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自分を愛する方法
いろんな人とメールを交わしていると、
また自分自身も過去そうであったから分かるのですが、
現代人にとって最も大きな課題は、
いかに『自分を愛するか』ということだと感じます。
このことについては過去何度もこのホームページにも書いていますが、
課題自体はとてもシンプルでも、
シンプルであるがゆえ、それを克服する道は険しいものです。
人は誰しも幸せになることを願っています。
では幸せとはどういったものでしょうか、
私はインドを訪ね、日々イキイキと生活する人々、
輝くような笑顔を持つ子どもたちと接し、
そこにあるのが「幸せ」だということを体で感じ取ることができました。
それと比べて私たち日本人はどうでしょう、
インドの人たちよりもはるかに物質的に恵まれ、
快適で便利な暮らしをする私たちの表情の中に、
残念ながら幸せの喜びといったものを見て取ることができません。
なぜ貧しいインドの人たちに幸せを体現することができて、
より「豊か」な私たち日本人にはそれができないのでしょうか。
物質的に豊かなのが幸せではありません。
だからといって、物質的豊かさが幸せになるのを邪魔しているわけでもありません。
日本をはじめ物質的豊かさを享受している先進国と呼ばれる国は、
大いなる経済発展を遂げ、現在の繁栄を築いています。
その原動力となったものは、
その国の国民一人一人が持つ「より豊かになりたい」という強い思いです。
私たち日本人もこれほどまでに豊かな国に暮らしながら、
さらなる豊かさへの憧れを今なお強く持ち続けています。
すべてのものには裏と表、二面的な価値があります。
豊かさへの憧れというものは、
裏を返せば現状に対する不満ということです。
資本主義はひとつの意志を持った生命体であるということを
これまで何度か述べてきました。
ひとつの確立された体制は、
それが発展するにつれ自己成長しようという意志を大きく持つようになり、
人を幸せに導くための手段であるモノやお金を、
いつのまにか自ら（体制）を成長させるための手段にすり替えてしまうのです。
資本主義は、人々の現状に不満を持たせることによって成長してきました。
「今は幸せではないけれど、より豊かになれば幸せになれる」
という幻想を人々に植え付け、
終わりのないレースに私たちを駆り立ててきたようなものです。
本当に残念なことですが、
その結果日本の国土は荒廃し、多くの伝統が壊され、
１２年連続で自殺者が三万人を超える国になってしまいました。
今に幸せを感じ、この瞬間に喜びを見いだせなければ、
自分を愛することは絶対に不可能です。
「より豊かになる」から自分を愛せるのではなく、
「今現在、すでに十分豊かで満ち足りている」と感じるから、
今この瞬間の自分を愛することができるのです。
今の物質的豊かさが私たちの幸せを阻害しているのではありません。
ここに至るまで必死に豊かさを求め、
その延長でこれからもその豊かさを求め続けなければならないという
思考そのものが「自分を愛せない心」を創り出しているのです。
本当の豊かさ、自分を愛するための条件とは、
いかに周りの物質的環境を整えるかということではなく、
現在の自分自身にいかに喜びを見いだせるかということです。
私たちは、今現在すでに満ち足りているのです。
ただそのことを知るだけです。
吾唯足知( われ ただ たるを しる )ただこれだけです。
インドの貧しい中でも喜びあふれた暮らしをしている子どもたちが、
私たちの暮らしを見たらどのように感じるでしょう。
都会の快適な住宅に暮らし、便利な家電製品に囲まれ、
その中で死んだような表情で、大人は夜遅くまで淡々と仕事に打ち込み、
子供は塾に通い、家族間の会話はなく、
書店には「願望実現」の本が並び、・・・。
これはまるで過食、美食でメタボになった中年が、
さらなるご馳走を求めて遮二無二なって食べあさっている、
まさに物質的な餓鬼の世界そのものです。
物質的な豊かさを求めることが悪いのではありません。
ただその基本には、今の自分に対する喜びというものがなければ、
最も大切なものを見失い、
今より一段豊かになった瞬間に少しの喜びを感じられても、
最終的には刹那的な快楽しか得ることができなくなってしまうのです。
原点は自分の中にある、喜びは今この瞬間に満ちています。
このことを踏まえた上で一歩ずつ成長していくのは、大きな喜びです。
天命というものを抱き、
それを成就するために新たな道に進んでいくのは人生の醍醐味でしょう。
スピリチュアルムーブメントが盛んな昨今、
いかに願い事を叶えるか、いかに運気をアップさせるかといったセミナーが
数多く開かれているようです。
私もこういったものはとても「興味」があります。
そこで語られていることは多くの人にとって学びがあり、
それはそれで価値あるものだと思います。
ただひとつ注意しなければならないのは、
「いかに願い事を叶えるか」ということに意識を向けることは、
「今の自分は願ったことが叶わなくて不幸せな存在なのだ」ということを
心に強く刻み込むことに通じかねないということです。
また「いかに運気をアップさせるか」と願うことは、
「今の自分は運気がよくない」また「今の自分の状態は不幸せだ」
と信じ込むことにもなりかねません。
今この瞬間、もう十分に満たされているのです。
もし上記のようなセミナーを受けるのであれば、
「あ〜、今の私はなんて幸せなんだろう。
この幸せの源は何なのかな？その秘密を知りたいな〜」
「日々こんなに満ち足りていてありがたいな〜。
この喜びをたくさんの人と分かち合いたい。
その方法を知りたいな〜」
「せっかく生かされているのだから天命を知りたい。
そのためにももっともっと命を光り輝かせたいな〜」
こんな気持ちで受けるべきだと思います。
今この瞬間に喜びを感じる、満たされていることを知る、
それが自分を愛するということです。
これは洋の東西を問わず多くの人たちのテーマなのですね。
YouTube に「自分を愛する」という動画がありました。
とても素晴らしい内容です。
自分に対する愛を深める一助にしてください。
ルイーズ・ヘイ 「自分を愛する方法」
私はたくさんの人から
「自分を愛するにはどうしたらいいのですか？」
と聞かれます。
そのことについていつも話しているのでよく聞かれるのです。
そこで私は「自分を愛する方法」についてのリストを作りました。
今ではポスター、カードにまでなっています。
「自分を愛する方法」の第１番目は、「すべての批判を一切止める」ということです。
すべての批判を金輪際止めるということです。
今から一切批判することなくやっていくと決めてください。
第一に自分自身に対して、それから他の人たちに対してもです。
自分を批判しなくなったら、人を批判しなくなるのも楽にできてきます。
２番目は「自分自身を怖がらせるのをやめる」ということです。
「恐れ」に関することです。
自分の思考でどれだけ自分自身を怯えさせているのか分かりますか？
他の誰でもない、自分自身の思考であなたは自分を怖がらせているのです。
それは家系的な思い込みであったり、新しい考えに影響されたり・・・。
地震が怖くてたまらないという人はどのくらいいるでしょうか？
どのくらいそのことを考えていますか？
私たちはいろいろな恐れを常に見つけているのです。
私は皆さんに、時間のある時に「恐れのリスト」を書いてみてください、と教えています。
あなたが恐れていることを書き出してみてください。
それから、それら一つ一つの恐れをポジティブなアファメーション(肯定的な宣言の言葉)に変換していってみてください。
あなたは常に自分の思考に責任があるのだということを忘れないでください。
あるちょっとしたつまらない思考がことを大きく変えることはありえません。
思考というのは一滴の水のようなものなのです。
このテーブルの上に一滴の水を落としたとしてもそれはどうってことはありません。
でも一滴の水ても落とし続けたら、水はテーブルから流れて、床には水たまりができるでしょう。
それが池を創り、湖を創り、ついには海にまでなってしまうことでしょう。
私たちは、自分たちの思考で創ったネガティブな海に溺れるか、それとも人生の海に浮かぶかなのです。
どちらも私たち次第なのです。
私たちの考える思考は積もり積もっていくのです。
あなたたちはどんな水たまりの上に立っているのでしょうか？
あなたはこの辺なのでしょうか？
それとも、ここまで来てしまってアップアップしているのでしょうか？
自分自身にどんな状態を創ってしまっているのでしょうか？
自分の思考を変えていこうと望むことで、私たちは体験することを変えることができるのです。
あなたが今どんな大きなネガティブ思考の水たまりにいたとしても関係ありません。
こちらに移って、ポジティブ思考であふれている水たまりを創ればいいだけです。
あなたはいつでも変えることができるのです。
ですから恐れの思考をポジティブなアファメーションに変えていかなくてはいけません。
是非それを試してみてください。
2010.7.13 Tuesday
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