松山ユースの旅<2>-4
正月2日、朝はゆっくりと起きて朝食を取り、
その後午前中いっぱいは箱根駅伝を眺めながら元旦の日記をパソコンで打ちました。

日記をアップし終えた昼過ぎに松山ユースを出て、
昨日とは逆の道順で駐車場の方から伊佐爾波神社に入り、参拝しました。



簡単に神前で手を合わせ、
今日も振る舞われている甘酒をいただきます。
熱〜い甘酒が体に染み渡ります。



石段の上から写真を撮ると、遠くの山のてっぺんに松山城が見えます。
松山はあまり高いビルがないのですね。



石段を下り、緩やか下り坂をほんの少し歩くと市電の道後温泉駅です。
駅の周りでは昔懐かしい射的や輪投げの店が開かれていました。



ここはお店の人の口上がすごく面白いのです。
「世間の厳しさが分かる輪投げはいかがですか〜」
「隣の射的の景品は接着剤でくっついているので落ちませんよ〜」
こんなのを笑って聞けるほのぼのムードです。



隣では子どもたちが足湯をしています。



道後温泉駅も風情のある駅舎で、たくさんの人がカメラを向けています。
松山はなかなか味のある観光地ですし、そのための工夫が随所でなられています。



松山城の方に行こうと市電に乗りました。
どこで降りたらいいのかよく分からなかったのですが、
適当にお城の山裾に近い大街道で降り、
これまた適当に北の方に向かって歩き始めました。

しばらく行くとケーブルカーの乗り場があり、
その少し先に東雲(しののめ)口登城道がありました。



東雲神社を通り、ケーブルカーの路線に沿って道が続いています。
ザボンか夏みかんか何か分かりませんが、
柑橘系の果実の木とケーブルカーがとてもいい雰囲気を醸し出しています。





こんなふうにケーブルカーの真下も通るのです。



昔、阪急電車の今津線が廃園になった宝塚遊園地の中を通っていましたが、
それを思い出しました。
今はどうなっているのでしょうか ・・・ 。



お城の方まで行くとたくさんの人でにぎわっています。
今日はとても暖かな好天です。



テクテクとけっこう高いところまで登ってきました。
上からは松山市内が一望できます。



お城の入り口にはお正月らしく松飾りが置かれています。





西(西北?)の方角には遠く海を望めます。
お父さんの飲んでいるのはビールかな?



松山城の初代城主 加藤嘉明(よしあき)のゆるキャラ、よしあきくんです。
今は全国的にこんなゆるキャラがブームですね。



松山は観光地の方々で、坊ちゃんとマドンナの格好をした人たちを見かけます。
さっき別のマドンナがケーブルカーを下っていたし ・・・ 、
一体何組おられるのでしょうか?



こんな懐かしいお正月遊びを体験できるコーナーもあります。



独楽回し、めんこ、剣玉、羽根突き等々子どもたちが親御さんと一緒に楽しんでいます。





下るのは来た道とは違う黒門口登山道を歩きますが、
こちらは人通りが少ないようです。

麓にある二之丸史跡庭園にも柑橘系の実がなっていて、
愛媛県らしさを感じさせます。



松山市駅にある伊予鉄高島屋の屋上に設置された観覧車は、
廃園となった呉ポートピアランド(現呉ポートピアパーク)のものを
移設したのだということを、つい数日前に知りました。



呉ポートピアパークにはよく立ち寄りますので、感慨ひとしおです。

市電乗り場の目の前には立派な愛媛県議会の建物があり、
ここにもソテツが植えられています。



松山では何本のソテツを見たことでしょう、
瀬戸内海の対岸の広島ではソテツはほとんど見かけることはありません。


道後温泉まで戻り、本館で初風呂に入りました。
やっぱりここのお湯はいいですね。ポッカポッカになります。



建物の横にはこんな愛媛みかんツリーがあります。
これは楽しいですね。
これなら年中飾っておけます。



松山の街は本当に暖かで、心も体もホッカホッカになる感じがします。
松山と比べると広島は大都会ですが、ちょっと殺伐とした印象はぬぐえません。
いろいろと文学の舞台にもなり、温泉街があるからでしょうか、
また来たくなる街です。


ユースに戻ってしばらくすると、スーハゆうじんさんが車で迎えに来てくださいました。
ゆうじんさんの車でどこかの町のとてもしゃれた喫茶店に行き、
そこでスーハを取り入れ、
理想的な教育を目指している幼稚園の理事長さんとお会いしました。

その理事長さんが持っておられる理念について事前にお聞きしていましたので、
お会いして早々、私がこれまで考えてきたこれからの時代の教育のあり方、価値観、
いのちの教育ということを矢継ぎ早に語りました。

すると理事長さんはそれを興味深く真剣に聞いてくださり、とても深く共感し、
是非ともそれを具現化させていきましょうと手を差し出し、固い握手をしてくださいました。

私がこれからの教育のあるべき姿を考えるようになってもう15年になります。
その間少しずつ頭の中でその考えを熟成させ、
いろんな人にも語ってはきましたが、
ここまで深く共感をしてくださる方は初めてです。
しかもその方が実際に教育の現場に立っている方なのですから、
こんなに嬉しいことはありません。

私にとってこれは画期的なことですが、
最近はいろんな物事が急激に動いてきているので、
とても淡々と現実を見つめている自分がいます。

1月2日、今日のスーハの同調言葉は『新しいエネルギー』、
まさにその言葉にふさわしい日になりました。

これまでは頭の中で考えているだけでなかなか形にしてこなかったものを、
いよいよ目に見えるものへと昇華させるべき時が来ました。
とても大きくてありがたい課題をいただきました。

このことは、また後日このホームページでもご報告できるでしょう。


ユースに戻って夕食を終え、
8時半からはみんなで参加する楽しいゲームと抽選会がありました。



これはみんなでジャンケンをしながら、
ゴキブリ、アヒル、人間、天使へと進化していくゲームです。



手持ちの番号札に従って景品をひとつずつもらっていきます。



中にはすごくいい景品もあり、もらった人は大喜びです。
右の人は強力パワーのセラミックが当たりました。



抽選会が終わった後も、12時頃まで一階の暖炉の周りで歓談は続きます。

ユースホステルの楽しさは格別です。
私のような独り者には他では味わえない楽しさです。

この楽しさを求め、ユースには常連の方が多いのですが、
殺伐とした世の中ですので、是非とも一人でも多くの方たちに、
この心温まる楽しさと喜びを知っていただきたいと願います。

2012.1.2 Monday



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