オメガの会 |
広島で隔月開催されている自作オーディオマニアの集い、 「オメガの会」に参加してきました。 私が参加するようになったのは四年ほど前、 たまたま某オーディオ雑誌に拙文を投稿し、それを会の世話人の坂谷さんが見て、 私のところに連絡をくださいました。 これまではたいてい偶数月の最終土曜日、宇品の集会所で開かれていましたが、 今回は日曜日、会場は庚午北集会所を初めて使うことになりました。 定刻の一時半を少し過ぎたところで会がスタート。 いつもは十人弱の参加者ですが、今回は初参加の方が多く、 十七名の方が集まられました。 一通り自己紹介をしたところで早速音出しです。 約三十畳ぐらいの広くきれいな部屋ですが、 いつもと音の響きが異なる分、少し戸惑いもあるようです。 皆さん自慢の自作愛機、 今回はスピーカー6組、アンプ7台がお披露目の順番を待っています。 ずらり並んだ真空管アンプたち。 自作アンプの世界では、今でも真空管が主流です。 温かみのある味わい深いサウンドは、真空管ならではのものです。 手前にあるダンボールは、部屋の定在波対策のもの。 部屋の各所に置いて、特定の強く響く周波数の音を低減させるのが目的です。 筐体に天然木を使ったアンプ、 見た目の美しさを追求するのも自作ならではです。 かなり大型の真空管アンプ、良質の真空管を手に入れるには、 かなりの努力と費用がかかるようです。 低音用の大型スピーカー、微妙なセッティングで音は大きく変わるので、 みんなで力を合わせて位置決めを行います。 市販品顔負けの仕上げ精度、美しさを誇る「河野技研」製スピーカー、 本職が中学校の技術の先生ですので、 腕前はまさに「プロ」といったところでしょう。 いろんなスピーカーを、いろんなアンプで、 また音源となるCDもクラッシック、ジャズ、いろいろと取り替えながら 音の違いを楽しみます。 スピーカー、アンプが変われば、音の傾向はまったく異なります。 機材によって、得意な音楽ジャンルとそうでないものがあり、 それを感じるのも勉強、というか楽しみのひとつなのです。 機材を繋ぎ変えている間もオーディオ談義に花が咲きます。 吉井さん力作の大型スピーカー、 参加者からいろんな質問が飛んでいます。 アンプの下には脚となる特製インシュレーターが。 こんな微妙なところでも音が変わるのが、 オーディオの趣味としての奥深さであり、喜びでもあります。 真空管アンプの裏側を見ています。 よくできたオーディオ機器は、機能美ともいえる美しさがあり、 いつまで眺めていても飽きないものです。 オーディオ職人岩田さんのバックロードホーン・スピーカー、 8cmのフルレンジスピーカー一発でドライブします。 音を聴くと、とても8cm一発とは思えません。 ものすごい大音量が出て、低音が豊か、メリハリが利いてパンチがあり、 この素晴らしい音はまさに自作ならです。 自作オーディオには、商業主義のメーカー製のものとは違う、 大きく開けた、また別の素晴らしい世界があるのです。 すべての作品をご紹介しきれませんでした。ゴメンナサイ。 m(_ _)m <オメガの会ホームページ> 2005.02.27 Sunday |