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根本欲求の解放<2>
セドナメソッドにおける感情の解放は、
基本的には手に握ったペンに感情を移入し、
そのペンを手から下に落とすと同時に、
感情をも手放すというものです。
これはとても簡単な方法ですが、
実践してみて、実に効果があるのに驚くばかりです。
けれど感覚は人によって様々で、
握ったペンを手放す以外、
視覚、聴覚、運動感覚、
その他いろんな方法で自分に合ったものを見つけ、
その方法で感情を解放していけばいいとテキストでは説いています。
根本欲求の解放は感情の解放よりもさらにシンプルで、
その感情の存在を認識し、
手放せるかどうか自分に問いかけるだけで、
ほとんどの根本欲求は消えていくとのことです。
たしかにそれは感じますが、
心の最も奥底のことであるがゆえ、
それで本当に解放されたのか、まだ残っているのか、
よく分からない時もよくあります。
そこで感情の解放と同じ手法で、
握りしめたペンを下に落としてみたりもするのですが、
それはそれで効果があるような感じもするし、
また少しルートが違うような気もします。
そこで自分なりに考え、
ひとつの効果的な方法を見つけました。
ただしこれは自分にとって効果があるというものであり、
誰しもが同じ感覚を受けるとは限りません。
先に「心のゴミを掃除する方法」のワークが素晴らしいとご紹介しましたが、
そこに書かれている五つのワークの中で、
二番目の「排出の経路を使ってブロックをリリースするエクササイズ」が、
根本欲求を解放するのにとても役立つのです。
頭の側頭部に扉があるとイメージし、
その片方の側の扉を内側に開き、
そこから輝く光のエネルギーが体の中に入ってくることをイメージします。
その光は頭の扉からみぞおちの上、第3チャクラ(太陽神経叢)まで
入っていきます。
これは息を吸うと同時にイメージするとしやすいでしょう。
そして今度は息を吐くと同時に、
第3チャクラあった古い緊張、心のブロックが、
外側に開いている反対側の扉に向かって上昇し、
解放されていくことをイメージします。
この古い緊張、心のブロックというのが、
手放すべき根本欲求そのものです。
これを手放す時は、頭に影響を与えないように、
頭の中心、脳のところは通らないいように、
そして手放すものに「ありがとう」という感謝の思いを込め、
空高く、花火を打ち上げるように美しく天に昇華させてあげるのです。
本には、扉の位置は左右どちらでもいいと書かれていますが、
これは間違いです。
人体に於いて左半身は陽、受ける理、
右半身は陰、放す理であり、
エネルギーを入れるのは左側頭部から、
放すのは右側頭部から行うのが自然の理です。
仏像でも、天に向けた左手のひらでエネルギーを受け、
前に向けた右手のひらでそれを放っています。
感情や根本欲求を手放せるのは楽しいこと、
この感覚を体得すれば一生の宝物です。
セドナメソッドの手法は分かりにくいという方がおられますが、
これは鉄棒の逆上がりと同じです。
一度で簡単にできる人もいれば、
何百回、何千回も練習を重ね、やっとできるようになる人もおられます。
けれどそこに至る道は人様々でも、
一度つかんでしまえば次からは簡単だというのは同じです。
人生は長い道のりです。
どうか気長に、自分なりの道を求めていってください。
2017.9.3 Sunday
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