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中秋の名月
今宵(2004.09.28 )は中秋の名月、
秋の夜長、夜空にまん丸く輝くお月様を眺めながら
秋の収穫に感謝するめでたい夜です。
夜空に輝くお月様、私たち日本人は月を愛で、
月面の模様をウサギの餅つきになぞらえて様々な夢を描いたりしますが、
西洋人にとっては月は忌み嫌う存在です。
満月の夜には狼男が現れ、殺人事件が起き、
人間の気がふれてしまう。
英語で「狂気」を意味する lunacy の luna は、ラテン語で月を表す言葉です。
人間の想念が月の満ち欠けに影響されるのを昔の人たちは知っていたのです。
月と人間の精神、肉体との関係性、法則性を説いた本は数多く出ています。
月の魔力
人は満ち潮の時生まれ、引き潮の時息を引き取る。
自然分娩では、新月と満月の時に出産が集中する。
満月の時の外科手術は出血量が増える。
満月の時はホルモンバランスが崩れ、衝動的、攻撃的感情が高まり、
傷害、殺人事件、自殺件数が増える。
植物の種は新月の時に蒔いたものが最も成長が早い。
他にも様々あり、人間は心身ともに月の満ち欠け(月齢)と深い関係を持っています。
我々は普段からもっと月齢を意識した生活を心がけるべきでしょう。
西洋では、太陽は信仰の対象になる素晴らしいもの。
月は忌み嫌う不吉なもの。
善と悪、ふたつに分けて考えます。
それに対して日本を含めた東洋は、月は陰、太陽は陽、
月読尊(つきよみのみこと)と天照大神(あまてらすおおみかみ)、女と男。
ふたつでひとつ、相補い助け合っているという考え方です。
そのことは、この太極図を見ていただければよく分かります。
月は陰、女性、女性の月経、生理周期は月の動きとシンクロ(同期)します。
太陽は陽、男性です。
人体で最も陽性で活発に動く器官は心臓です。
心臓の脈拍は約1秒毎、太陽の動きとシンクロしています。
東洋の説く宇宙の神秘は
かくも素晴らしきものです。
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