松山ユースの旅<2>-3
2012年の幕開けを迎えるべく、松山ユースの外でカウントダウンです。



「カウントダウン、あと10秒まであと5秒!」
平野大統領のユーモアが笑いを誘います。

「3・2・1、あけましておめでとうございま〜す!!!」



みんなで新年のお祝いをした後、行列をなして初詣に出発します。



道後温泉本館の前を通り過ぎ、商店街を歩き、
最初の目的地護国神社を目指します。

松山で初詣客が(たぶん)最も多い護国神社に着くと、
すでにたくさんの人でにぎわっていました。



参拝するのに少しだけ行列に並び、
神前で今年一年の無事を祈願しました。



着いた時点でかなりの人出でしたが、
帰る時、ほんの30分後にはより一層人か増えています。
やっぱり新年を迎えてから家を出る人が多いのですね。

暖を取るために焚き火にあたりますが、
今年のそんなに寒くないので助かります。



ユースで同宿の中国人の方に写真を撮ってもらいました。
大阪に10年住んでおられて日本語はペラペラですが、
四国に来るのは初めてだそうです。



護国神社から住宅地の中を通り少し高いところにある松山神社に向かいます。
こちらは参拝客がほとんどいません。



長い石段を登って神殿に着くと、ここにも焚き火がありました。
そんなに寒さは厳しくなくても火はやっぱりありがたいです。



ユース一行みんなで神殿に上がってご祈祷していただき、
その後順番に並んで御神酒とミカンをいただきました。





最後はユースのすぐ横にある伊佐爾波(いさにわ)神社に参拝します。
石段の下で集合し、ここで解散してユースまでは各自で戻ります。



なんの理由があってか、リーダーの方が、
「それではここで一応解散となります。 では、よ〜いドン!」
などと言うものだから、子どもや元気のいい人たちは一斉に石段を駆け上がっていきました。
一杯機嫌のお父さんはぜーぜー言って死にそうでしたよ。

神殿の前ではおぜんざいと甘酒が振る舞われています。



こういうところでいただくものはやたらと美味しいんですよね、
ぜんざいも甘酒も最高でした。


伊佐爾波神社の横にある駐車場を抜けると松山ユースは目の前です。
全員がユースに到着すると、
年越しそばならぬ年明けうどんで新年を祝います。



外を長い距離歩いてきた後の日本酒は最高です。
待ちに待ったという感じです。



みんなお腹がすいているようで、年明けうどんがどんどんなくなっていきます。



私も午前二時であるにも関わらず、
ついついうどんを三杯もいただいてしまいました。
ご馳走様でした。


元旦の朝は9時頃に起き出し、のんびりと朝食を取っていると、
みなさん三々五々ユースを後にして外に出かけて行かれます。

昨日の昼をご一緒した伊澤さんもどこかに行こうとされているので、
私もお付き合いさせていただくことにしました。

乗り放題チケットがあるので、どこに行くのも気が楽です。
道後温泉から市電に乗り、松山市駅に着きました。
そこに止まっていた坊ちゃん列車、乗車料金1回300円です。



高浜行きの電車に乗り、梅津寺に着きました。
「東京ラブストーリー ロケ地」の看板のところで写真を撮っていただきます。



伊沢さんは海のない長野から来られたので、
海を見るだけで感動するとのことですが、
私にもその気持ちはよく分かります。
海は季節やその日の天候によって表情がまったく変わり、
いつ見ても新鮮な気持ちになれます。

入園料50円を払って梅津寺公園に入ったのですが、
寒い元旦、他には誰一人おられません。

これは本物の蒸気機関車である坊ちゃん列車です。



春には梅や桜がきれいなのでしょうね。



この公園の受付のおじさんがとても親切で、
いろんな話を聞かせてくださいました。



ここは駅近辺だけ線路は複線になっていますが、
海が荒れた時には波が線路付近にまで上がるので、
上り下り両線とも海と反対側のホームに到着するそうです。
私が間違った方のホームに入ろうとしたのでそんな話になりました。

梅津寺公園の入場券も思い出になるでしょうからと、
半券を切らず、そこに元旦のスタンプを押してくださり、
しかもインクが付くからとティッシュにくるんで渡してくださいました。
新年早々、こんな心遣いをしていただいて、心がとても温かくなりましたよ♪



梅津寺から一駅だけ電車に乗り、高浜で降り、
バスに乗らずに観光港まで歩きました。
海沿いを歩くと港の景色が風情があっていいのです。



観光港でお昼ご飯を食べ、今度はバスで高浜駅まで行って電車で来た方角に戻ります。
電車は15分に一本出ているのですが、
観光港に船が着いた時間以外は電車に乗る人はほとんどいないようで、
始発駅である高浜を出た時には車内は二人だけの貸し切り状態でした。



二人にはまったく行くあてもなく、
適当に地図を見て郡中港に行ってみようということになりました。
郡中港へ行くには松山市駅で電車を乗り換えなければならないのですが、
二人とも車内で熟睡して二駅乗り過ごしてしまい逆戻りしました。
連日の遊びすぎで少々くたびれています。

車内に伊豫稲荷(いよいなり)神社の案内ポスターが出ていて、
郡中港を降りると駅の目の前に伊豫稲荷神社行きの臨時直通バスが停まっていたので
すぐに乗り込みました。

バス停の前に大きな鳥居があります。



ゆるやかな上り坂を数百メートル行くと神社に着きました。
思っていたよりこぢんまりとした神社です。



稲荷さんですからこんな鳥居が並んでいます。



参道には菜の花が咲いています。
菜の花はお正月にも咲くのですね。



バスに乗って再び郡中港の駅前に戻ります。
町屋という市場があり、昔風の建物が見事です。



このあたりは古い木造建築の建物が数多く残っています。
そういった指定地区なのでしょうか。



海の方角に向かっていくときれいな松林が見えたので、そちらに歩を進めると、
五色浜公園と案内板に書かれていました。



風が吹いて海は荒れています。
この時期はいつもこんな感じなのでしょうね。
普段穏やかな瀬戸内の海ばかり眺めているので、私にとっては新鮮です。



こんな寒いお正月に海に来る人は誰もいません。
ここも私たち二人の貸し切り状態です。

松山はなぜかこんなソテツをよく目にします。



海の景色をゆっくり眺め、歩いて郡中港駅まで戻り電車に乗りました。
松山市駅、市駅からは市電で道後温泉と、
途中二人ともまたまた車内で眠ってしまいましたが、無事たどり着くことができました。

今日はしっかり伊予鉄の電車、バスに乗りました。
三日間600円の乗り放題チケットを使い、
今日元旦だけで2000円分以上活用させていただきました。
伊予鉄様に感謝です。


伊沢さんがユースの手前の伊佐爾波にもう一度立ち寄りたいとのことで、
今朝に続いて再びこの石段を登りました。



まだおぜんざいと甘酒の振る舞いが行われていて、
伊沢さんはおぜんざいを美味しそうに食べています。



さっきはローソンでパンを買っていたし、
さすがは私より二十歳若いだけことはあります。
食欲旺盛です。


午後7時からはユース恒例の新春パーティーです。
このご馳走、すごいですね。





舟盛りは三回出てきました。



平野大統領とペアレントのお母様が挨拶をされました。
今年もいい年でありますように♪



みんなと歓談しながら食事をする楽しい一時です。
こういう雰囲気はユースならではです。



お刺身や様々なお正月料理を、私もお腹いっぱい堪能しました。

ビールでいい気持ちになった頃、
スーハゆうじんさんたちが私を訪ねてユースに来てくださいました。



2012年は、いよいよ世界も人の意識も大きく変わる時、
私たちにできることを共にやっていきましょうと誓い合いました。
今年は具体的に大きく動いていけそうです。

世界のすべての出来事は、私たち一人一人の意識が創っていきます。

2012.1.1 Sunday



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