能美島サイクリング
少し雲が出て、暑さがしのぎやすい日曜日、
天気予報では、明日は台風の影響で暴風雨とか、嵐の前の静けさです。

今日は昼前から愛用のママチャリを駆ってサイクリングに出かけました。

南区の自宅から呉、音戸を通り、能美島まで、
能美の三高港から宇品までフェリーで一直線です。
全行程約70キロ、
ママチヤリでのんびりと走るには適度な距離です。

このコース、これまで10回以上走っています。
安全で走りやすくて景色がよく、アップダウンも少なく、
同じ道を走らない円形コースというのもお気に入りのポイントです。

昔はこの道をスピードの出るロードレーサーで走っていました。
舗装された道路の上、ただひたすらペダルを踏み続ける。
全身の力を二本の脚に集中させ、その力が自転車を介して路面に伝わり、
強力な推進力となって快走する。
これは堪らない快感です。

けれども快感には危険が伴います。
何度も死にそうな目に遭いました。
スピードがのってくると、信号で停まるのがイヤになります。
いけないことではありますが、

   赤信号・・・注意して走れ
   黄信号・・・走れ
   青信号・・・爆走

という状態になってしまい、
数年前、つてにガチンコしてしまいました。

呉の手前、小屋浦の交差点、赤信号を突っ走っていると
横からババちゃん自転車が、避けきれず接触、転倒。
メガネがポロリと落ち、後ろから来た乗用車にグシャッと潰されました。

潰されたのが自分の身体でなかったのが
不幸中の幸いです。

ババちゃんもちょこっとこけとられました。
ババちゃんは被害者なのにも関わらず、
「メガネ代を弁償させられたらかなわん」
と思われたのでしょう、早々に現場から立ち去っていかれました。

これを機会にロードレーサーはあっさり手放しました。
また将来、自制心が芽生えてきたら再度乗るかもしれませんが、
たぶんそんなことはないと思います。

ママチャリ最高です。楽な姿勢で適度なスピード。
前のカゴに荷物を積んで、買い物気分でルンルンです。

家を出て、マツダ本社の前を通って海田、坂、
海岸線の向かい風を受けながら呉まで約80分。
呉から音戸の瀬戸まで約30分。
音戸の瀬戸でいつも休憩をとります。



美しい景色を眺めながら、
全行程の半分を消化したことにホッと一息です。

この少し上に「音戸ロッジ」という国民宿舎があります。
そこは二十数年前、初めて広島に来たときに泊まったところで
思い出の地でもあるのです。

ここからは音戸大橋、早瀬大橋を通って倉橋島、能美島をひた走ります。
この辺りの道路はほとんど海岸沿いで、
眺めはいいし車も少なくて自転車で走るには最高の条件です。

宇品行きのフエリーは、能美、江田島、いろんな港から出ているのですが、
いつも必ず能美島の三高港からと決めています。
ベリー・スペシャル・ワン・パターンということです。



船賃は自転車込みで620円。
船の中から対岸の景色を眺めていると、
今日走ったおおよそのコースがつかめてきます。

最後にその日の走ったコースを振り返れるところなんて、
日本中探してもそんなにはないでしょう。

瀬戸内海の美しい島々、
アウトドア愛好家にとって、これは貴重な財産です。

2004.08.29 Sunday




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