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2018年11月24日 ・・・ 数感覚

昨日の「さくらんぼ計算」のところで、
今の学校教育は限界を迎えている、
教育の基本は学校ではなく家庭、個人のもの、
というようなことを書きました。

そうすると今日たまたまある場所で、
海外ボランティアとして中南米で精神を患っている人たちの
ケアをしている女性から同じ言葉を聞くことができ、驚きました。

これは学校教育を非難するのではなく、
教育とは個人や家庭、あるいは社会全体が責任を持って行うべきこと、
という積極的な意味で捉えるべきだと考えます。

2002年度から小中学校で「ゆとり教育」というスローガンの元に定められた
教育課程が実施されました。
その結果、「ゆとり世代」と揶揄される基本的なことが身に付いていない
子どもたちが多く生まれ、
その反省から2011年度以降、今度は「脱ゆとり教育」ということをテーマに、
授業時間数が増やされています。

それでもまだ学校の授業だけでは、
学年が上がるにつれて難しくなっていく教科内容、
それをマスターしていくための基礎力を養うには十分ではありません。

四則計算が素早く正確にできなければ、
複雑な分数計算、方程式は、
解く途中で嫌になってしまったり、
ミスを犯す可能性が大きくなります。

国語で養われるべき読解力も、
それが十分に身に付いていないと、
他の教科の教科書を読むことすら嫌になってしまいます。
また嫌になる以前に、理解することができません。


もちろんこれには個人差があり、
学校の授業だけで高い力を身に付け、
先に進んでも大丈夫な子どももおられると思いますが、
もしそうではなかった場合、
個人や家庭でそれを補っていく必要があります。

昨日の「さくらんぼ計算」のような解き方を学校で強要されるというのは、
かなり多くの子どもたちが、
学校の授業の場だけでは、四則計算を
十分な習熟レベルにすることができないのであろうと思われます。


学校の教育課程の中では、
算数・数学と国語、この二つの教科が、
高い習熟を求められる「道具学問」であると考えます。

そしてどちらも積み重ねの学問であるがゆえ、
それまでのところを習熟していなければ、
先の過程を学び、マスターしていくことはできません。

能力というものを形で捉えるならば、
算数・数学は処理能力、速度を養う「高さ」であり、
国語力、そこから導かれる読解力は、
幅広い受容力を身に付ける「幅」であると考えられます。


読解力は、日常生活での会話、
それをブツ切れの単語ではなく脈略ある文体で話すこと、
また日々の読書習慣を身に付ける、
幼い子どもさんの場合は、読み聞かせなども大切です。

数感覚は、自分が算数が得意だったから言うのではありませんが、
比較的簡単に身に付けられると感じます。
国語は一日中耳に入ったり頭で考えたりしているものですが、
数字は、それと比べると限られた世界のものです。


数感覚を鍛える方法は、
是非ともこれらのページを参考にしてください。
  <磁石すうじ盤>  <数感覚を鍛える>

数の量的感覚を鍛える磁石すうじ盤、
数の質的感覚を鍛える素因数分解のカード、
これらはどちらも極めて優れたもので、
自分の知る限り、これらに勝るものはないと考えます。

どちらも子どもの遊びではありません。
大人の脳力開発、脳トレ、
お年寄りの能力維持に最高です。



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数の質的感覚を鍛える素因数分解のカードは、
説明が分かりにくかったかもしれませんので、
実際に作って写真を撮りました。



こんな感じです。
表に数字、裏にそれを素因数分解したものを書きます。
素因数分解とは、ある数(正の整数)を、
割り切れない素数だけでかけ算したものです。

48は2を四回かけていますが、
これは別に2の四乗と書いても構いません。
ただし素数は2.3と、小さいものから順に書くのがルールです。

カードの表と裏の数字は、
違う色で書くのが分かりやすいでしょう。
このカードを作ること自体もひとつの学習です。

どの大きさまでの数字のカードを作るかは、
その子、その人の能力次第です。

これを毎日少しずつでもやれば、
ごく短期間に、頭の中で緻密な数の世界が広がっていくでしょう。


また自分の話ですが、
自分が子どもの頃に数感覚が優れていたのは、
数字にとても興味があり、
暇さえあれば頭の中で数字遊びをしていたからです。
つまりこんな素因数分解を頭の中でしょっちゅうしていたのです。

できれば200ぐらいまで、
暗記するのではなく、
この素因数分解が素早くできるようになると素晴らしいですね。


このようなこと、大人はもちろん、
学校に通っている子どもたちでも学習の一環としてやることはまずないでしょう。
だからこそ、ごく短期間で効果が出てきます。

是非是非、騙されたと思ってやってみてください。
たぶん一週間も続ければ、
脳の働きの違いに変化を感じていただけることでしょう。


<追記>

人とのお付き合いが少なくなったり、
外出の機会が減ったお年寄りの方には、
この「俳句カード」がおすすめです。



カードは四季それぞれのものが三十枚ずつあり、
その中で番号順に少しずつ季節が進むようになっています。

有名な俳句、その光景を描写した絵、
読んで、そして見ていると、とても心がほのぼのとしてきます。

田舎のご両親へのプレゼントなどにも最高ですよ♪

2018.11.24 Saturday  
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