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2017年1月4日 ・・・ 一粒万倍

新春1月4日、今日から仕事始めも多いこの日に、
広島で一番美味しいと評判の『お好み薫風』のお好み焼きを食べに行きました。

今日は薫風も仕事始めの日、
年賀ということで、特製のタオルをいただきました。
記念に谷口ママさんとツーショットです。

お好み薫風 谷口示芳さんと

このタオルは、茨城のYamazaru君が、
心に響く言葉を記したタオルを作ってみなさんに配りたいと考え、
熟考の末「一粒万倍」という言葉を選び、
その文字を書家でもある谷口さんに書いてもらい、
業者さんに「一番上質のタオルで!」と注文して作られたものです。

「一粒万倍」、本当に素晴らしい言葉です。
今の自分にピッタリです。


今年は『今あるものを大切にする』というとこを最大のテーマにしています。

日々出会う人やもの、目や耳から入ってくる様々な情報、
それらはすべて一粒の種に例えることができます。

これまでの人生、あるいは過去一年間、三ヶ月間、
どれだけ多くの種と出会ってきたでしょう。
振り返ってみて、
その中のどれだけの種から実りを得ることができたでしょうか。
その種の中に、万倍の実りを得ることのできるものはなかったでしょうか。

実りを得るためには、その種の力を活かし、行動しなければなりません。
感激と感動は違います。『感動とは感じて動くもの』、
頭では理解しているものの、
実際に自分の上を通り過ぎていったたくさんの粒、種の中で、
その時は「感動した」と心を大きく揺さぶらせても、
その後「このことは大きく実りを得るまで活かし切った」と言い切れるまで
行動したものはほんのわずかです。

これまで出会った数々の実りを得られる種をそのままにし、
さらに新しい種を探し求める、
この生き方をこれからもずっと続けていくのがいいのか、
あるいは、今手元にある大切な種をしっかりと育て上げ、
その生長を見守っていくのがいいのか、
自分は後者の生き方を選びたいと思います。

インドの貧しくも日々喜びを持って生きている子どもたちと接することで、
豊かさとはモノがたくさんあることではなく、
たとえわずかなものでもそれを大切にし、
その中から喜びと感謝を見い出していくことにあるということに気づかされました。


英語を学んでいていつも思うのは、
幕末の時代、通訳として諸外国と交渉した人たちは、
どんな書物でどんな勉強をしたのだろうということです。

今とは比較にならない貧弱な学習環境の中、
数少ない書物を、たぶん丸暗記するぐらいの心構えで学んだに違いありません。

これまで学んだ英語のテキストで、一通り指示通りにやった、
あるいは何度か繰り返し学んだと言えるものが十冊ほどあります。
けれどその結果として得られた学習成果は、
まったく望むレベルには到達していません。

それはひとえに、まだまだテキストの掘り下げ方が足りないからに他なりません。
もっともっと、尊敬する故國弘正雄先生のように、
同じテキストを千回でも繰り返し音読しなければならないのです。
まるでたっぷりと汚れた公衆トイレの便器を五百回、千回と磨くように ・・・ 。

英語のテキストはだいたい一冊千数百円程度です。
そのテキストを千回読んでしっかりと身に付けたなら、
そのテキストは何十万円もの価値になります。

逆に何十万円の英語教材を買っても、
一通りやっただけでほとんど何も身に付かなければ、
それは購入価格の数分の一、数十分の一の価値にもなりません。

価値とは自分が決めるもの、
いくらたくさんの種を集めても、それに水を与えて育てることをしなければ、
一粒の実りをも得ることはできません。

逆に数少ない種でも、それを大切に育てていけば、
そこから何万粒もの実りを得ることができるのです。


人が新しいものを次々へと求める心の背景には、
これまで出会ったものを十分に活かし切っていないことへの罪悪感が
潜んでいることが多々あります。

けれどそれに目を背けていれば、
結果として多くの実りを得られないばかりか、
他のいろんなものにもすべて誤魔化しの目しか向けられなくなってしまいます。

今の自分にとって本当に大切なものは何なのか、
それは今の自分の身近なところにはないのか、
そのことを心を澄まして見つめていきたいと考えています。


<追記>

お好み薫風は谷口ママさんのお人柄で、
とてもいいお客さんが集まります。
ですから薫風に行くと、そのお客さん同士の出会いで話に花が咲くことが多いのです。

今日は数年ぶりに懐かしい方と出会いました。
最初はお顔は分かるものの、どこで出会ったのか思い出せなかったのですが、
八年前、放浪の音楽家 奥野勝利さんと一緒に行った豊平町、
そこの双葉保育園の園長先生のお嬢さんでした。
  (お嬢さんと言ってもママさんです)



彼女は娘さんや息子さんたちと来ておられたので、
お土産ということで、パンダハウスのさだ子人形をプレゼントさせていただきました。

マサくん(奥野勝利さん)は、この時の縁がキッカケで広島県民となったのですから、
人との出会いは不思議です。

豊平はとても環境のいい田舎で、サンショウウオが自生していることでも有名です。
サンショウウオは地元ではサンちゃんの愛称で親しまれていて、
八年前のその時に、園長先生からサンちゃんのキーホルダーをいただきました。

今はキーホルダーは壊れてしまいましたが、
金属の輝きがとてもキレイで形も可愛いので、
本体だけになったものにひもを付け、
新たなキーホルダーとして自転車の鍵をぶら下げています。
それを彼女に見せたら、「アッ、サンちゃんだ!」ととても喜んでくださいました。



八年前、お母様からサンちゃんのキーホルダーをいただき、
今日はそのお返しに娘さんにさだ子人形をプレゼント、
なんだかいい循環でとってもハッピーです。 (^o^)v

この喜び、一粒万倍で大きく育てていきたいです。 ^^☆

2017.1.4 Wednesday  
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