呉娑々宇山登山<2>
お盆も過ぎ、朝夕だいぶ過ごしやすくなってきました。
空にはうっすらと薄い雲がかかり、
外で体を動かすにはちょうどいい天気です。

今日は久し振りに呉娑々宇山(ごさそうやま)に行くことにしました。
たしか前に登ったのはちょうど一年ほど前たったはずですが、
調べてみると、なんとぴったり一年前の今日、8月28日(土)でした。

このホームページの前身となる酒井伸雄のブログ日記を一年前に書き始め、
最初の文章がこの呉娑々宇山の登山記でした。

それからパソコンの調子が悪くなるまでの101日間連続で更新し、
一ヶ月弱のブランクを経て、今年初めにこのホームページを開設、
現在は盛りだくさん、200ページ強のホームページになったのですから、
時の力とはたいしたものだと思います。

当時と比べると、この登山、アウトドアの記録も写真のサイズ、量とも拡大し、
少しずつ文章の書き方も変化してきているのを感じます。
このまま行くと、一年後のこのホームページはどのような形になっているのでしょうか?
ちょっと想像がつかないですね。


そんなことで、記念すべき今日の呉娑々宇山登山、
いつものように愛車を駆って家を飛び出しました。

自宅から約40分、最後はちょっと上り坂でしんどいのですが、
呉娑々宇山の登り口となる水分峡(みくまりきょう)に到着しました。
写真中央が私の愛車です。

水分峡休憩所

ここに自転車を置き、川の流れに沿って整備されたきれいな道を歩いていきます。
今日は夏休み最後の日曜日、家族連れなどでけっこうにぎわっています。

太極図Tシャツ

ポツポツと歩き始めると、なんと前を歩いている女性のTシャツの背中には
私の好きな(?)あの宇宙の象徴、太極図が描かれているではないですか。

この写真には写っていませんが、同じグループのもう一人の女性は、
これと色違いの黄色い太極図Tシャツを着ておられました。
なんだかこれだけで、とっても嬉しい気分になりました。
幸先が良さそうです。(^o^)v

しばらく行くと、川面ではたくさんのちびっ子たちが泳いでいます。
楽しそうですね。

ちびっ子たちが川面で水遊び

その他キャンプ場にはたくさんの家族連れやグループが。

仲間みんなで焼き肉パーティー

こうなると当然漂ってくるのが焼き肉の匂い。
あの香ばしくて甘い香りはたまりませんね。

しばらくは川から沢、水の流れをさかのぼって歩いていきます。

登山道となっている木の橋

少しずつ上流に向かって行くにつれ人も少なくなり、
自然の素晴らしい景色を堪能できます。

本格的な登山道に入ると、地面にはたくさんのイガグリが転がっています。
今年初めての「小さな秋」を見つけました。

イガグリ

山の中では盛大にツクツクボウシが鳴いているのですが、
季節はもう秋の気配です。

バッタもたくさん飛んでいますし、トカゲも数匹、ヘビも行きと帰りに一匹ずつ
発見しました。
涼しくなり、虫や動物たちも活動しやすくなったのでしょうか。

水分峡を出発して30分、火の見櫓のような展望台に到着です。

火の見櫓のような展望台

昨年もここから写真を撮ったのですが、
今日は少しだけ視界が悪いようです。

展望台から町並みを望む

瀬戸内海をほんの少しだけ見ることができます。

こうして町並みを眺めると、少しずつ上の方に登ってきているのだなという
実感が湧いてきます。

ここからまたさらに2、30分登ると、遠くに呉娑々宇山の頂上が見えてきました。

呉娑々宇山の山頂を眺めて一休み

標高差はそれほどではありませんが、まだかなり道のりがありそうです。
ここでリュックを置いて一休みです。
暑い時は水筒の冷たい飲み物が最高です。

名前は分かりませんが、こんな可憐な花も咲いています。

可憐な花

とてもいい香りがします。
ほのかに甘い花の香り、けれどもこんな香りをかぐと、
すぐにトイレの芳香剤を思い浮かべてしまうのは、
想像力が貧弱なのでしょうか。^^☆

キノコもけっこういろんなところで目に付きます。

キノコたち

これから秋にかけてキノコのシーズンです。
食べられるものなら採って持ち帰りたいのですが、
キノコは怖いですからね。

登山道の途中を、何度も車道が横切っています。

登山道を横切る車道

きれいな道路ですが、今日は一台も車を見かけませんでした。

登山道には何ヶ所もきれいな看板が設置されていて、
道も整備されていますので、迷うことはまずないでしょう。

呉娑々宇山の標識

ただしこの看板、頂上まであと何メートルとか何分とか書いてないんですよね。
それが分かると励みになるんですが・・・。

そう思っているとありました!
『呉娑々宇山へ  ☆※♯ m』

呉娑々宇山へ→ ☆※♯ m

がっくり。 ・・・ (o_ _)oバタッ
これって、意味ないじゃ〜ん。(明石家さんま風)

その後もただもくもくと歩き続けます。
頂上にほど近いところに眺望抜群のバクチ岩があります。

バクチ岩からの眺望

少し雲が薄くなってきたようです。
写真でも瀬戸内海がおぼろげに見えてますね。

バクチ岩の名前の由来は分かりませんが、とにかく巨大な岩です。
太古の人たちも、ここから海を眺めたのかもしれません。

頂上のすぐ横に大きな電波塔があり、その横をすり抜けていきます。

電波塔

電波塔の足下が登山道です。
親切な看板が出ています。

登山道はこちら

電波塔から三十秒、坂を登れば呉娑々宇山の頂上に到着です。

呉娑々宇山頂上

水分峡から歩くことちょうど二時間、
今日はかなりゆっくりなペースでした。

呉娑々宇山の案内標識

頂上の標識には「水分峡4.0q」と書かれています。
この距離案内、途中にも欲しいですね。

頂上で先客だった仲のよいご夫婦も写真に写っています。
ご夫婦で登山、いいですね。

呉娑々宇山頂上からの眺め

頂上の周りは木立に囲まれ、バクチ岩ほど眺望はよくありません。
けれども木々の間からは、360度下界を見ることができます。
いつか公共交通機関を利用して、登った方と逆の方角に下りてみたいものです。

頂上では家から持ってきた炒り玄米を少しかじり、
寝不足だったので、30分ほどシートを敷いて横になりました。
木の葉の間から漏れてくる陽光を浴びながらの昼寝もなかなかおつなものです。

二時ちょうどに頂上を出発、滑りやすい足下に注意をしながら下りていきます。

晴天

今日の天気予報は「曇りのち晴れ」、
その予報通り、少しずつ青空が見えてきました。

日差しも一時ほどは強くないので、ほどほどにポカポカとしてとても爽やかです。
まさに今日は登山日和といえるでしょう。

頂上から50分で展望台の所に着きました。

再び展望台

登りはここから頂上まで一時間半かかりましので、
下りは倍近いスピードで下りてきたことになります。

少しずつ下ると、横から水音が聞こえてくるようになります。

水の流れ

流れてくるきれいな水で、手と顔を洗いました。
きれいサッパリ爽やかです。

いつも山登りの時は、ポケットにおしぼりタイプのタオルを入れ、
それで汗をぬぐっているのですが、
一番暑い真夏の時期は、山の中腹あたりまで登るとタオルが汗でぐっしょりになり、
絞ると汗がしたたるほどです。

けれども今日はここまで、汗はたくさんかきましたが、
タオルがぐっしょりとなるほどではありませんでした。
気候は確実に変化してきているのですね。

そんな季節の移ろいを肌身で感じ取ることも、
山という自然と触れ合う楽しみのひとつなのです。

2005.08.28 Sunday


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