょうか?

あなたの災害に対する思い、学び、感じたことを教えてください。
そしてよかったら、そのことをみんなでシェアしませんか。

明るい明日をみんなの力で創り上げていきましょう。
  E-mal : info@yogananda.cc


ほんとうに大切なものは何なのか
神様は教えてくれたのです。
「命」に代わるものはないのだと ・・・


世の中はインテリア風水が人気ですが、
阪神大震災で被災したAikaは、
両親のお気に入りの骨とう品も、こだわりのステキな家具も
美しい宝石やドレスなども、震災ですべてを失った時、
「物」への執着や依存をかなり卒業させていただきました。

ですので、人を幸せにするのは「物」ではなく、
「経験」や「ご縁」だと思っています。

                              by Aika




2011.3.14 Monday  
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