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ヨガナンダ



生命の時代<5>

現代は混迷の時代と呼ばれ、
これまでは考えられなかったような大きな事件や社会の変動が起き、
一寸先がまったく読めないような状態です。

これまで私たちが絶対と考えていた価値観や体制が次々と崩れ、
それに代わるまったく新しいものが胎動をはじめ、日の光を浴びようとしていて、
この傾向は今後時代の変曲点に向い、ますます加速していくものと思われます。

けれども別の観点から見ると、
今ほど将来に向けての変革のビジョンがハッキリと見える時代はありません。
このたびの時代の転換期は、800年、あるいはもっともっと大きなスパンでの
大転換期であるがため、
この「生命の時代」の価値観の元、
すべての価値観、体制がまるで大陸移動でもするかのように
大きく変動していくことは明らかです。

ただその変動の大きさがあまりにも巨大であり、
これからの「生命の時代」にスムーズに移行できるのか、
人類が絶滅に瀕するような大きな危機を迎えるのか、
この選択権を私たち自身に与えられているがため、
ほんの数年先の日本や世界の様相ですら明確に想像することができません。


文明法則史学の提唱者である村山節先生の
「このたびの転換期はだいたい1,975〜2,075年あたりである」
という言葉からすると、今はまだその前半期から中間期に差し掛かったあたりでしょう。

けれども我々人類の築いてきたこの巨大な文明を、
過去の転換期のような多くの血を流すことなくスムーズに移行させ、
新たなる「生命の時代」を作り上げていくためには時間の余裕がまったくありません。

私たち人類には、文明法則史学をはじめとした様々な知恵が、
この転換期をスムーズに乗り越え、新たな文明を築くための “道具” として与えられています。

それを知った者が、自らのライフスタイルを変革することを中心として、
周りの人たちに新たなる時代の価値観を伝えていくことで、
このたびの時代の変革のエネルギーは大きく動いていきます。

過去の時代の転換期は、国のリーダーや傑出した一部の志士たちが
時の体制や価値観を変革する役割を担ってきましたが、
今回は私たち一人一人の意識、ライフスタイルが、
この変革の大きな鍵を握っているものと感じています。

インターネットの発達というのは、そのひとつの現れです。
本当に価値ある正しい情報であれば、
それを発信した人物がどのような地位や肩書であろうとも、
一瞬にして全世界に情報を広めることができるようになりました。
もう一国の政府や資本家たちが情報を牛耳ることができる世界ではなくなったのです。

それとここでは詳細を書けませんが、
これからは東洋、生命の時代になるのと同時に、
『金属の時代』から『水の時代』へと移り変わっていきます。

特定の形を持たず、様々な物質や性質を吸収し、広くあまねく行き渡る、
インターネットはまさに水の時代を象徴するメディアと言えます。

『9・11テロはアメリカが仕組んだ自作自演の陰謀である』という真実も、
事件が起こったのが、ベトナム戦争が行われていた60年代、70年代だとしたら、
こんなに幅広く知られることはなかったでしょう。
  (インターネットが、アメリカ国防総省が発祥だというのは実に皮肉なことです)


最後に大切な点をまとめておきます。

これまでの物事をバラバラに分析する科学中心、西洋の時代は終わりを告げ、
宇宙の森羅万象に生命を見いだし、その繋がり(関わり)の中に真理を見いだす、
生命、東洋の時代がはじまりつつあります。

私たち人類の未来は確定していません。
これからの私たち一人一人の行動が未来を作っていきます。

過去の文明の大転換期では滅び行く文明(今回は西洋文明)が、
壊滅的な崩壊をしてきましたが、
今回下降線を辿っている西洋文明はあまりに巨大なため、
過去と同様の崩壊への道を進むということは、人類全体の存亡の危機に値する重大事です。

ですから、この転換期をスムーズに乗り切るため、
私たち一人一人が日々の生活の中で「生命の理」を体現し、
東洋の時代の幕開けをより輝かしいものにする必要があります。

それとともに、滅び行く西洋文明が、
よりソフトランディングしながら消え去ることができるようサポートしていくことが
求められています。


すべてのものに宿る生命とは何か、
私たちはこの宇宙すべてのものとどのような関わりを持ちながら生きているのか、
その生命の理を知るのに、学歴、知識、お金はいりません、
ただ自然の音に、心の内に耳を澄ませるだけでいいのです。

お金やモノが中心となる世界観、人生観、幸福観はまもなく終焉を迎えます。
もっとお金があって、もっと便利で、もっと快適で・・・、
これまで外的条件に向けていたあなたの目を、
ほんの少しずつ己の内に向くよう意識してみてください。

そこにある光り輝く存在こそが生命の本質です。

幸せは得るのではなく、ただあることに気づくこと。
これからは誰しもが無条件で幸せになれる時代が来るのです。
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