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愛の伝達
インターネットの発達により、世界中に一瞬にして情報が行き渡るようになり、情報というものを政府、資本家、大手マスコミが自由に操作することができなくなりました。
世界中の情報を、家にいながら自由に閲覧できるインターネットというメディアは、“広くあまねく”という水の理を反映した新しい時代の素晴らしい贈り物です。
ただ何事も価値というものには両刃の剣のような面があり、あまりにもたくさんの情報があふれた中で日常を過ごしていると、自分にとって何が大切な情報なのかということが分からなくなってしまいます。
また自然から隔絶した加工済みの二次情報ばかりを目にしていると、感性が鈍り、物事の本質を見極める力が損なわれていきます。
物質文明が究極の行き着くところまで行き、今のままでは人類の未来はないと多くの人が感じています。
けれども、では具体的にどのように行動していけばいいのか。
そう問われて、明確な答えを述べることのできる人はほとんどいないでしょう。
物質的に恵まれた生活を享受し、頭の中、精神、人間関係、身の周り、すべてにおいて捨てきれない多くのものを抱えた私たちは、一見自由なようですが、その選択の幅はごく限られています。
今は価値観の大転換期、その前半期です。
まずはこれまでの古い価値観を脱ぎ捨てて、新しい、より素晴らしい価値観を享受する時です。
新しいものを手に入れるには、先に古いものを捨てなければなりません。
手のひらを開き、いったん握っているものを離さなければ、新しいものを手に入れることはできません。
新しいものを手に入れるにはパワーがいりますが、古いものを手放すのは、新しいものを手に入れる何倍もの勇気とパワーが必要です。
けれども今はそれをしなければならない時です。
村山節先生は晩年、
「東大、京大、すべての大学の先生方、この文明法則史学に誤りがあると思うなら、
どうか堂々と私に反論してください。いつでも私はそれを受けて立ちましょう」
と述べられていました。
それに対して、もちろんどこからも反論はありませんでした。
当然でしょう、文明法則史学の理論は完璧に立証されていて、反論の余地はないのですから。
ならば学会はそれを認めて大騒ぎになったかというとそうではありません。
ただ自分たちにとって都合の悪い真実には、沈黙を守るのみです。
見ざる、言わざる、聞かざる
情報がたくさんあふれていることの欠点は、何が本当に大切なのかということを見極めづらいこと、そして本当に大切なことから意識的に目を逸らしても、時の流れとともに、あまり罪悪感を感じずにすむということです。
今は文明と価値観の大きな転換期であると同時に、一人一人の生き方に大きな転換を求められている時です。
それがたとえ苦難を伴う道であっても、避けて通ることはできません。
私は、己の天命として、この新しい時代の理を生涯かけて求め、伝えていくつもりです。
このレポートを読んでくださっている方たちも、どうか刮目し、勇気を持って真理への道を歩んでください。
そしてそれを周りの人たちに伝えていってください。
それが私の願いです。
愛の反対は憎しみではなく無関心です
~ マザー・テレサ ~
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