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2017年6月13日 ・・・ 五感を研ぎ澄ます

太古の時代、今よりもより自然と親しい関係を持っていた人類は、
現代人にはない様々な能力を持っていたものと思われます。

オーストラリア先住民であるアポリジニの人たちは、
岩陰に隠れている獲物の姿を捉えることができたと言われています。
また遠くまで狩りに出かけた仲間とも
テレパシーを使って意思伝達することが可能だったとのことです。

今はケニアのマサイ族でもケイタイを使って交信する時代です。
便利な社会にどっぷりと浸かった現代人が、
五感とともに、霊感、インスピレーションが衰えてしまうのは致し方ないことです。


先の「可能性発見のため」でご紹介した速読脳トレの本には、
目の動きをスムーズにするための目のストレッチ法が書かれています。

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呉 真由美 検証 辻下 守弘

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方法はいたってシンプルです。
頭を動かさない状態で、視線を左右、上下、そして視点を前後に移動させる、
そしてそれに加え、
視野を広げるためのトレーニングの全部で四つです。

日常生活の中でいろんなところに目を移し、
そのたびに眼球をキョロキョロと動かしているわけですから、
目の左右、上下、前後の運動は、その延長と言えるものです。

けれど視野を広げるというのは、
寝たきりで首を動かせない人でもないかぎり、
普段それを意識することはありません。

視野を広げるトレーニングも方法自体は実にシンプルです。
左右に大きく手を広げ、それをギリギリ見えない後ろの位置まで持っていき、
視線は正面に向けたまま、
そのギリギリ見えない位置にある手の存在を意識するのです。

これをしている時の感覚は、
普段まったく使っていない脳の部分を刺激するようで、
脳の可動領域を広げるためのストレッチをしているといった感覚があります。
未知なる分野の開発です。

本の中にこんな体験談が載っていました。

呉先生の教室に通っている時、
同じクラスにとても熱心なビジネスマンの方がおられて、
「どんなふうに変わりましたか?」と聞いたところ、
「後ろにも目がついているようだ」とおっしゃったんです。
前を向いて仕事をしていても、
後ろにある本棚から、
部下があのフアイルを取ろうとしているなと分かるんですって。


これはまさにアポリジニ級ですね。
超感覚の目覚めです。


本来こういった超感覚、霊感、第六感と呼ばれるものは、
五感の延長線上にあるものと考えられます。
大自然の中で暮らし、五感が研ぎ澄まされた人たちには、
こういった感覚が常感覚として備わっていたのでしょう。

また逆に、五感に大きな欠損があった場合、
それを補うためにそういった感覚が身に付くことがあります。
盲聾だったヘレンケラー女史は、
人混みや自然の中にいる時、
その微妙な気配を敏感に感じ取ることができたと自伝の中で述べています。


五感に障害があるからといって幸せになれないわけではありません。
けれど与えられた五感の恩恵は、
それを享受し、より研ぎ澄ます生き方をすることが、
生きる上での幸せを感じ取る力につながるものと考えます。

五感、それにつながる力は、人間力そのものと言えるかもしれません。
これからはより自然と親しむべく、
時間がある時には、近場の山に登ってみようと考えています。

2017.6.13 Tuesday  
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